kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

正欲(2023年製作の映画)

3.0

1歩先の多様性とも言える有益なテーマを扱っていると思うし、繊細な人物描写は良い。一般的な性欲がないがゆえ、社会に馴染めない人々の孤独と、その理解の困難さを描いた文学的な作品と言えるだろう。
水への愛情
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.0

期待値低めで観に行った。前半、やたらオーバーアクトなロースクールの学生がいたり、モブ学生の謎行動があったり、そもそも無辜ゲームなんて裁判を知ってる学生からしたら明らかに幼稚な遊びをしてるのも意味わから>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

前作もすごかったが更に進化して、どうかしてるレベルでぶち抜けたアニメーション表現。壮観。
でも、ストーリーはどうかと思う。運命で決まっているはずなのに、不可抗力で運命と違う事象が発生する事自体がおかし
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

結構楽しみにしていて初日にIMAX予約して鑑賞。一番来てほしくないタイミングで現れたゴジラにどう立ち向かうか。
冒頭のジュラシックパークっぽいところは上がった。ゴジラの破壊シーンはしっかり迫力あったが
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.1

今観ても、破壊シーンが凄くて大迫力。山の向こうからニュッと出てくるところ良い。ゴジラちゃんと怖い。
白黒であることで粗を隠しやすくなっているからか、後のゴジラより高級感ある。そういった見せ方も含め特撮
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マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

4.3

本作は誘拐された金持ちの友人を追う話。またもや犯人に疑われる感じが、お約束っぽくて大変よろしい。
前作と較べて、ミステリー要素は弱まっているものの、かなり派手になっていて、全体的にパワーアップしててめ
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

4.1

三大スターの共演ということで、当時は大興奮したものよ。実際、スタローンが、シュワ&ブルース・ウィリスはこの三人がアクションで共演するシーンはなく、話をするシーンすらたぶん別撮り。
でも、ステイサム、ド
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.1

冒頭、こんなヤツいないでしょ、と思ったところを逆手に取って、かまされる。
それにしても、前半の花子(松岡茉優)と助監督(三浦貴大)との会話が不快&長すぎて吐きそうだった。人の言うこと全部否定してマウン
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シン・シティ(2005年製作の映画)

4.3

白黒をベースに部分的に色がつく表現と、コミック調の構図が決め画として強調されるのが印象的。この映像表現は今観ても新鮮味があってスタイリッシュ。
非道な悪党はギッタギタのグッチャグチャにして制裁するのが
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.6

監督の持ち味である映像の美しさや空気感は顕在ではあるが、過去作でやってきたことの集大成と言うか、焼き直しな感じがして、新鮮味がなかった。
当時CHARAでやったことをアイナ・ジ・エンドでもやりたかった
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.2

とても狭い世界で巻き起こる群像劇。登場人物誰もが普通にいそうな人達で、みんな恋に苦労していて、バカな事もしてしまう。そんな彼らが愛おしい。そこまでぶっとんだネタがあるわけではないが、終始可笑しみのある>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.7

この二人がまた観られたのは嬉しいが、笑いもアクションもパワーダウンしてるような。敵が雑魚キャラっぽすぎて、もっと強いやつが出てくるのかと思ったら、そうでもなく。勝って当たり前の闘いに手こずっているのに>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

独特な世界観で分かりにくい作品だが、
説明もそこそこに話がドンドン進んでいく。置いていかれそうにはなるが、しっかりスペクタクルでエンタメしててヒロインが魅力的だから結局面白い。不穏な音楽、いさましい音
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フロンティア(2007年製作の映画)

3.8

社会派っぽい始まり方をするが、あまり関係なく、宿に行ってからがスタート。割と正統派の田舎で襲われる系ホラー。四大フレンチホラーの中ではインパクトはやや劣るものの、しっかり高品質で、ハラハラしながら観ら>>続きを読む

藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.0

瑞々しい青春の三角関係。登場人物の煮えきらない言動の数々に少し苛ついてしまった私は、心が狭いのかもしれない。
♯木村拓哉の影響力
♯DMMでレンタル

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

2.9

レースものは好きだし、ニール・ブロムカンプも好きだしら粗筋にも惹かれたのにハマれなかった…。
「ラッシュ」や「フォードVSフェラーリ」等と較べてもレースシーンに迫力がなくて、全然興奮しなかった。私が見
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ミッドナイト・ガイズ(2012年製作の映画)

3.9

28年の刑期を終えて出所したヴァル(アル・パチーノ)を、迎える親友のドク(クリストファー・ウォーケン)。
しかし、ドクはヴァルを殺すよう命じられていた。期日はたった一日。そんな最後の一日を二人で(犯罪
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

人間の転送実験にハエが混入したことにより、変な毛が生えてきて徐々におぞましいクリーチャーに変貌していく男と、愛した男がそんな事になってしまった女の物語。
もはやハエでも何でもないグチャグチャになってい
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.8

1ではなかった設定だが、残り1つの命ということで、死の恐怖に怯えるプス。冒険家は卒業して隠居を始めるプス。今回はそんな要素もあり、前作よりややシリアス。三つ巴の魔法の地図争奪戦が描かれる。謎の強すぎる>>続きを読む

長ぐつをはいたネコ(2011年製作の映画)

4.0

ジャックと豆の木をモチーフとしたノンストップの冒険活劇。猫要素強めで可愛くて、派手でワチャワチャしてて楽しい。卵が気持ち悪くて(特に口もと)うるさくて、いらつきもするけど、転がってるだけで笑ってしまう>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.3

とにかく面白い!古い低予算映画風の演出をしているが、実際は爆薬も沢山使われていそうだし、アクションの見応えも充分だし、それなりの予算は投下されているだろう。
バカっぽい展開も多いが、演者はシリアスを貫
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

案外チャンバラは少なく、コミカルなシーンが多い。押し入れの捕虜と、のんびり奥様が何とも憎めないキャラ。
三十郎は、なんで大した関わりもないヘボ侍の衆にあそこまで肩入れするのかよく分からない。眼光鋭い仲
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結婚のすべて(1958年製作の映画)

3.8

この時代の都会的な現代劇って初めて見たかも。戦後10年ちょっとで、結婚や性に関する価値観の転換期は訪れていて、そんな中で描かれる複数のカップルを描いたラブコメ。
今でも似たようなストーリーはありそう(
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.2

特殊詐欺や、殺人後の資産回収等の犯罪の手口の描写が細かいのが面白い。
暴力シーンも、日常シーンの延長のテンションで描かれ、陰惨さを強調しないでサラッと進行する。日常から地獄の彼女にとっては、起こるべく
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

アイドルから女優に転身する主人公のミマが、際どい仕事ばかり来る事に悩み、謎の嫌がらせやストーカーを受け、徐々に壊れていく、という嫌な話。
バイオレンスシーンは良いが、強姦撮影シーンとか、無駄にヌードが
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.8

こういうの好きなはずなんだが、特に目新しさがなく、全然惹きこまれなかった。

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.8

取り立てて悪人が出てくるわけでもないが、適切に大人に頼れない子供が生き抜くのは大変。母親は基本優しくて気さくだし、暴力を奮ったり当たり散らしたりしない。ちょっとだらしない母親として子供からも愛されてお>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

これはタートルズ映画で一番面白いのでは⋯!? とにかく音楽がノリよく爆音なので映画館で鑑賞してて高揚感あった。独特な手書き風の絵柄も味があって、アクションシーンもかっこ良い。
タートルズが子供っぽくて
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

サブスクにないのでBlu-Ray買った。
宮本信子が優秀でキリッとしててカッコイイけど、寝癖ついてたり、お茶目な部分もある。ヤクザにはビビりながらも毅然とした対応するのもイイ。
ボスキャラである山崎努
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

4.0

主人公夫婦が、常識なくてウザめな感じだったので序盤は心配していたが、この二人のマイペースっぷりがだんだん楽しくなってくる。
正統派ミステリー調に展開するが、道徳ゼロ、緊張感ゼロ。いきあたりばったりで謎
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.7

全部好き。少しでも塩梅が違えばダサくなりそうな、邦画では見たことのないような多国籍な舞台、イェンタウンに惹きこまれる。
ストーリーも先が読めなく、クライムサスペンスになったり、バンドものになったり、変
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