kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.0

日本語セリフがなくなり、シリアス度が高まった2作目。結婚式の惨劇やカンフー修行の回想もありつつ、残りの敵を始末していく。
vol.1より長いが、キルビルの名シーンはほぼ1に入っている。
とはいえ、作品
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

とんでもなく実験的な作品か、とんでもなく地味な作品が出てくるんじゃないかと身構えたが、割と今のジブリっぽい作品だった。これならもっと宣伝したほうが良いんじゃないか?
見た目は馴染みのある感じで悪くない
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.3

日本的な物ばかりで作られているIQ低めな愛すべきバイオレンスアクション。かっこ良いんだか、ダサいんだか分からない演出だらけだが、それが堪らん。
ほとんどみんなカタコトの日本語を喋るが、絶妙な言葉のチョ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

二人の女優が魅力的。ヤンキー口調の永野芽郁はどうしても「地獄の花園」がちらつくが、奈緒ちゃんの幸薄く危うい感じは流石。
虐待されていた親友の自殺ということで重く辛い話でありながら、どこか力が抜けていて
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

タイムループものが量産されている近年だが「2分間をループ」。「ループする人たちの記憶は保持される」。という設定で見事に新鮮で面白い作品になっている。
2分間区切りなため、一回でできることは限られている
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.3

映画館に閉じ込められ、なんだか分からないままデモンズ(ほぼゾンビ)に追っかけまわされるホラー。汁(緑)が多めで気持ち悪いし、グロ表現は気合入ってる。深刻な状況で陽気なメタルがかかって楽しい雰囲気になる>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

MeToo運動の発端となった胸糞悪いセクハラ事件が報道されるまでのドキュメンタリー風の作品。
本作では煽情的な表現は避けられており、地道な取材と説得の繰り返し。教養としての価値を差し引くと、映画として
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.4

苦労して人の命を救ったとて、拒否されたら報酬ももらえない、割に合わなすぎる稼業。社会貢献のためにやっているのかなんなのか。
良くも悪くも見慣れたドキュメンタリーっぽくなく、インタビューや解説は一切なし
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.6

冒頭からネチネチ教師の偉そうなお小言がしんどい。アハマッド君はそんな叱られまくった友達のノートを誤って持って帰ってきてしまったからさあ大変。
ノートを返しに行かねばならないが、大人は聞く耳を持ってくれ
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.0

命綱なしの絶壁山登り。まさに命知らずのクライマー。彼は長生きやささやかな幸せより、刺激と達成感を求め挑戦を続ける。それにしたって、危なすぎるし、怖すぎる。
そして、このチャレンジを収めるカメラマンの覚
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.9

受験に失敗し、身体ともにズタボロになってしまった息子のため「負け犬」だったあの頃の青春時代を、友達を呼んで語りかけていく物語。
最初に友達(セクサ)が会いに来てくるシーンでグッと来る。インドの友情物語
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空気人形(2009年製作の映画)

4.2

このときすでに30才ながら、圧倒的な透明感で純朴な美しい人形に見えるペドゥナが凄い。
心を持った空気人形(ラブドール)の切ないドラマで、世界や人間が美しく見えたり、醜悪に見えたりする。 説明的なセリフ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

2019年版チャイルドプレイとほぼ同じだが、本作なりの良さもある。
特に前半はじっとりとした不気味さがああって、ミーガンが死について勝手に学習するシーンとかゾッとするし、子供が依存していく過程も丁寧。
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

予告も含め、ミスリードが過ぎる。
恐ろしい怪物を観る気で鑑賞してはいけない。視点や偏見で主観的な怪物は現れる。
大きな事件は起こらないし、ストーリー自体はあまり面白くない。それでも全貌が徐々に明らかに
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奇跡の人(1962年製作の映画)

4.2

目が見えず、耳も聞こえない子供をどうやって教育したら良いものか。赤子から成長できないまま暴れん坊になってしまったヘレンに「意味」を教えるという困難すぎるミッションに挑むサリバン先生の肝っ玉が凄い。
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

4.1

ちょっと前まで女子高生ばかりやっていた広瀬すずが、親の不倫により傷ついた寡黙で綺麗なお姉さんを好演。
暗い話なのかな、と思ってたら登場人物達の柔らかさ、ネコの愛くるしさ、豪快な料理と、楽しい要素も多い
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渇水(2023年製作の映画)

-

貧困故に、水道料金を払えない家庭に対しても給水停止を執行するお仕事は精神的にキツそう。派手な展開がなく、かなりウトウトしてたので未採点。

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.8

超ハイテク体感ゲームということで、ホームズの世界を舞台に、秘密道具を封じ、メインキャラを容赦なく殺せる画期的な設定である。
アバターないし、現実世界の神体能力が生きるので子供が圧倒的不利である(特にグ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.1

轢き逃げ隠蔽サスペンスコメディ。追い込まれまくった極限状態の岡田君のあたふたっぷりがひたすら楽しい。
匿名で脅迫してくるのかと思ったら煽られてブチ切れて登場する脅迫者のシーンが最高に怖面白かった。他
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

あの名曲のアコースティックバージョンとともに始まり、スター・ロードは失意の中にいるし、ロケットは序盤から重症を負うし、なかなか暗めなスタート。
ロケットの悲しい過去も辛かったが、SFアドベンチャーとし
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テリファー(2016年製作の映画)

3.9

グロ描写にかなり気合が入っている。顔を執拗に攻撃したり、ギコギコしたり、ホラー好きの私でも目を背けたくなるシーンがあるし、胸焼けもする。
無駄なくテンポもよく、殺人鬼の振る舞い(セリフなくパントマイム
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.7

ジャワ島において、横暴なふるまいをする日本兵と、虐げられるイギリス捕虜。美形捕虜を演じるデヴィット・ボウイ、粗雑だが深みのある人物でもある軍人を演じるビートたけし、穏やかだが悪い意味でも生真面目な上官>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.9

特別ゲストというか、主役に近い活躍をするケヴィン・ベーコンに感激(最近あまり映画に出てないし)。とっても楽しい番外編。欲を言えば踊ってほしかったけど。

女神の継承(2021年製作の映画)

3.0

一定のリアリティを保ってドキュメンタリータッチにゆっくり進行していくが、テンポが悪い。カウントダウンからクライマックスはなかなかカオスで楽しいが、それまでが長くて集中力切れてしまったので巻き返せなかっ>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

飲んだくれのサンタさんはちょっとした魔法を使えるようだが、戦闘用のは持ってないので、悪党たちに大苦戦。前半はもっさりした泥臭いアクションとなる。
後半はあるきっかけからギアが上がるんだが、そこからは痛
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

マリオの映画だったらこういう要素を入れてほしいよね、っていうのが大体入ってる(というか超えてくる)。てんこ盛り。音楽もマリオ全開。
ゲームの世界観を完全再現できているので、ゲームのステージみたいなギミ
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.3

水墨画そのものは非常に魅力的に描かれていた。書くシーンのBGMもカッコ良かった。
しかし、ストーリーが暗くて退屈で、盛り上がらない。目標も弱いし、敵が(ライバルすら)不在なので、乗り越えるべきものが自
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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

4.1

農業高校の青春と農業の現実。光と影をバランス良く描いている良作。
キャストもやたら豪華だが、誰も浮いてなくて良い。吹石一恵カッコええ。
派手さはないが、農業を真摯に描いているし、1本の作品としてもまと
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

レトロなSF。舞台設定の説明がほとんどないので、よくわからない部分も多いが、ストーリー自体はシンプル。
役所の手違いで罪のないひとが逮捕されて殺されてしまい、それが隠蔽される。という、シリアスな社会派
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.0

連続殺人事件✕大火災ビルからの脱出劇という劇場版コナンらしい欲張りな作品。恋する少年探偵団も大活躍。
命懸けのダイナミックなアクションが連続する後半は、素直に楽しい。蘭姉ちゃんカッコええ。
ミステリー
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ガチ☆ボーイ(2007年製作の映画)

4.7

(私の中で)もっと評価されるべき邦画ランキングのベスト3に入る1本。15年ぶりぐらいに観たが、やっぱりめちゃ良かった。
記憶障害✕プロレスということで、名作「50回目のファーストキス」のプロレス版と言
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

偏屈爺系人間ドラマ。
妻を亡くし、仕事も定年で追い出され、生きる糧を失ったオットーは妻のもとへ行くべく自殺を試みる。が、騒々しい隣人や人懐こい猫に頼られ、なかなか死ねなくなってしまうのである。
シリア
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スマイル(2022年製作の映画)

3.7

笑顔が怖いホラー。
連鎖する死の呪いを解くために奮闘するもどんどん病んでいき孤立していくローズさんが不憫。猫ちゃんも不憫。
音での脅かしも多いが、怖い雰囲気とどん詰まり感が出てて良い。妄想がカオスなの
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