みぞみぞさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.6

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こんな人間性が試されるシーンの連続でドラマを紡いでいくことは、本当に難しい。

夜食のシーンの質量。
文学的になるのは1番山場の一瞬だけ。

サウスポー(2015年製作の映画)

3.7

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ちゃんと応援できて、面白かった。

そもそもホープがなぜボクシングをしてるのか、ボクシングに何を求めているのか、という側面も語って欲しかった。
戦い方を変えて、彼はボクシング自体を楽しめているんだろう
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.4

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男としてもしょうもないボクサーとしても大したことがない、そんな男に影響されて始めるというのが良かった。そこのリアリズムは自分の中でハマる感じがあった。


結局は共感のさせ方と、その前半を裏切らない結
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(2023年製作の映画)

4.0

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人間の闘争本能をここまでバカバカしく撮ってくれると、なんだか絶妙に気持ちが楽になる。
描かれてることはどうしようもないんだけどね、シリアスに描くもんじゃないんだこんなのはという監督の眼差しが優しい。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.2

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現代に戻ってきてからの、
水木、見ておるか。
が良かった。

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.1

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主観的な認識や感覚が、客観的な事実のように映像化されているのが面白かった。
見たことの無い映像なのに手触りがある。


話全体を味わえた訳じゃないと思うが、
このシーンを見れただけで満足だな、みたいな
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

3.6

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アクション仮面周りのシーン、すごいよかったなー。
役を超える。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.4

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中島かずきなんだ。
すごー、さすがだーー。
最高だった。

しんちゃんは、命を張るよりもピーマンを沢山食べる方が感動を生む。
ラストの腕相撲といい、
こういうそのキャラでしか成立しないシーンをちゃんと
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クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

4.0

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こぎみよくてかなり笑える。
感動路線になる前の名作かこれが。

ボス戦始まって以降の勢いやばい。ずっと面白い。このドライブ感たまらん。
これと比べちゃうとこの前見た超能力大決戦の笑いがいかにハマってな
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

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ドラマの軸は面白かった(主人公の特攻に対する感情や、「戦争がまだ終わってない」周り)けれど、
シーン単位での会話の運び方や一つ一つのセリフがあまりにリアリティに欠けていて、個人的には受け付けなかった。
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ゴジラ(1954年製作の映画)

3.8

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原爆水爆という言葉がキャラの口に馴染んでいるこの感じ。
戦後間もない時期のこの独特な気だるさが、すごく興味深かった。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

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シンプル。
ディテールという面白さ。

そういうのに興味無い自分でもワクワクしてしまうアクションシーン。

エキスパートが彼の行動動機を見抜くシーン面白かった。
失敗した過去を否定したいという衝動。能
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タタミ(2023年製作の映画)

4.1

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端的かつドラマチックで、とても良かった。

日本人にはリアリティがないが、生々しい強烈さを持った葛藤なので、
良くも悪くも劇場中がヒーロー映画を見てるような興奮に満たされていた。

コーチが謝らないの
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

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疲れたが、ラストの着地の威力が凄かった。

アーネストとモリーの最後の会話。あの重さに至るまでをじっくり丁寧にガイドしてくれたから、ちゃんと心を震わせて見れた。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

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視覚的には随分面白かった。

これだけのストーリーを描き切るつもりなら、せめて二部作くらいのボリュームは必要だっただろうなと思った。
でもそういうことが出来るかどうかの判断はビジネス的な領域が握ってる
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.0

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感情がびりびり伝わってくる。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.5

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今まで見た中で1番、芸人ビート武が作った映画という感じがした。人間の可笑しみに全振り。
ずーーっと心が暖かった。
ラストシーンがあまりに良すぎるよ。

いやー、これはやっぱり菊次郎の夏なんだよな。タイ
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

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まさに見るロアルド・ダール。
これ、ウェス・アンダーソンの適性尺だろ。子供の頃図書室でロアルド・ダールの本を夢中になって読みふけってた時の感覚をありありと思い出した。

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.0

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かわいすぎ。

リアルなニューヨークのティーンエイジ文化を観察できて楽しかった。
山場のセリフに使って通用するほど、進撃の巨人が人気であることに驚いた。

タッチしかりシナリオしかり、
狙いすぎない抜
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.2

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ちゃんとグランツーリスモをやりたくなった。面白かった。

話の運び方がベタで、レースの結果は毎回なんとなく予想がつきながら見るわけだが、レース競技そのものの迫力と、ベタだが丁寧なドラマ演出によって、ず
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.8

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面白かった。

ストーリーの積み上げは丁寧では無いけど、仕込まれているメタファーと込められているメッセージが明快すぎるほど明快なので、勝手にこちらの心の中で積み上げていけた。(というより見る前から既に
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.8

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このシリーズ、まじで毎回安定して面白いので、もっと人気出ていいのにと思う。

毎回ポアロの人間性にちゃんとタッチしてくれるのが本当にありがたい。ただ事件に巻き込まれただけじゃなくて、その事件がポアロは
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.3

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野村は商才で花菱を抑え込んでるんだろうけど、その野村の力に周囲が圧倒される描写がないから、野村がずっとしょぼく見えすぎてたな。でトップがしょぼく見えると組全体がしょぼく見えるんだなー。ビヨンドであんな>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.1

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北野武のポジション取りが一々色気あるなぁ。主役ってこういうことだよな。
はした存在なのに、ドラマが集まってくる。

大友が花菱に啖呵切ったところまじでテンションあがったなぁ。

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.0

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中学生の頃、話もよくわからず見てた時ですらなんとなく楽しめたんだから、そりゃ今見たら倍おもしろいわな。
でもやっぱ、こういうストーリー重視なものの方が興行的には評価されるんだなー。

10代の頃に経験
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.8

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めっちゃナンセンスコメディだった。
何をしているかすらよくわからないシーンが続くが、ずっと画面におかしみがあった。
今まで見た北野映画では1番笑ったかもなぁ。
忍耐のコマのシーンおもしろすぎた。
痺れ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.6

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このキャラクターとこのストーリーで、ヴァカンス映画やるセンスすごすぎる。
ヤクザ映画もヴァカンス映画も、面白さの根底は無常さだもんなぁ。

ふとしたシーンで笑ってしまうほどに、心の中に切なさが蓄積され
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.7

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ディティールってなんでこんなおもしろいんだろう。
ただ人生を目撃できたら、それで面白いんだ。というか、それが面白いんだな。

紅の豚(1992年製作の映画)

4.8

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最高すぎ。ずっと面白かった。

ポルコロッソの人物描写の素晴らしさは言わずもがな、
フィオの初登場シーンの、彼女はきっと優秀なんだろうなと納得させる細やかな演出が良かった。その次の日のシーンは、少し少
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.6

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エドワードヤンは好みかどうかとか以上に、そもそもの技巧に痺れる。おまけに好きな題材だったから、最高だった。

このくらいリアルに描写できるようになりたい。すんごい。
ミンはもう、そこに実在していた。

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.4

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尋常じゃない熱量

些細な仕草に濃い意味が宿るのが、アニメーションの強さだなぁ。

チキンラン(2000年製作の映画)

3.0

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懐かしさの塊

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

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好きなシーン多かったな。
シンプルに演劇のていをとってたからだろうな。


オムニバスの方が見てる側の集中力も切れにくいし相性いい気がしちゃうけど、長編のモチベってどのあたりにあるんだろう。その辺につ
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.0

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とても純で、良かった。
段階の異なる未熟さが交わる瞬間って、なんでこんなドキドキするんだろう。

全体通して描写が美しかったし、見ている最中に人間を動物として愛せる感覚が自分の中に生まれて、なんだかそ
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.6

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物心つくかつかないかの時に1回見てそれ以来だったのにずいぶんと記憶の通りで、作品のパワーを感じた。

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.2

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高知城のシーンの説得力、たまらない。
やっぱ、論理で説明したところで味気ないよねこういうのは。

環境音がとにかく良くて、シーンが空気感までまるっと伝わってきた。