涙腺刺激される。ストーリーはどちらかというとベタな感じもするけど、ろう者と聴者がともにいる家族のこまやかなやり取りに最初から引き込まれた。下ネタはやや多め、でもユーモアとして笑えるっちゃ笑える。最近の>>続きを読む
他者との分かり合えなさや折り合いのつけ方をこんなに分かりやすく面白く描いた作品はなかなかないのでは。もっと早く見ればよかった!
帝銀事件のことちゃんと知らなかった。どことなくサリン事件彷彿とさせる。晩年熊井啓監督が日本の黒い夜で松本サリン取り上げた理由が分かった気がした。
なんだか泥臭くて(記者も刑事も男ばっかり)エネルギッシ>>続きを読む
『飢餓海峡』に続いてやっぱり左幸子すごい。父親との関係、裏社会のあれこれの描き方がなかなか。逞しいといってよいのか、一方で彼女たちが生きてきた時代のことも考えさせられる。この時代の映画って静止画のコマ>>続きを読む
3時間長いなあと見る前は思ったけど評価が高いのは納得。重厚さは最近の韓国映画の骨太さにも通じているような。左幸子演じる八重が犬飼の爪まさぐって悶えてる場面がなんとも。事実を元にした2つの事件、イタコと>>続きを読む
例のカンニング事件で思うところもあって見る。ザッツカンニングみたいなコメディ映画かと思ったらなかなかシリアスで見応えがあった。全世界一律のテスト実施も難しいものがあるよなあ。
タイのスクールカーストっ>>続きを読む
なんだろう、昔を懐かしんでる風だけどあんなにユニゾンで踊る一体感は当時の女子高生にはなかったような気もするんだなあ(やったとしてもパラパラ的ダンス)。その意味で時代劇みたいだった。
それぞれの人物がど>>続きを読む
主人公はインドネシアの学生劇団でウェブを担当する女学生、劇団は優秀賞を受賞して京都で開催されるアジア学生演劇祭の出場権を得るというなんだか遠からずの設定でモヤモヤとする。
大味ではあるが描こうとして>>続きを読む
ピークを過ぎた劇作家という設定がよかった。高校生へのワークショップで食い繋いでるのもリアリティある。黒人であるがゆえに求められる物語から逃れたいラダの葛藤は実に現代的だなあと。ジェントリフィケーション>>続きを読む
正月早々暗い映画だった。カミーユ・クローデルは名前ぐらいしか知らなかった。弟ポールだけが理解者だったの寂しい。ロダンが思った以上にくそだった。
エッフェル塔の建設、万博の開催などなど歴史的背景を踏まえ>>続きを読む
ちょいちょいこれまでのSF映画を皮肉ってるのが面白かった。あのパイロットとかどう見てもブルースウィリス意識してる。
政府やメディアの対応はコロナ禍のごたごたと同じでその点は日本もアメリカも変わらんのだ>>続きを読む
デュラスずっと見ててこれで一区切り。描かれるのはやっぱり別離とか情愛なんだけど、広島が舞台になっている分、冒頭は当事者性の問題など考えさせられた。資料的価値もありそうなフィルム
デュラスの言葉にひたひたと耳を傾けながら見る感じ。聞き手のジェラール・ドパルデューがときどきリアルにまごついてるのが面白い。基本的には対話とトラックからの風景なので眠くはなる。
歴史的背景つかまないとちょっとついて来づらいかも。不在の男を待つ話に、ちょっと『シェルブールの雨傘』を思い出したり。フランス映画特有なのだろうか。『ラマン』といいこの作品といいデュラスは歴史の波に翻弄>>続きを読む
官能的。インドシナの風景がいい。海のイメージ(たぶん性の象徴かしら)とか自分の身体を人が通っていくとか、随所にデュラス特有の表現が出てくる。これ、実話をもとにしているというのが信じられない。デュラス原>>続きを読む
派手な作風ではないけど、婦人が日常に対して抱く倦怠感と実はここにはいたくないという過剰な欲望がそれぞれに伝わってきてよかった。あえて白黒で撮ってるのもいい感じ。
時化がさっぱり出てこない『蟹工船』、なかなかシュール。これだったら「まんがで読破」シリーズの『蟹工船』を読んだ方がいい。芸達者な俳優ばかりなのに、なんでこんなことになっちゃったんだろう
最初の特殊メイクすごい。バイク事故以前はそこまで口先とんがってなかったのではと思いつつ、柳楽優弥よかった。あとナイツ土屋も浅草ときよし感が滲み出ていて好印象。
タップダンス多めで、もうちょっとお笑い芸>>続きを読む
世代的にはなんとなく分かる(でももうちょい主人公の方が上かな)。2000年前後思い返すとタワレコとかHMVみたいな外資系レコード店の雰囲気とか、それっぽいファッションに憧れてたし、わりと自分の住んでい>>続きを読む
ミロス・フォアマン、『アマデウス』もそうだったけどキャストどういう風に集めてくるんだろう
正直キーティング先生にはちょっと危うさを感じてしまう。たとえ自分の教え方と違っても教科書やぶっちゃダメです
思ってたよりのんびりした雰囲気だった。バンジョーのBGMがそうさせるのか。ボニーとクライド、もっとジョーカーみたいな大悪党かと思ってた。どちらかというと周りに流された感ある。
なかなか身体重ねられなか>>続きを読む
数年前行った長崎を思い出したりした。妙な煽り演出もなく、たんたんと最後まで見られる。でも処刑の場面は冷徹。正直もう踏み絵ふんでくれと思う一方で、じゃあキチジローの生き方をどう捉えたらいいのか、信仰につ>>続きを読む
愛新覚羅溥儀、歴史の授業で名前だけはなんとなくという感じだったけど、ストーリーにはついていけた。紫禁城から出られない溥儀の立場が悲しい。
清朝の終焉、日本の植民地支配、終戦からの文化大革命、彼の政治的>>続きを読む
1941年製作で、今フツーに使われる技術ばっかりというのはやっぱりすごいことなんだろな。映画のお手本的作品。最初のニュース映画から始まるところとか斬新〜。当時、映画館でみた観客には新鮮だったのかなあと>>続きを読む
原題のFatherはカトリックでいうところの創造主の意味もあって、実際の父とのダブルミーニングと教えてもらった。IRAのことが分かっていれば場面の見え方もまた変わってきそう。
主要登場人物がみな達者。>>続きを読む
ガラス細工みたいな青年期の脆さを実に繊細に描いてた。まあリトルを取り巻く境遇がキツい。あのレゲエ野郎め…ってなる。シャロンからブラックへの風貌変わりすぎじゃないかと思ったけど、あれだけ鍛えあげたことに>>続きを読む
衆議院選挙もあったのでその流れで見る。ネトフリにあるの気づかなかった。政治家版あちこちオードリーを見てるみたいで面白かった。20年弱密着してるから説得力がある。
小川氏のお父さんが話すように政治家と>>続きを読む
フランス発ミュージカル。全編歌。オペラみたいなものかなーと思うけど、最初はちょっと違和感。フランス人みんなナルシストだよなあ。アメリカのような陽気さはないけど、最後まで見たらまあこれもありかなあと思え>>続きを読む
ピアノ演奏で色んな人を励ます話かと思ってたら、もっと壮絶だった。シュピルマンを匿う人たちの優しさが胸にくる。後半はほぼサバイバル。ナチスのドイツ兵がいちいち憎いけど、だからこそ大尉との場面は考えさせら>>続きを読む
重めの題材をたんたんと描くという意味では『息子のまなざし』に少し雰囲気が似ていたような。フランス気質だろうか。ラストがやるせない…
なんとなくもう少しほっこりする話かと思ってた。まあテンポゆったりだし、戦後日本の日常といえばそうなんだけど、上京したお父さんお母さんが露骨にたらい回しにされてて可哀想になる。杉村春子演じる志づが特にド>>続きを読む
おもしれー。もっと早く見るべきだった。佐清がマスクしてる時点でだいたい話の予想はつくけどそれでも見られる安心感。キャストがいちいちカッコいいし、市川崑監督の撮り方がすばらしい。
途中ギョッとなる場面も>>続きを読む
そうだ、角川映画を見ようと思い。テーマ曲は知ってるけど、あとは遠い昔に小説版読んだくらいでその記憶もおぼろげだった。
銀ちゃんもヤスも泥くさいなあ。あの大階段の迫力が映像でも十分伝わってきてよかった。>>続きを読む
まずこのタイトルだし、齢80を超えるチップス先生が子どもたちから慕われている冒頭場面からちょっとじーんと来てしまった。なかなかこういう風に歳とれないよなこのご時世…
若きチッピング先生をからかう悪ガ>>続きを読む