金正恩さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

映画音響の歴史と意義について迫ったドキュメンタリー映画。

ともすれば映像と比べて軽視されがちな音響の重要性を知ることができた。
創意工夫の職人芸で制作されていて感心しながら観ていた。
映画制作の現場
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

ジム・キャリーが自己啓発セミナーを受けて人生変わる映画。

昔に観た時は面白いコメディくらいにしか思っていなかったけど、今になって観てみると色々と学ぶ点が多かった。
全てやる事は出来るけど全てを優先す
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

かわいい豚がサムギョプサルにされる映画。
ポン・ジュノ監督作品。

この時代の倫理観のデファクトスタンダードはこれだ!みたいなストーリー。
大型哺乳類を殺して食べるっていうのはもはや倫理的に許されない
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

4.0

ミッドウェー海戦を描いた戦争映画。

中立的で史実から逸脱しすぎない良作だと思う。
日米開戦に至る理由が若干ながら語られるし、米軍だけでなく日本軍の視点もそれなりに描かれる。
日本の敗戦理由も順序立て
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.5

スパイダーバース制作陣のCGアニメ映画。
Netflixオリジナル作品。

終始ずっとふざけてる笑いの密度が異常に濃いギャグアニメ。
MAD動画みたいな勢いで笑わせてくるヤツ。映画っていうよりノリがY
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.5

ソン・ガンホの華麗なドロップキックが印象的な韓国映画。
ポン・ジュノ監督作品。

在韓米軍と環境問題がテーマなのは分かったが、韓国事情に詳しくないので細部が分からずモヤッとしたまま終わってしまった。
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モービウス(2022年製作の映画)

4.0

スーパーヒーロー系吸血鬼映画。
SSUの第3作目。

吸血鬼映画の王道みたいなストーリー。
生きていることそれ自体が罪みたいな原罪背負ってる感がやるせない。
吸血鬼同士の代替不可能な関係がしがらみにな
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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

4.0

とっとこハム太郎と双璧をなす平成の怪獣ゴジラとの死闘を描く映画。通称GMK。
金子修介監督作品。

これもうガメラじゃんってなるぐらいにガメラっぽいゴジラ。
ガメラが好きかどうかで評価が変わるゴジラ。
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.5

マイケル・ベイの銀行強盗アクションコメディ映画。

いまどき銀行強盗なんか成立するのか?という疑問に対して、登場人物全員バカにするという答えを提示している。
絶対に笑ってはいけない銀行強盗が始まる。
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.0

一般独身男性のバットマンが家族を作る映画。
バットマンとジョーカーのラブストーリーでもある。

とにかく情報量が多い。
まずレゴブロックで作られた世界が緻密だし、DCに限らずあらゆる映画をネタにしたジ
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

4.5

タイムマシンを使って過去の自分と協力して悪に立ち向かう王道のSFアクション映画。Netflixオリジナル作品。
ショーン・レヴィ監督とライアン・レイノルズ主演のフリーガイのコンビ。

もうひとりの主演
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

4.5

2013年から2014年にウクライナで起こったマイダン革命のドキュメンタリー。

革命に参加した人々に直接したインタビューを中心に構成されていて臨場感と切迫感がある。
リアルタイムで撮影されたため、既
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

アトミック・ブロンドがジョン・ウィックやる感じのアクション映画。

倫理観どっかに忘れてきた感じの不謹慎な笑いが面白かった。
いかに独創的な殺人をするかで競い合ってる感じ。

かなりの無茶苦茶な事を言
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ブラック・クラブ(2022年製作の映画)

3.5

昨今の世界情勢にある意味でハマった映画。

謎の戦争で荒廃した北欧が舞台。離れ離れになった娘に会うために、娘がいるという基地へ謎の物資を運ぶというストーリー。

設定と世界観、映像は素晴らしい。
上官
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.5

ブラック(黒人)とブルー(警察)の対立を描いた映画。

警察官が装備するボディカメラの映像を軸とした展開に時代を感じる。
米国警察犯人射殺動画マニアとしての興味から観たがあまり面白くなかった。

全体
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.0

スーパーマンの実写映画。DCEUの第1作目。

思ってたよりダークな雰囲気のSFアクションだった。
異星人侵略ものという王道ストーリーながら、資本の力でゴリ押ししたスケール感がすごい。
ちゃんと視聴環
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

ロバート・パティンソン版のバットマン第1作目。

伝説的なヴィランに象徴される旧シリーズとは違い、若き日のバットマンそのものに焦点を当てている。
悪に対するカウンターでしかない幼稚な正義漢から、恵まれ
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

4.0

男の美学を子供に語る映画。
ジョージ・クルーニー監督作品。

自分の子供ではない少年に男とは何たるかを滔々と語る構造。
クリント・イーストウッドが人生かけてやっているあれである。
語り尽くされたストー
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

ビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズを育てた父親の映画。

感動の実話系の煽りからは想像もつかない父親のクズっぷりに逆に感動した。
平気で嘘を吐き人を騙す話し合いが通用しない傍若無人な人物。
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

ケネス・ブラナー主演監督の映画版ポアロ第2作目。

アスワンからアブシンベルまでナセル湖に沈んだ雄大なナイル川が美しく描かれている事が魅力。

反面、肝心の推理パートが行き当たりばったりで酷かった。
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.0

元ホームレスの麻薬中毒者が野良猫を拾ったら彼女ができてミュージシャンとして名を馳せヘロイン依存も克服した映画。

進研ゼミ顔負けの一発逆転ストーリー。
「そんなうまい話あるか」と嘲笑を浮かべながら観始
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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997年製作の映画)

3.0

ジョエル・シューマカー版バットマンの第2作目。
史上最低のアメコミ映画という評価に納得してしまうほど面白くなかった。

全体的に薄っぺらくて子供騙し感がある。
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるヴ
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バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

3.5

ジョエル・シューマカー版バットマンの第1作目。

この時代のアメリカエンタメの絵作りが本当に受け付けないのでツラい。
クラッシュ・バンディクーみたいな原色系ポリゴンに根源的な恐怖を感じる。

そんなわ
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

4.0

ティム・バートン版バットマンの第2作目。

前作はあまり好きではなかったが、今作はティム・バートンの良さとマッチした世界観だったので楽しめた。

ペンギンとキャットウーマンのヴィランとしての魅力が際立
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バットマン(1989年製作の映画)

3.5

ティム・バートン版バットマンの第1作目。

バットマンはノーラン3部作のイメージが強いので、雰囲気の違いについて行けなかった。
ゴシックホラーのようなティム・バートンの作風が全面的に出ている感じ。
C
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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.5

チャールズ・ブロンソンの伝記映画。
僧帽筋が異様に強いトム・ハーディが印象的。

ジャンルが謎で摩訶不思議な演出の怪作。
よく分からんけどコメディなんだろうな、たぶん。

全裸で体にバターを塗りたくる
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トランセンデンス(2014年製作の映画)

3.5

ジョニー・デップが自律進化型AIと化すSF映画。

序盤のテクノロジーとかイデオロギーの描写は面白かったが、後半の超展開が興醒め。
急に雑なアクション要素をぶっ込んできて、そうはならんやろって引いてし
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AK-47 最強の銃 誕生の秘密(2020年製作の映画)

4.0

AK-47を開発したミハイル・カラシニコフの伝記映画。

あぁ~!軍靴の音ォ~~!
ロシアのプロパガンダがすごい。
ソビエト連邦銃器開発コンテストを舞台に同志たちのアツい青春バトルが繰り広げられる。
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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.0

老人を虐待する様子を隠し撮りする映画。

実験と称して隣の家に住む老人を隠し撮りする映像が何らかの裁判に証拠として提出される。
隠し撮りの映像と裁判を交互に描いて事件の核心に迫っていく構成。

ただた
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地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

4.0

幼年期の終わりに人類はどこに向かうのかについての古典的なSF作品だった。

すごく前向きで人類の未来に大きな期待を寄せている明るいストーリーだった。
現代のデジモンと言っても過言ではない。

惜しむら
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦の連合軍のシチリア島上陸作戦の欺瞞作戦であるミンスミート作戦を描いた映画。

戦史について事前知識が必要なストーリーでありながら、作中では全く何も説明してれないハイコンテクストすぎる構成
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5

ギレルモ・デル・トロのファンタジー映画。

フロイトかってくらい深層心理のメタファーが多い。
何を意味するのかについて細部を考察したい人には面白いんだと思う。

ただ、絵面が怖すぎる。
虫とかカエルと
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.5

ほぼ1人で作り上げたストップモーションアニメ映画。

BLAME!みたいな超構造体を舞台にした世界観がすごい。
ダークでニヒルな感じの世紀末SFっぽい雰囲気が良かった。

ほぼ1人で制作した事が殊更に
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.0

アンチャーテッドの実写映画。
ゲーム版は未経験だったが何も気にならずに楽しめた。

何が課題でどう解決すればいいのかが常に示されていて分かりやすい。
伏線や謎解きがキッチリはまっていて気持ちが良かった
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355(2022年製作の映画)

3.5

とってもありきたりなスパイアクション映画。

テンプレそのまんまやんけって言うストーリーがまず平凡。
パリでハネムーンくらいのクリシェ。
ヨーロッパを舞台にしたツーリズム的な場面転換もクリシェ。
キャ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

前作は観ていないし、ロミオとジュリエットはうろ覚えだし、なんならミュージカルは嫌いな方だけど楽しめた。

前半のディズニープリンセスみたいなシンデレラストーリーは正直退屈だったが、後半の血で血を洗う抗
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