とがりさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

とがり

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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.5

エクステンデッド版観た。

3時間の長丁場を感じさせない素晴らしいストーリーテリング。
本作の見せ場はやはり冒頭の対ゲルマニア戦や闘技場のシーンに代表される戦闘描写の迫力と凄惨さだと思うが、背景の復讐
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.5

ジョン・ル・カレ原作の重厚かつ重層的なミステリードラマ。
冷戦の最中、英国諜報部の長・コントロールは、度重なる作戦失敗の影にはソ連のスパイが諜報部幹部に潜り込んでいると疑っていた。
その調査を部下であ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.5

ブライアン・クランストンの演技が冴えるドラマ映画。
全体的に単調な気もするが、クソ腹立つヘレン・ミレンが良いアクセント。

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

ソマリア内戦に介入するアメリカ軍、戦闘の指導者アイディード将軍の拉致作戦のため首都・モガディシュへ侵攻する。
数時間で終わると思われた作戦は、ソマリア民兵にブラックホークの1機が撃墜されたことから地獄
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悪の法則(2013年製作の映画)

3.5

ある麻薬取引に関わったことから追い詰められて行く人々の群像劇っぽいサスペンス。

殺し方がオシャレ。
「ボリート」や「殺人映画」など、序盤のセリフの端に出てきた不穏な言葉が伏線として回収されるのも良い
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キスキス,バンバン(2005年製作の映画)

3.5

俳優と探偵が成り行きでコンビを組み、殺人事件の謎を追うサスペンスコメディ。

コメディなのでコメディらしく人が死ぬ。
テンポよく話が進み、面白かった。

マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)

3.8

アフガニスタンからの帰還兵の一人称で描く、戦慄のサスペンスドラマ。
アメリカに帰ってきた彼は、荒廃した世界を目の当たりにし、息子の捜索と救出に尽力する…
果たして世界に何が起きたのか?
アフガニスタン
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.8

夫から、上司から、社会から虐げられ抑圧されてなお、信念を貫く女性たち。
郵便ポスト爆破など、やることはとことん過激だが、対話や交渉などの平穏な活動が裏切られ決裂し続けた果ての戦争なのだ。

キャリー・
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母の残像(2015年製作の映画)

3.0

母が亡くなり、カメラマンだった彼女の追悼個展の準備の中、残された父と2人の息子がそれぞれ思う母の姿…

個人的にはトーンやテンポがちょっと合わなかった。

バッドガイズ!!(2016年製作の映画)

3.0

ペニャガルドの!悪いことして100万ドル争奪バトル〜!!
お目当ての俳優があんなことやこんなことしてるカットを見る映画。

洋画に登場する片言謎日本語マニアは見て損はない…かな?

ウィッチ(2015年製作の映画)

4.8

17世紀、ニューイングランド、教会に異端とされ村を追放された父・ウィリアムは、魔女が住むと噂され誰も近寄らない森の近くに一家でひっそりと暮らすこととなる。
追放されてもなお、敬虔なクリスチャンである一
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.5

日本統治時代の朝鮮を舞台に、登場人物たちの謀略と欲望が渦巻くド変態サスペンス映画。

朝鮮人だが日本に帰化し貴族の仲間入りを果たした男・上月、
彼の邸宅から一歩も出ずに暮らす彼の姪・和泉秀子、
”藤原
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.5

苦悩するブラッド・ピットと、猜疑心を煽るマリオン・コティヤール、2人のための映画。
このパッケージ通りの面白さとソツのなさ。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

韓国・谷城の村で、村民の怪死事件が続発する。
同時に目撃され始める、山の中を褌一丁で駆け回り、鹿肉を貪る謎の日本人。
明らかに異常な現場を前に、言い知れぬ予感と謎の女の証言もあり、警察官ジョンウは日本
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

3.8

中国の刑務所に侵入し、1人の女を奪還せんとするビショップ。しかしすんでのところで作戦は失敗、囚われの身となってしまう。
一方ワシントンで勤務する引退間近のCIA職員・ミュアーは香港からの電話で、彼が弟
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.0

飲血、死姦、失禁、カニバリズムなどなど変態行為のフェチズム極まるカットをオシャレカメラワークとフラッシュと音楽に乗せて食べやすくしたサスペンス?映画。

田舎から出てきたモデル志望の美少女とカメラマン
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.8

実在の詐欺師、フランク・アバグネイルの伝記のようなドラマ映画。
ディカプリオの魅力が炸裂する1本。
お人好しで間の抜けた可愛さを前面にだしたエイミー・アダムスも、今観ると貴重な役どころでとても良い。

ゲート・トゥ・ヘヴン(2003年製作の映画)

4.0

フランクフルト空港の地下で匿われる密入国者・アレクセイと、客室乗務員を夢見るインド人清掃員・ニーシャのロマンスを軸に展開する笑いあり涙ありのドラマ映画。

登場人物たちが皆優しい性格なのでストレスなく
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.5

衣装美術の豪華さと現代的な音楽、演技の上手い役者陣で何とかストーリーを牽引するにしても、やや間延びして退屈な印象。

ニックの視点から描かれている分、ニックの視界に入らない人々の心情などは捨象されてド
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.8

昔気質の白人の老人と、アジア系の移民の少年の、不器用な友情と義憤の物語。

「孤独で寂しい老人」とか「臆病で自尊心の低い子ども」とか、周囲のレッテル貼りに行き場をなくしていく2人。彼らが少しずつ心を通
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J・エドガー(2011年製作の映画)

3.0

初代FBI長官J.エドガー・フーバーの野心と人生を描く伝記っぽいドラマ映画。
終始画面が暗い。
キャストの演技を観る映画。

ライフ(2017年製作の映画)

3.5

『ゼロ・グラビティ』meets『エイリアン』といった感じのSFスリラー。

ISSという閉鎖空間で謎のモンスターが襲いかかる完璧なシチュエーション、
美しささえ感じさせる無重力状態の流血表現、
パニッ
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.5

ハリウッド版スーパー戦隊映画版。
能力を手に入れるまでを丁寧に描いているので、意外にもスケールが小さく収まってしまった感。
敵ボスもひたすらマンパワーで攻めるだけで物足りなく、もっと狡猾で汚い戦略を観
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ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

4.0

兵士1人の装備に200万円近くかけているアメリカ軍、その巨大軍事市場の隙間を縫って8週間で3000万ドル稼ぎ出せ!

アメリカ軍の武器入札を利用して金儲けを企む幼馴染2人の、成功と挫折、仲違いを描いた
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.2

冒頭の上陸作戦と、終盤の市街地戦の迫力が凄まじい戦争映画の傑作。

途中何だこれと思うシーンがないではないし、これだけの長尺の割に終わり方もちょっとすっきりしないものがあるが、映像だけで大満足。

アニマル・キングダム(2010年製作の映画)

4.0

母が死んだ。
薬物の過剰摂取だ。
母方の親戚しか頼れる人はいなくて、この家に引き取られた。
この家は、麻薬、強盗、何でもあり。
犯罪で生計を立てている…

一家に引き取られた高校生の目線で綴る、犯罪家
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バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

4.3

神学校で芽生えた互いへの恋情、神父からの性的虐待を経て、イグナシオとエンリケは再会する。
俳優と映画監督として。
2人は、彼らの少年時代とそれからを描いた映画を撮ることになる。
そこにはイグナシオの抱
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.5

1945年5月、ドイツの降伏により欧州戦線は収束を迎えた。
ドイツの少年兵たちは終戦を知るも、ベルギー軍に囚われ海岸線へと送られる。
ヒトラーの残した負の遺産、何万個もの地雷を撤去するために…

まだ
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.5

素晴らしいエンターテイメント。
ちょっと具合悪い中見たけど元気になった。

これだけ盛り上げてエンドロールに入るのは反則。続編に期待。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.5

1945年5月、沖縄
太平洋戦争の最終戦地は凄惨を極めていた。最期の抵抗を見せ、死を恐れぬ日本兵にアメリカ軍の犠牲者も増えるばかり。
その中に立つ、武器を持てない衛生兵・デズモンド。撤退を余儀なくされ
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

殺人犯・藤原竜也とそれを追う刑事・伊藤英明、というキャスティングがまず見事。
冒頭の怒涛の背景説明からテンポよく話が進み、藤原竜也の正体が明かされるまではとても面白かった。

そこから終盤にかけて、や
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悪人(2010年製作の映画)

4.0

弱いものたちが夕暮れ
更に弱いものを叩く
ルサンチマンに満ちた世界の悲劇。

憎たらしさと可哀想さを絶妙なバランスで両立させた、満島ひかりの演技がとても良かった。

おくりびと(2008年製作の映画)

4.5

「死」をテーマにしながら、死の喜劇性、悲劇性、尊厳、侮蔑、後悔、その他たくさんの「死」の持つ性質を、主人公の納棺師の目を通して表現する素晴らしい映画。

決して誰かが死ぬから悲しくて泣くのではなく、じ
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パレード(2010年製作の映画)

2.8

近所で起きる連続通り魔事件のニュース。
隣の部屋に出入りする怪しい人々。
ルームシェアしながら4人で暮らす男女の中に、紛れ込む異分子。

序盤の不気味さはとても良かったが、やや中だるみし、衝撃の終盤と
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.0

クリスマス間近のロンドン、
床屋で首を掻き切られ絶命する男、
夥しい出血と共に病院へ運ばれる身元不明の妊婦。
死んだ男の指と歯を切除し海に沈めるロシアンマフィア・ニコライ、
妊婦の遺した日記を解読する
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

4.2

ペネロペ・クルスの群を抜いた美しさが堪能できるミステリーっぽいドラマ映画。
母と娘が抱える愛情と確執と秘密の物語。

ライムンダは故郷の村を出て、マドリードで夫と娘と暮らしている。
仕事から帰ってきた
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