とがりさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

とがり

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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.8

監禁性癖者が多すぎる気もするサスペンス映画。
怪しい奴はとりあえず監禁じゃ!

少女誘拐事件を中心に、登場人物たちが線でつながっていき謎が明かされるストーリーは素晴らしい一級品のミステリー。
そして神
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ケイシー・アフレックが兄譲りの光を失った眼の演技でオスカーを獲得した、失意と救済の物語。

兄ジョーの訃報で、故郷マンチェスターバイザシーに戻ったリー。
ジョーの遺言で、リーは息子パトリックの後見人に
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

IMAX3Dで鑑賞。
3D特有の色彩の暗さは全く感じることなく、視覚効果盛り盛りの大迫力宇宙活劇だった!

前作で少しだけ言及されていた、ピーター・クイルの父親に関するエピソードが中心だが、そもそもガ
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スプリット(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・マカヴォイの人格入れ替わる瞬間の演技とか、しゃべり方とか、とても上手くてそれだけでも観る価値はある。

序盤から中盤にかけて、徐々に明らかになる「彼ら」の目的。
そして監禁された少女たちの
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JOY(2015年製作の映画)

3.8

ジェニファー・ローレンス演じる、行く手を阻むありとあらゆる障害をものともせず運命を切り開かんとする生き様がとてもカッコいい。
しかしどこか淡々としており、テンポもゆっくりめ。

ラッセル監督の描く毎度
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.2

コリン・ファースの吃音演技に思わず共感しこちらもつらくなってしまう、史実を基にしたドラマ映画。

王が言葉を取り戻すまで寄り添い続けるエリザベス妃とライオネルのように、押し付けがましくない映像のクオリ
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

4.2

アメリカ・CIAとテロ組織アルカイダの攻防を、真に迫るリアリティと緊張感で描く戦争映画。
主人公ジェシカ・チャスティンを軸に、彼女の周りの男優たちがさりげなく豪華。

CIA vs アルカイダという二
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.0

主義主張文句不満は色々あるだろうけれど、監督・演者・脚本家・撮影スタッフ・編集・裏方みんな揃わないと良い映画はできないし、仕事である以上求められるクオリティのものは発揮してね!
という映画愛、映画製作
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.0

セット、ロケーションのスケールの大きさと俳優陣の歌の迫力に圧倒されるミュージカル映画。
何でもないセリフも節をつけて歌うので、変なミュージカル酔いが起きる。

ラッセル・クロウ演じるジャベールのキャラ
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英雄の証明(2011年製作の映画)

3.0

シェイクスピア悲劇”コリオレイナス”を、舞台を現代に変えてアレンジした戦争&政治映画。

前半の市街地戦闘アクションから後半の政治ドラマにかけて、どんどん舞台演劇っぽくなっていき、映画としての盛り上が
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ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)

3.3

ジェームズ・ディーンの生きていた頃を友人のカメラマンの目を通して映し出すドラマ映画。
デイン・デハーンの色気や魅力が存分に楽しめる一方で、ストーリーは単調でやや退屈かもしれない。
映像の雰囲気はとても
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モンスター(2003年製作の映画)

4.2

シャーリーズ・セロンが体重を増やし特殊メイクの力も借りてどうしようもない殺人鬼を演じるドラマ映画。

とにかくシャーリーズ・セロンの痛々しいほどに純粋で猟奇的な体当たり演技に尽きる。

スーパーチューズデー 正義を売った日(2011年製作の映画)

3.3

大統領選の民主党候補指名を巡る政治駆け引きをサスペンスフルに描いた作品。

政治の世界で信じられる唯一の通貨は「忠誠心」というポールの言葉が印象に残る。

ダウト 〜あるカトリック学校で〜(2008年製作の映画)

4.0

まさに「演技合戦」という感のある本作品、メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの静かな迫力が楽しめる。

ある疑惑が膨らみやがて確信に変わるシスター・アロイシアス。
証拠がなければ確信は事
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ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

3.5

金銭と倫理の間で揺れる、最近流行りの?お仕事ムービー。

住宅ローンが破綻し、銀行はもう待ってくれない。ローンを払えない者は猶予なく家を追われ、空き家を転がす不動産屋は肥え太る。

「この国は負け犬に
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.0

1899年のパリ、娼館ムーラン・ルージュを舞台に、花形スターのサティーンと貧乏作家のクリスチャンが織りなす愛の物語。

と、ストーリーだけなら身分違いの恋を描いた王道のラブストーリーなのだが、豪華絢爛
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凶悪(2013年製作の映画)

3.8

人面獣心とはまさに「彼等」、その底知れぬ闇を映すメンタル死亡系映画。
多少の脚色はあるものの、実話が基になっているというのがもう恐ろしい。

ピエール瀧やリリーフランキーのさも「それが普通の感覚」のよ
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ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

2.0

続編ありきで作られたっぽいが、続編がないので本作単体では色々消化不良のファンタジー映画。

ダニエル・クレイグとダコタ・ブルー・リチャーズの絡みがもっと観たかったですね…

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

2.8

パリの駅で暮らす少年、父親の死と遺された機械人形、おもちゃ屋の主人の秘密、養女との幼い恋模様、などなど物語を面白くする要素はたくさんあるけれど、どうにもスケールが小さくまとまってしまった感。

前半は
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.0

情緒不安定すぎる2人のスポ根系ラブストーリー。
ブラッドリー・クーパーの完全にイっちゃってる人演技が冴える前半から、2人でダンスを始めて生気を取り戻す後半が無理なく描かれていてとても見やすい。

アメ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.3

愛を強要されるディストピア。
独身者はホテルへ送られ、カップル成立を目指すが、滞在期限を過ぎれば動物に変えられる…

設定がシュールすぎるアンチ・ラブストーリー。
愛は尊くも人生の重荷。

動物になる
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

オープニングでまともそうだった主人公が、やがてアルコール中毒だったり、別れた夫の家庭を監視していたり、通勤と見せかけて毎朝電車に乗って帰ってきてるだけだったり、異常性が際立ってくる過程が見事。
そのせ
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.5

野獣が意外と表情豊かでそんなに醜く見えないけれど映画は素晴らしい出来。

ベルと野獣以上にベルと父親モーリスの愛と絆がしっかり描写されていたのが印象的。
女性が本を読むだけで精神病を疑われたり、女性に
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プライド&グローリー(2008年製作の映画)

4.5

汚職を巡る警察組織と警官一家の物語。
上司と部下、父と子、兄と弟、そして正義と罪悪の狭間で揺れる葛藤を描く、ギャビン・オコナー節炸裂の硬派なクライムドラマ。

いつもより主張の強いコリン・ファレルの眉
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

2.5

人々の運命が揺らぎ、交錯し、収束する11分間の物語。
それぞれの被写体たちは断片的にしか映されないため、それまで歩んできた人生や出来事の背景を想像しながら観るのが良いのだろうが、それにしてはひどく不条
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ディスクローザ―(2013年製作の映画)

3.3

飲酒運転ダメ、絶対!

ラストシーンのほのめかし感は良い感じ。
ジョエル・エジャトンはこういう役もはまる。

コロニア(2015年製作の映画)

3.5

チリの軍事クーデターに巻き込まれ、秘密警察の収容所に囚われたダニエル。しかしその収容所は外界と隔離されたカルト教団の共同体”コロニア”でもあったのだ!
ダニエルの恋人・レナは囚われた彼を救うため、決死
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シカゴ(2002年製作の映画)

4.5

ミュージカルコメディの傑作。

不倫相手を殺してしまったロキシーは、いつかショービズのステージに立つことを夢見ている。
絞首刑を免れるため、弁護士と組んでいざ法廷という名のステージへ!

レニー・ゼル
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

4.0

キャストが豪華でキャラの濃い西部劇風ドラマアクション?映画。

無敵密造酒三兄弟VS悪徳保安官。

マーシュランド(2014年製作の映画)

4.2

セブンを思わせる湿度の高いサスペンス映画。
多少辻褄の合わないところもあるが、演者の有無を言わせぬ迫力と映像美で持って行ってしまう。

場面の転換や見せ方がやや不親切なので、初見では話を追うのに精一杯
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キャビン(2011年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

もっと終盤の百鬼夜行!大虐殺!って感じのシーンを観ていたかった。

プロット勝ちのホラーコメディ?

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.8

ブロークバックマウンテンで1シーズンを仕事で共に過ごした2人。
時は経ち、結婚し、子どもが生まれてもなお、忘れられない感情がある。

結末を知って観ると、もっと何とかなっただろうと思ってしまう分、迸る
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.0

スマトラ島沖地震による津波に巻き込まれた一家の、苦難と絶望、そして再会の希望を描いた実話系映画。

一家の顛末を描く画面の隅で、多くの怪我人や水死体、漂流物の山、残された名もなき人々が映り、災害が起き
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.5

ハビエル・バルデムに心臓を鷲掴みにされるサスペンス映画。
同監督の「ファーゴ」は今いちハマらなかったが、これは画面から目が離せなかった。

さりげないシーンや登場人物の仕草、画面の構図など、明確な意図
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テイク・シェルター(2011年製作の映画)

3.5

言いようのない不安にとらわれた男の解体と再構築…と思っていたら足元掬われるラストシーン。
うんざりするほどの「普通」の中で直感は妄想と見なされ、理解は覚悟に変わる。

何度も夢に現れる、巨大なハリケー
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