はなたまごさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

はなたまご

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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 正反対な二人だからこそ違いを乗り越え、不可能を可能にできるという強いメッセージが感じられる可愛らしいラブストーリー。
 二人の初々しい恋模様にじれったくなる一方で、父娘関係、移民のアイデンティティな
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オットーという男(2022年製作の映画)

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 「残された者はどう再出発し、誰のために生きるのか」という問いにシンプルだが理想的な答えを出す作品。
 気難しい男が周りの人々との関わりによって変わっていく、というストーリー自体はあまり目新しくないと
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ある日突然聞こえた”If you build it, he will come.”という「声」。その後も導かれるがままに行動し、男は奇跡を目の当たりにする。
 ”he”とは誰なのかがプロットとしての
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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 高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」の謎めいたオーナー、ゼロ・ムスタファが語る彼の人生、そして彼に影響を与えた凄腕コンシェルジュとの大騒動を描いたコメディ。
 色彩と独特のカメラワークに釘付け
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シリアにて(2017年製作の映画)

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シリア内戦下を生きるとある家族とその隣人夫婦におきた数日間の出来事を描いた作品。家の外はもちろんのこと、家の中にいても身の安全は保障されないという極限の緊張状態を生々しく追体験させられた。特に爆撃の音>>続きを読む

ザッハトルテ(2022年製作の映画)

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「こんな素敵な恋愛が出来たらなぁ」などと思うことは無く、ただ猛烈にチョコレートケーキが食べたくなる作品。
なんだがよくありそうなラブコメのシナリオに、オーストリアの美しい町並みやカフェ”Sacher(
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希望の灯り(2018年製作の映画)

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 映画の原題、”In den Gängen”における「通路(Gang)」はまさに人間が歩むそれぞれの道であり、そこには社会や時代に翻弄された人々がいる。誰かが作った道を残された者は歩んでいき、そしてま>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

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映画の原題は”Undine(ウンディーネ)”。話のモチーフがギリシャ神話だと知ったのは映画鑑賞後のことだったが、その知識が無くてもいろいろと考えて重たい気持ちになれる作品だった。
「愛の終わり」という
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Summer of 85(2020年製作の映画)

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フランスの港町に住む少年の、ある夏の純愛と別れ、そして再出発を丁寧かつ繊細に描いた良作。
あらすじを読んでから見たため、少し悲しい話であることは事前に承知していたのだが、夏特有の儚さというのか脆さとい
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グスコーブドリの伝記(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「他者のために何が出来るのか」という素朴だが崇高な問いに、究極の自己犠牲をもって答えた童話ながら奥の深い本作。キャラクター達はとてもかわいらしいし、ラストに流れる歌の歌詞は物語とリンクしていてかなり心>>続きを読む