くぅーさんの映画レビュー・感想・評価 - 91ページ目

くぅー

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ブッシュ(2008年製作の映画)

3.7

my映画館2009#77> 単純に面白く、これを見て彼を好きになることはないが、良くも悪くもお疲れ様とは言ってあげたい。
2001年から8年に渡り、第43代米国大統領を勤めたジョージ・W・ブッシュの半
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J・エドガー(2011年製作の映画)

3.5

my映画館2012#25> なるほど、いや、これは流石にイーストウッド監督だけに完成度は高い…が、この人物をどれだけ知ってるかに掛かってくる作品。
で、J・エドガー・フーヴァー…米国FBI初代長官で、
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リンカーン(2012年製作の映画)

4.0

my映画館2013#32> 大河ドラマならぬ大河映画を見た、そんな余韻で…ちょっと手を加えたら歴史の授業で使えそうな、真面目な政治ドラマ。
描かれるのは大統領2期目以降のたった半年、晩年のクライマック
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

4.0

my映画館2012#23> いきなり晩年の姿から始まり、幻覚な演出に驚いたが、やがて認知症という事実を理解し…“鉄の女”とわざわざタイトルを付けつつも、あえて真逆の姿からアプローチするあたりは心憎い。>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.3

my映画館2013#33> 実話ベースながらも相当に地味とまずはあえて…完全にいわゆる大人の作品で、抑制の効きまくった笑いと演技からの、ジワジワと来る余韻を堪能すべき本作。
王家に生まれてしまったがゆ
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The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛(2011年製作の映画)

3.8

my映画館2012#86> 通算15年の軟禁…想像を絶する葛藤の日々な訳で、恐らくは世界で一番精神的に強い女性なのは間違いないと改めて認識。
アウンサンスーチーを知る入門編的なドラマとしては文句ナシ…
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ポロック 2人だけのアトリエ(2000年製作の映画)

3.9

エド・ハリス監督兼主演で、実在した画家を描くだけあって、渾身の熱演を披露…存在感がいつにも増して力強い。
が、要所要所できっちり妻にポイントを当て、独特なタッチの愛の物語にもしてあり…マーシャ・ゲイ・
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宮廷画家ゴヤは見た(2006年製作の映画)

3.8

my映画館2008#99> 大御所のフォアマン監督は実在の名画家を狂言回し的にして、あえて架空の男女が時代に翻弄されるドラマを描き切る。
異端尋問や戦争等の史実をキッチリ織り込み、正に絵画的な濃淡な展
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ガガーリン 世界を変えた108分(2013年製作の映画)

3.7

人類初で宇宙に行ったソ連の飛行士、ユーリ・ガガーリンを描いた作品…実に興味深く鑑賞。
なぜなら、本作はロシア作品であり、誠実な記録映画っぽいタッチながら、ハリウッド作品らしい洗練さはないが、回想シーン
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ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.5

my映画館2009#21> 非常に興味深い史実の題材の映画化にはニンマリで、後半はそれなりに観れたが、全体として単調で面白みには欠けたかなぁ…ネームバリューのある人物ではないので、最初の動機部分をもっ>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

4.2

my映画館2013#14> “ARGO! F##k Yourself!”…オスカー像を手にした日に劇場鑑賞できたので、あえて敬意を表してこの言葉から(笑)
実話ベースの、CIA史上最もありえない“人
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ハイネケン誘拐の代償(2014年製作の映画)

3.3

1983年に実際に起こったハイネケン氏誘拐事件の映画化で、あのアンソニー・ホプキンスにジム・スタージェスやサム・ワーシントンらとなかなかのキャストを揃えてたし、興味津々で鑑賞し始めたが、やや期待はずれ>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.9

my映画館2017#85> 最期は美し過ぎだぜ、バカヤロウ(笑)

ぶっちゃけ、"全員、暴走"ってな余韻ではなく、そこで物足りなく感じるかもだが・・・それは北野監督の狙いか。
むしろ、様々なコントラス
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.0

my映画館2012#79> なるほど、バカ野郎度数は前作よりも下がり、裏切りが渦巻く数々のドラマとその代償が明確に描かれる。
そんな一応の完結編で描かれるのは因果応報…やはりけじめはキッチリと付けない
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.9

my映画館2010#49> 最後のあの一言で締めるとは、思わず笑ってしまったよ…バカ野郎!
極悪非道と銘打った北野武監督が見せる今回は北野ブルーならぬ北野ブラック…そう、コノヤロウの怒号の中でもあまり
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.0

ついに完の文字が躍る本作だが、脚本家が代わり、世代交代を持ち出しただけあって、全体的に失速感は否めずで…最後にどデカい花火で締めてもらいたかったが。
北大路欣也が復活しての活躍にニンマリで、伊吹五郎に
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.9

頂上作戦とは、警察のヤクザ掃討作戦のこと…そう、第四弾では国家権力が介入して、また違ったドロドロさを見せる。
よって、菅原文太の出番が減るのが気に入らないが、小林旭の渋さがさらに増して、見応えが出てい
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.1

オープニングの音楽を元に戻し、男気濃度が増す第三弾…人間関係のドラマ要素がかなり注入されてるせいか、暴なテンションはやや下がるも、復活組の面々も加わり、“怪獣総進撃”っぽさがある。
最も印象に残るは渋
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.8

オープニングの音楽が早くも変わり、新顔投入で異質な感じもあるが、死闘だけにテンションの高さは凄く、やはり惹きつけられてしまう。
見所は志願して出演した北大路欣也の熱演…邦画史上に残る壮絶なラストは必見
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.2

任侠映画とは違うヤクザ映画の力強さ…マフィア映画の重厚さとも違う、血と汗の凄みに見入るしかない。
まんまタイトルどおりに、呆れる程に次々と裏切りの名の元に死に行く者達のドラマが展開…共感なんぞはないが
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狼と豚と人間(1964年製作の映画)

3.8

モノクロなのに全く色褪せてない、この変にギラギラした骨太感…深作欣二監督の初期の1964年作品を、ディープに見入った。
不謹慎かもだが、圧巻のバイオレンス描写…アナーキーな三兄弟の関係とそれぞれのポジ
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ある殺し屋(1967年製作の映画)

3.9

ずっとタイトルが気になり、やっとレンタル店で新入荷したので、興味津々に拝見…ルックスは真逆だがゴルゴ13に、あの必殺仕事人をブレンドした様な渋さにただただ見入る。
まずは殺し屋があの市川雷蔵であり、し
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クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)

4.2

my映画館2008#53> 久しぶりの再鑑賞も、その熱気は色褪せておらず。
1985年の御巣鷹山でのあの日航機墜落事故がベースで、原田眞人監督らしい堂々の作風…新聞社デスクでのシーンは圧巻。
様々な立
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クヒオ大佐(2009年製作の映画)

3.8

my映画館2009#103> いきなり焦臭い短編な第一部、その後に本編な第二部と掴みどころがない展開で…これを中途半端と取るか、味があると取るか。
華麗なるクヒオ大佐の詐欺師ぶりを面白おかしくコミカル
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.9

my映画館2012#73> ある意味、このタイトルも詐欺で、二つの意味を持ってるかと…夢を売った詐欺の二人でもあり、二人の夢を売ったとも取れるし。
西川美和監督の初めて女性主演作も、またしても一筋縄で
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女子ーズ(2014年製作の映画)

3.5

いわゆる片手間ってなユルさ狙いの小ネタ積み重ね系コメディで、女子のヒーロー戦隊モノと来た訳で、まるで深夜枠ドラマの映画化っぽさ全開で、当然に好き嫌いは別れるノリだが、もう、この若手女優の面々を揃えただ>>続きを読む

カラスの親指(2012年製作の映画)

3.8

my映画館2012#94> とりあえずツッコミ入れたくなるのは、あの天才的スベり芸人村上ショージのガチ起用で、何を言う俳優的なノリは一切封印し、違和感はありつつも奮闘し…ええんちゃうの(笑)
軽い詐欺
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.3

my映画館2009#80> 絶妙な喜怒哀楽の隠し味の、フルコースならぬ“ユル”コース料理に、拙者も思わず“うまっ!”と言いたくなる。
未読の原作は「面白南極料理人」で、面白って冠が付くのがミソで、とに
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アフタースクール(2008年製作の映画)

4.0

my映画館2008#51> このタイトルとキャストに予告編・・・甘く見なくても騙されるっしょ(笑)
いわゆる思い込みのミスリードで、中盤までは謎の探偵ごっこを見せつけ、終盤でその思い込みを崩し、スッキ
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.1

my映画館2012#76> 凝った展開の過去二作でくせ者監督の筆頭に躍り出た感のある内田けんじ監督…今回は時間軸なんかは操作せずにストレートに見せるんですが、相変わらず巧みに魅せ切りましたね!
そんな
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.9

邦画『鍵泥棒のメソッド』のリメイクで、まずはなるほどなタイトルにニヤリ。
こちらでは香川照之と堺雅人の演技派共演だったが、韓国版はベテランの個性派の名脇役ユ・ヘジンがまさかの独壇場で、個人的には大いに
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タチャ 神の手(2014年製作の映画)

3.8

前作から8年経てのまさかの続編…主演をアイドル俳優T.O.Pに変えるギャンブルに打って出る。
で、2時間半近くの大作となった本作は、裏切り合いと復讐の大味な人間ドラマ重視な感じとなり…ギャンブラーな心
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タチャ イカサマ師(2006年製作の映画)

3.6

『ビッグ・スウィンドル!』のチェ・ドンフン監督らしく、芸達者を配した渋く味のあるドラマで、韓国の花札賭博自体が解りづらく地味だし、2時間超の長さが小気味さを奪ってる感はある…が、幾つかのテーマを示しな>>続きを読む

彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

3.8

実にユニークに“孤”りに“孤”ったコミカルな作品で、思わずニヤリな逸品。
自殺に失敗した男が辿り着いた無人島、そして、その様子を望遠鏡で眺める引きこもり女…そして、その無人島は海ではなく河の中洲だった
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殺人の告白(2012年製作の映画)

4.1

my映画館2013#62> 強引な描写ながらも練り上げられた展開の脚本が効いていて、拍手に値する余韻です…えげつなくも優れた韓国作品の見本かと!
いや、序盤のあまりにも有り得ないカー・チェイスとなぜか
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

原題は"Captain Fantastic"、正にある意味ファンタスティックな余韻で、親として人として生きることを考えさせるゆえ、誰かにオススメしたくなる見事なロード・ムービーになってます。
俗世を避
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