Tackassさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.8

様々な社会問題に対する怒りが込められつつも、エンタメ作品としてめちゃくちゃ良く出来てる!

「人と違う」「誰がモンスターよ?!」というテーマ性は、「X-MEN」シリーズや、最近日本で公開された「怪物」
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

韓国制作の中でも是枝さんの演出がとても光る秀逸な一本。

様々な暗喩やキャラクター描写には相変わらず唸らされる。

自分はこのラスト好きです。
グレーを描くのが本当に上手だなぁ。

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.5

評判通り面白かった!

バスケやNIKEとかに興味ない人でも楽しめるし、これは人や仕事への信念についての作品だと思う。

まぁそりゃもちろん観た後はエアジョーダン買いたくなりますよ、コンバース派だけど
>>続きを読む

悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

2.8

期待以上に面白かった!

ホラーとしてちゃんとよく出来てると思ってたらニトリも顔負けの「お値段以上」。
まさかの展開や演出が後半から畳み掛けられ、ひとつのエンタメとして見事にやられた。

エンドロール
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

5部作として、とてもよい閉じ方をしてくれたことに胸を撫で下ろし、そして感謝の想いが込み上げた。

ラストのエンドロールではジョン・ウィリアムズによるテーマ曲が「これでおしまい感」をとても盛り上げられる
>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

2.8

難民の体験を描いたものとして、とても印象に残る一本。

独特なアニメタッチは最初は見慣れないけど、後半に進むにすれ、むしろそのタッチに観客が少し守られている気すらする。

それほどまでに壮絶な実話。
>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.0

いわゆる韓国スリラーの下位互換といった印象。

ほぼ全員の演技力がノイズになってストーリーに集中できず、作品からリアリティという概念が感じられない。
脚本や編集はベタベタで、中途半端な視覚障がい演出や
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

2.3

映像は観ていて面白い。

が、あまりにも物語のテンポが悪すぎる。
まさかこの作品でここまで睡魔に襲われるとは思わなかった。

ちょくちょく登場するカメオも「そうですか…」とそこまでノレない。

正直期
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.0

これは祭か?!ヤケクソか?!
どっちもか?!

「DCがやれること全部ぶちこんだったわ!」とサプライズ&ファンサービス満タン。
エズラの演技は素晴らしい。
脚本も期待してたよりちゃんとしていて、マルチ
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

とてもキャラクターに対して誠実な作品と感じた。

まさに人生の一部分を覗かせてもらったような感覚で、最後は「え、もう終わり?やだもっと観てたかった」という感情に襲われる。

主演・岸井さんの存在感に終
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.8

いつぶりか分からない邦画高得点。
間違いなく日本最高のクオリティー。

奇跡的な座組による最高の仕事がここにある。
脚本、撮影、演出、演技、音楽…すべてにおいて文句のつけどころがない。
劇場を出たあと
>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.3

うーん惜しい!
そして否定のしようがないタランティーノ風味がどうもいただけない。

豪華キャスティングによる女性キャラたちがワル男集団相手に大暴れするという内容で「これは良いとこ突いてくれるんじゃない
>>続きを読む

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

2.2

深いのは湖の底だけ。
作品はとんでもなく浅い正統派B級ホラー!

雰囲気で持っていく一点狙いだから、観返した時のことなんて考えちゃいけない一発アトラクション。
しかし水中というだけで確かな緊迫感がある
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

なんともまた手堅くキメてきた。

「作る」ことの魅力と残酷さと。
どんな想いでこの作品を作っていたのか想像しながら観ていたけど、最後の最後でしっかり提示してくれた。

個人的にも自分が映像を志すきっか
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.6

もはや奇跡的なレベルに達している。
脚本・撮影・編集・音響、そしてケイト・ブランシェットの演技…
全てにおいてここまでの完成度の作品に出会えることは、そうあるもんじゃない。

観終わった後の言葉になら
>>続きを読む

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

2.5

実際にあった事件。

「さすがに間抜けすぎるだろ」と思いつつも、国内外問わず「なんで?」と感じる事件(またはSNS炎上)は少なくないもんだよな、とも。

本当かどうか、正しいかどうか、よりも優先してし
>>続きを読む

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

2.4

以前から「最悪の結末」と評されていた作品。

第二次大戦下のドイツ人少年の目線で物語が進む。
だからこそ凄惨な場面や歴史的背景はほぼ見えず、「いったいなにがおきてるんだ?」と少年自身もなるのだが、それ
>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.5

長尺の割には歴史的背景など何があったのかほとんど説明がなく、信長好きとしては不満。
画作りや殺陣などは良かっただけに、ドラマと歴史叙事詩的な側面を両立して欲しかったのが正直なところ。

観て良かったと
>>続きを読む

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.4

ひたすらしょうもない!
バカしかやらない!
大好きだ!

2人ともやる事なす事アホでどうしようもないけど、なんでか嫌いになれないこの絶妙なバランスは役者の力か。

描かれる日常に大きな出来事もないのだ
>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.3

良くも悪くも「内容ゼロ」のコメディアクション。

オフビートなジョークがストーリー展開をいちいち止めるが、そもそもリアリティラインがおかしい話なので総じて全てが「どうでもいい」。
この感覚は近いところ
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

DNAに刻まれているマリオ成分がことごとく刺激される。

最初から最後までずっと楽しくて、あれやこれやと「これ知ってる!」の連続。

個人的にレースシーンは格別のハイライト!
観終わった後にワクワクし
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

笑い、泣き、血が沸く!
エンターテイメントとして完璧な大傑作。

それぞれのキャラ立ちと決着が見事すぎる。
ここまで全員を引き立てながらまとめ上げる手腕は、もはや神がかっている。

湿っぽくなりそうな
>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.7

面白い!!

DCUがリブートされるニュースからずっと重い腰が動かなかったけど、覗いてみるように観てみたらとんでもない快作だった!

大虐殺しまくり、ボケーっと建物破壊しまくり、集ったヒーロー達をタコ
>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.0

期待を上回りも下回りもしない、絶妙に「観れる」一作だった。

もっと捻るといくらでも面白くできそうだけど、程よいスケールで収まった感じはキレイといえばキレイな仕上がり。

ジョーク的なツッコミどころが
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.6

「こいつだけは絶対に許さない」

という断固たる追及心で突き進むストーリーにはブレがなく、キャラクターを信頼できる。

これは実際の出来事と実在のジャーナリストたち。
結果は報道で知っていても、作品を
>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.5

ソマリア内戦勃発時に実際にあった話ということだけど、こんなことがあったなんて全く知らなかった。

スケールが大きいショットと緊迫したシーンの連続で圧倒されるし、韓国と北朝鮮を描く映画としてもとても興味
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

一見地味な話だけど、いざ観始めると冒頭からずっと目が離せない巧みな話運びに驚かされる。

この絶妙に「人の心が見えているようで見えていない感じ」の緊迫感がたまらない。

今後ちょくちょく観返したくなり
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

観ていて息が詰まるような狭い空間での物語は主人公の精神そのもの。

そこに人が訪れ、交わっていくことでもたらされる変化。

からの、アロノフスキーらしさ全開のラスト。

最高だったな。
観た後のこのド
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

もうビックリするぐらい心が震えた。
ぐっしゃり泣いた。

自分は原作未読、前情報なし、ジャズはそれなりに好き、くらい。

だがこの作品のパワーは凄まじい。
映像と音楽の融合が奇跡的な領域に達している。
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.3

事前の期待値はほぼゼロだったが全然面白かった!

幼少期にTVシリーズを見ていた程度で、仮面ライダーや庵野さんに特別強い思い入れはないが、面白さが十分炸裂する出来だった。

シン・シリーズならではのカ
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

2.8

見応えあり!
しかし話のテンポにインターバルが多いような気はする。よって少し長く感じた。

ちょっと前のハリウッドを彷彿とさせる王道飛行機パニックで、面白いは面白いけど意外性はなし。

しかしまぁ前半
>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

2.7

ついに決着!
するのだが!

編集の問題なのか「それいつそうなったの?」的な箇所がちょいちょいある上に、そのストーリーの決着も「?!」と、あっという間に着地。
あまり物事のロジックが理解できないうちに
>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

2.3

最もダークな一作にして、最もバッサリ終わる、「パート1」ですから!と強気な構成。

死の秘宝のエピソードがどう活きてくるのか、これまでの伏線が畳まれる予感がするのは期待を煽られる。

ここにきてまだ重
>>続きを読む

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

2.4

本格的な戦い開始、するぞ的一作。

終幕に向けての前振りが多い感じがするので、最後まで観ないと何とも言えない要素多し。

帝国の逆襲的なラストはちょっとワクワクはする。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

2.3

いよいよ戦いが始まるぞ的な一作。

が!それ以上まったく進展しないストーリーに若干もどかしさを感じてたら終わってしまった。
生徒同士のトレーニングや青春キラキラは楽しいっちゃ楽しいが。

クィディッチ
>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

2.5

ゲイリー・オールドマンは多分きっと○い役なんだろうなと予想し、その通りでしかなかった第三作。

ストーリーは読めるようで読めないが、良くも悪くもまさかの方法で回収される。
そんなのあるならこの前の話と
>>続きを読む