田上雄也さんの映画レビュー・感想・評価

田上雄也

田上雄也

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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.3

明らかにメッセージ性がある、雰囲気はあるのだけどこねくりすぎてジャンル的なわかりやすい面白さもメッセージ的な部分も分かりづらい。フローレンスピューとハリースタイルズじゃなければ結構安っぽくなりそうな危>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年製作の映画)

3.1

寅さんて人情下というより単なるクズなんじゃないかと思う一作。しきりに労働者を嘲笑、世話になってる家族の店の店番も悪態、今の感覚だとあんまり笑えない。
マドンナのリリーもとくに仲良く無い家族の家に酔って
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.1

信仰のおかしさと、逆に持っている強さ、、皮肉に描きながらも詐欺と描き切らないバーホーベン。
バーホーベンの女性主人公はどこまでも個人で生き抜く姿が魅力的。そこに裸とバイオレンスの画的な彩りが加わって映
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.4

大筋を分かってないと全く意味が分からないだろうな、というのとやはり今の時代に見るのは苦しいものがある。
ホドロフスキーもほくほく顔の失敗作!

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

単純に人がいっぱい出てきたのと予習不足でどのシーンも何に向かって進んでいるのか分からなかった。それはしょうがないとしてオッペンハイマーやオッペンハイマーを取り巻く何をノーランが面白がったのか、、、が理>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

1に輪をかけて、というか1をあんまり復習してないけど世界観が洗練されていた気がする。メカや武器もユニークで楽しいし迫力もすごい。
好きだったのは急に浮力を得るシーン。ただ単に飛んでいるだけではあるけど
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.7

放たれた言葉を文字にしただけではその言葉に込められた想いやニュアンスは伝わらない。伝わらないどころか曲解すら生まれる。どんな顔でどんな動きで放った言葉なのか、それは全身を使って感じ取るもの。ましてや全>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.2

異常に不思議な世界観だけどすごく分かりやすい。わかりやすいというより感覚的に理解できてしまう。
悲しさが美しい。これぞ奇才、ヨルゴス・ランティモス

インビジブル(2000年製作の映画)

4.0

なんで眼鏡か付けたり外したりすんだよとじれったかったけど全体的に要素てんこ盛りで面白い。
ベーコンの透明人間遊びがもっと見たかった

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.1

ハッピーに感じられない終わり方。生理的にそう感じさせる違和感がちゃんと残る演出が見事

ショーガール(1995年製作の映画)

4.3

剥き出しの野生、丸裸の情熱と美しさ!
ラストも切れ味とシャレが効いてて楽しい

氷の微笑(1992年製作の映画)

4.2

ただのお色気映画と思ったら一級品のサスペンス。ガスはいい奴だったのに

娼婦ケティ(1976年製作の映画)

4.1

モニク・ヴァン・デ・ヴェンという主演の女優さんがエネルギッシュで魅力的。

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.5

複雑な映像だけど分かりやすすぎる輪廻感。サイケデリックな中にすごく心地いい独特の温かい温度がある

なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)

3.4

新宿、の捉え方がどうだったのかがよくわからない。とはいえ菅本裕子の絶妙な新宿感は妙味。主人公は何様なんだろうという感じもした

Saltburn(2023年製作の映画)

4.3

やったぜバリキヨ!やったねバリキヨ!
今世界中の実力派映画監督界隈でバリキヨ狂人寄生グランプリが開かれているのだろうか。
またの名を「聖なる鹿殺し2」のこの映画。不気味でいてバリキヨが本来持つ無垢さも
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

色んな世界が確かにある。平山の丁寧な生活とそれをドキュメンタリックに、しかも繰り返し撮る。その生活と演出が最高に絡み合っていて一番身心地が悪いだろう最前列の端からでも観ていてとても心地よかった。でもさ>>続きを読む

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