サンドリーヌさんの映画レビュー・感想・評価

サンドリーヌ

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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あたり前に思う服装の自由・自己表現が、同時代の異なる場所では死を招く罪とされるなんて、憤りと悲しみを感じた。
一方、フランスのヒジャブ着用禁止も、断絶を生み出してしまうと思う。
服装は誰にも強制された
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.0

エンタメとして昇華されているのか?実話がベースであるが、現実的には拍手拍手では終われない話だと思う。原題un triompheは芸術の勝利?それとも悪人の勝利?と皮肉っているのか?

ロブスター(2015年製作の映画)

3.3

終始何を見せられているんだろうと思いつつも、最後まで面白かった。共通点(それもどちらかというか欠点寄り)があることが恋愛の証とこじつける登場人物達は軽薄だけど愛らしい。理事長夫婦のデュエットは最高に気>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

生真面目で無邪気でやさしいけれど、堪え性がなくて凶暴。三上さんは愛すべきところもあれば、暴力を楽しんでいるような恐ろしさもある。彼のルールを曲げて弱い者を見て見ぬふりをするのは、彼の純粋さが削がれいく>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

揺れたー。香川照之凄い。ラストの表情までハラハラした。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

他人を理解することは難しい、到底できない、たくさんのパワーが要る、でも逃げずに歩み寄り続ける。優しさに満ちた映画。
「20センチュリーウーマン」の時も感じたが、マイク・ミルズの不完全な人間や母という存
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.0

ヴァロットン展を観た後に、同時代、19世紀末のフランス社会のムードを知りたくて。劇中の人々や町の様相、社会のムードが、彼の版画作品とオーバーラップして楽しめた。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

情報量が多すぎて、字幕と吹き替えの2回観てようやくストーリーや俳優陣を把握できた。でもまだ理解したとは言えない。だからまた観たい、だってこの唯一無二の世界観が好きだから。

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

3.2

とても重くて辛辣…。何を見せられてるの?と何度も途中でやめそうになったけど、彼女の詩や会話の所々に突き刺さるものがあり、何とか観終えることができた。
若い頃からの年月の経過の写真表現は見事だった。
A
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

3.5

改めてスライ&ザ・ファミリー・ストーンの革新性・超越性がわかった。純粋に音楽のカッコよさに魅かれてだけど、そんなもんじゃない。
ニーナ・シモンの怒りと優しさの相交わった凄みパワーにも感嘆。
アメリカの
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしかった。断片的なシーンが連なり、どれもが無駄がなく、どんどん引き込まれていく。あの家族は皆もがきつつ真っ直ぐで、清々しい。お祖父さんの言葉がグサグサ刺さり、最後にお祖母さんの包容力に涙。

ディーバ デジタルリマスター版(1981年製作の映画)

5.0

一番好きな映画。美しいブルーの世界に浸るのが至福で、何度観ても飽きない。観た後の余韻も長い。改めてスクリーンで観ることができて嬉しかった、ありがとう。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.3

フジロックの中村佳穂さんのライブで衝撃を受けて鑑賞。繊細な歌の力の強さ、素晴らしい。「美女と野獣」現代版のような美しいアニメと融合する面白さはあったけど、生身の方が凄みが勝ると思った。アニメ後半でBe>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.3

一節縄ではいかない結末。残酷で重い内容だけど、ほとんどの登場人物のキャラクターが歪さが際立ち、コミカルに感じた。ただ1人、娘(演技スゴい!)だけが直感的で真っ直ぐな視線を放つ。母娘の関係がまったく触れ>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

3.2

めっちゃ華奢なパスカル・オジェが気になる〜。
愛されている安心感(優越感も)があるからこそ、孤独に憧れたり、他の恋を求めてしまう。会話の節々に人の本能的なことが散りばめられてて、ハッとさせられる。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

いい映画だった。60年代アメリカ南部のあからさまな黒人差別。人をカテゴライズすることで差別は生まれるが、でも一人ひとりは異なり、一緒くたにできないはず。トニーとドックの立場もあべこべだ。アイデンティテ>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.3

絢爛豪華なクリムトの名画の背景にこのような負の歴史があったとは知らなかったので、観れて良かった。ヘレン・ミレンの貫禄、年を召した女性のエレガントさとチャーミングさ、そして強さが伝わってきた。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.8

タイトル通りの素晴らしい世界。ポジティブな波動、心身の解放観、自然と体が揺れ笑顔になってしまう。あのショーの中に入って一緒に歌い踊りたい!

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.5

退屈な流れの中で、配信だから油断してると、時折り本質的な鋭い言葉が降ってくる。上部で繕ったつもりでも漏れてしまう感情と、繕うことやめた感情。現実とオーバーラップした物語に表現者の凄みを感じた。よくやる>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.3

痛ましい戦場と華やかな授賞式やパーティーの様子が折り重なるように展開し、同世界で起きていることの圧倒的な隔たりを感じた。人間の体は鉄のかたまりで呆気なく引き裂かれる。でも、その一人一人の生命にストーリ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

ダニエル・クレイグの有終の美。おつかれさま!ありがとう!レア・セドゥの神々しい美しさも健在だったが、一番惹かれたのはアナ・デ・アルマスとボンドのバディなアクションシーン。軽やかで爽快だった。Qのプライ>>続きを読む

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.1

クリストフ・ヴァルツの憎々しいクズっぷりが炸裂。クライマックスの裁判シーンはなんだか香川照之を思い出してしまった。教会での懺悔で、神父さんが家父長制の正しさを説いて主人公を諭すのがとても気持ちが悪かっ>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.0

古典おとぎ話を現代の価値観や女性のエンパワメントのストーリーにアップデート。多様性への配慮もしっかりと。でも何故かその抜け目ない感じが押し付けがましくも感じたのは、単純なストーリー展開や演出のせいか…>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.4

夢の国からあぶれたカラフルな貧困社会。子どもたちの無邪気さは、夏の日を楽しく生き生きと彩る。走りまわる子どもたちの姿が微笑ましく、現実をしっかりと見てる会話が時おりあってドキッとする。モーテルの大人た>>続きを読む

英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

3.2

メラニー・ロランがただただ美しい。エンパイアスタイルのドレスはパステル調だけ鮮やかな濃色や柄ものが素敵だった。