たじたじさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

たじたじ

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メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

最後の30分前くらいまではわりと静かで淡々と進むけど、クライマックスに向けて一気に話が終結する感じはまるでクリストファー・ノーラン監督作品を見てるかのよう。つまらんなあと思ってもラスト30分まではぜひ>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

爆弾で吹き飛ぶ手足、飛び出す臓物、血に染まる海。緊迫感とリアリティのある冒頭の戦闘シーンから目が離せない。戦争は常に死と隣り合わせであることをまさに体感できる。この映画は、リアルな戦闘シーンを通じた戦>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

ギャングに育てられたマット・デイモンが警官に、警官のディカプリオがギャングに潜入してお互いの情報を流して誰がネズミなのか探るサスペンス。

ギャングのボスのジャック・ニコルソンもいい感じにイカれてる。
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アルゴ(2012年製作の映画)

3.0

1979年に起きたイランでのアメリカ大使館人質事件におけるCIAの救出作戦を取り上げた映画。アメリカとイランが睨み合うようになった背景から作戦開始までサクサクとテンポよく進むから、現場の臨場感や救出の>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

エルヴィス・プレスリーの伝記映画だけどトム・ハンクスが主役を食ってた、実際にマネージャーのパーカー大佐がプレスリーの人生から多くを奪ったように。

プレスリーの人生が濃すぎて映画も怒涛の展開。プレスリ
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

韓国系移民の家族がアメリカの片田舎で農業を始めるけど家ボロ屋で金ないし子ども病気やしこの先どうなるんやみたいな話。

終始すっごい静か。すっごい余韻のある終わり方。ドキドキハラハラする展開やどんでん返
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.0

とにかく若いときのジュリア・ロバーツがむっさ綺麗。スパイクも可愛い。

しがない本屋の店主がハリウッド女優と恋に落ちる話。今で言う藤原紀香と陣内的な?クスッとくる感じの超王道のラブコメ。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.5

人を殺すなというキリスト教の教えに従って沖縄戦で多くの負傷者を救った実在する人の伝記映画。

半分はその教えに至った経緯で、半分は戦争で占める丁寧な作り。一見変わった優男だけど芯の強さが伝わる感じはア
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

とにかくケイト・ブランシェットが何歳になっても綺麗。赤ん坊も老人も言葉を話せなかったりオムツを付けたりするのは一緒だけど、年老いていくのと若返っていくのはまた違う。

決して短い上映時間ではないし、そ
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

物語が語り手によって三者三様となる手法の元祖。役者みんなの演技力もあってその人の語る話が本当だとつい思ってしまうけど、真実は藪の中。

短刀、太刀、縄など、物語のキーアイテムはそのままなのに「言い分が
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

とにかく可哀想で見終わった後はズーンって感じ。どんでん返しや綺麗なオチがあるわけでもなく、全体的にゆったりと静かに進むから好みは分かれそう。

母親になったけど女を捨てきれず子どもよりも自分の幸せを優
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

トム・クルーズが出てる作品は私にとってこれが初めてで、冷酷だけれどもどこかに人間臭さのある殺し屋を見事に体現していて、さらにアクションもすごく感激した。演技だけでなくあそこまでアクションできるから重宝>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

わりかし序盤でオチに気付いたけど普通におもしろかった。ミスリードを誘う演出がよき。何が真実かもう一回見直したくなる。

アメリ(2001年製作の映画)

4.0

名前しか知らない映画の1つやったけどやっぱ話題になった映画は間違いなくおもしろい。

ブラックジョークも交えつつ、なんてことない話がアメリの行動につながってて、些細な伏線回収が満載。服もインテリアも可
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フェイク(1997年製作の映画)

3.5

囮捜査でマフィアに潜入したFBI捜査官と構想員の友情を交えた実話ベースの映画。

中年になっても昇格できず下っ端で、親友のような弟分ができたと思ったらFBIでって、実はええやつ感万歳のアル・パチーノ演
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.0

『孤狼の血』の感じかと思ってたら全然違うかった。「なるほど麻薬捜査官は時にはルールを破らないと悪を退治できないのか」って見ながら頷いてたけどまったくそんなことない。

ある意味一貫はしてたけどただの破
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.5

今みたいに女性の社会進出は当たり前でなくて、結婚が人生を左右していた時代。何をもって幸せとするかは人それぞれだけど、この映画ではお金が大切な時代で、どれだけ裕福な人と結婚できるかが重要視されてる。舞踏>>続きを読む

レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

3.0

第一次世界大戦の前後を踏まえながら、1人の女性を愛した3人の息子を中心とした家族の話。「あーもうなんでそんなことするかなー!」ってなることしばしば。

家族の話で恋愛要素も絡むけど少し大人な要素もある
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

最初のワンシーンで「あ、これおもろいやつや」ってなった。若かりし頃というか恋愛で依存しがちな人のあるあるばっかり。連絡ないかずっと気にしたり連絡が来たらすっ飛んでったり。自分自身が恋愛体質の人、恋愛体>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症になった父と娘の映画で、娘側ではなく父側の認識で進む。今がいつでここはどこで相手が誰なのかまじでごちゃまぜやから見てるほうも混乱するけど、認知症の人の世界の見え方ってこんなのかなあと体験できるの>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

見る前は9.11がテーマでそれを経験した人にしかわからない話と想像してたけど、全然そんなことなくてすごく普遍的な物語で心にグッとくるものがあった。

主人公の男の子まつげバサバサでめっちゃ可愛いのにな
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母性(2022年製作の映画)

2.5

母か娘かの語り手によってその事実は異なる。ダイジェスト感はあったけど、母と娘で語る出来事が違っている点はおもしろい。

いつまでも娘でいたい母にとって、娘の誕生や育児も母を喜ばせるための小道具でしかな
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.5

名作は名作たる所以がある。ただ死体を見て帰るだけの話っちゃあ話で、大きな展開はないけど、ラストシーンで全部持ってかれた。これは誰にも思い当たることがあるからこそ、こんなに心に残るのかもしれない。自分が>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

3.5

何の前情報もなく見たから、最初はロバート・デ・ニーロが刑事でアル・パチーノが犯罪者と思うくらい、ロバート・デ・ニーロがかっこよすぎる。『マイ・インターン』あたりのふっくらとした初老のイメージが強いから>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

思ってたよりもコメディで、3時間近くあるけど緩急のあるテンポで飽きずに見れた。マーティン・スコセッシはギャング系や難しい系のイメージがあったけど、こんな超コメディもあるのね。

お金はもとより、セック
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サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

3.5

孤児院育ちの青年が孤児院を出て成長していく物語。原作が小説なのもあってすごく文学的で静かな映画。キリスト教は堕胎を禁じてるけど中には出産を望んでない母親もいて産み落とすことが必ずしも正しいとは限らない>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

統合失調症を患ったアメリカの数学学者の伝記的映画。1時間くらい経ってからの「え、今までの何やったん」がすごかった。統合失調症の症状はこんな感じなのかなと。ラッセルクロウがグラディエーターのときと全然違>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

全編SNS社会や政治、環境問題への皮肉って感じ。片方だけなく全方位をバカにしてる(いい意味で)。

彗星衝突による地球滅亡の危機をコメディーも交えてるから面白おかしく見れた。何より出演者が豪華。アリア
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.0

今見たらるろ剣+キングダムのような感じ、アクションシーンとか。皇帝はダンブルドアにしか見えん。弟殿下のホアキンはジョーカーとはまったく役柄が違うけど、かわいそうなやつなのは変わらんなと。切な悲しい終わ>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

ヒップホップやラテン系の音楽が新鮮。映画ならではの見せ方で華やかなシーンが多くてまじ映えてた。とにかく差別はあかんってことと、どこを「故郷」と思うかは自分の心の在り方で変わるってことかなと。

ビーチ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

ぐるっと一周するかのような長めのワンカット、光陰がさらに引き立つモノクロが印象的。そこに移り住んできた欧米人家族と、元から住んでて雇われてる家政婦の関係は、時代背景も相まってなかなか独特。

芸術性の
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

離婚調停・親権争いがものごっつ生々しい。勝つならこうすべき、これは不利になるってすぐ言う弁護士とか。特におばちゃん弁護士がやり手すぎて存在感半端ない。

夫婦で話し合おうと思っても感情的になって侮辱合
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

もう50年近く昔の映画だけど、頭のおかしいやつは今も昔も変わらないんだなと思いました。思い込みからの押し付けがやばい。

そして闇堕ちしたあとの爆発の仕方な。当時の社会情勢を踏まえて名作と言われてるん
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.5

ストーリー自体はそこまで難解ではないけど、この映画はイスラエル・パレスチナ問題を知っていないときついかも。実在の事件を基にしてるから歴史を学ぶいいきっかけにはなるけど、どうしてそういう事件が起こったの>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

誰が誰なんか見分けつかんし名前も顔も覚えれんくて本の最初にあるような登場人物紹介がほしくなったけど、実在の人物を取り扱ってるから興味深かった。

ただの悪人でしかないけど憎めないというかおじいちゃんに
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

5.0

ドクターストレンジばり嫌なやつやん姑かよって思ってたら途中で「えっそっち?」ってなって最後はあらら…ってなった。章仕立てになっててテンポよき。いろいろ伏線ぽいものが散りばめられてて、やなやつやなやつは>>続きを読む