たじたじさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

たじたじ

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

思ってるよりくだらない部分もある、SF要素を取り入れた壮大な親子愛の話でした。よくこんな脚本を思いついたな…そしてそれを映画にしようと思ったな…。

ミシェル・ヨーの目つきが前半と後半で全然違う。ステ
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.5

抽象的な話だったり回想なしの自分語りだったりが多くて舞台みたいな映画やなって思ったら、戯曲が原作で納得。舞台の演出って結構考えないとわからないよね…。

映画っぽい演出はなく舞台を見てる感じだから、ち
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

すっごく心のほっこりする映画。吉本新喜劇くらいわかりやすくておもしろかった。

言葉が通じておらずコミュニケーションできていないところ、愚直なまでに素直なところを、イライラせず微笑ましく見れたのはやっ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

こういう実際の事件を基にした映画はすっごい予算のかかったアンビリバボーになりがちだけど、俳優陣の演技力やセンスのある演出などのおかげで厚みのある人間ドラマになっていた。

それっぽい容疑者はいるのに決
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

赤・緑・青の配色や、三角形を意識した構図、ギリシャ神話のモチーフなど、全体的に絵画みたいな映画だった。独特のテンポはフランス映画って感じで、細やかな描写は女性監督って感じ。

身分などを越えて女3人が
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

1930年代のハリウッドや選挙、著名な人物など、当時の世相や時代背景、『市民ケーン』を知っているほうが楽しめる映画。

誰が誰で何の話をしているのか途中までさっぱりだったけど、今と過去の回想を行ったり
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私というパズル(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヴァネッサ・カービーの演技がリアルすぎて陣痛のつらさを思い出した。一度赤ちゃんを抱いただけに、それが死産になったらほんまにつらいやろうなとも感じた。

「内と外の働きかけで橋が倒れることがある」という
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

公開当時に見たときは、直近で「最強のふたり」を見たからそっちのほうが好きかなって思ったけど、年数を経て見返すとまったく別物であると気づく。

『グリーンブック』は脚本が見事で、さっき言っていたことが次
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

アン・ハサウェイも綺麗だけど、とにかくロバート・デ・ニーロが可愛すぎる。マフィア役や退役軍人役とは180度違って可愛いがすぎる。鏡に向かってパチパチまばたきするのたまらん。

そんなふうに見てたら2時
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いやーすごいものを見た。泥酔してる演技うますぎる。やたらめったら幸せなシーンが流れた時点で察したけど「あれ?これ胸糞悪く終わる感じ?」って思ったら、ちゃんとスカッとして終わってよかった。そんなめっちゃ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

結婚してるかどうかで感想が変わる映画。結婚前は「ふーん」って感じだったけど、結婚後は「わかるようでわからないような結婚生活は難しい」と思った。

前半と後半で、ベン・アフレックとロザムンド・パイクの演
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

5.0

オチが秀逸だからめっちゃ好きな映画の一つ。阿部サダヲの目は怖いし蒼井優はエロいし松坂桃李はええ感じやし、登場人物全員が頭おかしい(いい意味で)。

関西在住なので知っている場所が出てきたときは無駄にテ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争や選挙、ヒッピーなど、60年代のアメリカの文化や時代背景を知っていたらより理解が深まるも感じた。当時の状況を知らなくても不当な裁判に立ち向かう法廷もののドラマとして十分楽しめる。

エディ
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.0

終始居た堪れなくて涙がでっぱなし。知的障害を持つ人に偏見を持ちがちだけど、向こうは何も悪気があるわけではないし、優しい気持ちで向き合いたいと思った。

確かに子育てに知能は関係ない。親が賢くても家庭が
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

一般的な戦争映画は凄惨でグロいシーンがあって画面が血や泥でまみれて汚いけど、ノーランの手にかかれば、独特の緊迫感のある音楽、背景画のように美しい映像、過去と今を交錯させる巧みな脚本でスタイリッシュかつ>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

希望を忘れてはならないと、あらためて実感できるすばらしい映画。途中で心苦しく思う出来事が2回ほどあるけど、そういうのを踏まえてつながるラストはより感動が生まれる。わりとスカッとジャパンで後味の爽やかな>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

インドで発生した同時多発テロでホテルの客と従業員が救出されるまでを描いた実話に基づく映画。

すごいリアリティと緊迫感で、自分もそこにいるような臨場感があるから、とにかくベビーシッターの女と治安部隊の
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

5.0

人を刺した罪で服役中の戸籍も身分証もない子どもが両親を訴えたという筋書きで、そう至った経緯が説明される。

レバノンのスラム街の話でとにかく可哀想。貧困や移民問題も取り扱ってて、特に不法就労の母が警察
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.0

19世紀初期のロンドンにおける父を亡くした母と娘3人の物語だけど、実質は姉2人の恋愛話。

お金にこすいババア、他人の噂話が好きなおせっかいババア、他の女ともいざこざのあるクソ男とか、現代にも通ずる人
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

5.0

テンポがいいのと各キャラが個性的で3時間が全く苦にならない不朽の名作。結末を知っていても最低4回は泣ける。

ポールはおちんちん痛そうすぎやしパーシーばりくそ腹立つ。そう思わせる演技力がすごい。

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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.0

第二次世界大戦における硫黄島の戦いを日本目線で描いたアメリカ映画やのに日本映画のようなクオリティ。

泣きはせんかったけど、戦争の不条理を痛感する。渡辺謙の仕事できる上司感が異常。荒ぶれたニノもよき。
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

普通におもしろかった。修行シーンをばっさり切って、嬴政の過去や馬陽の戦いの序盤を詳しく説明したのは英断だと思う。2時間ちょいあったけど、あっという間に過ぎていった。

紫夏のエピソードは原作既読で展開
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ガンジー(1982年製作の映画)

3.5

3時間超に及ぶガンジーの伝記映画。名前は知ってても具体的に何した人か知らなかったから実に興味深かった。カリスマ性のある人は生き様からして違う。

西洋人はほんま横柄やしすぐ差別するし、インド人はインド
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.0

池袋のデリヘル嬢を取り巻く群像劇的な。なんで体を売るのか。なんで性サービスを求めるのか。すべては生きていかなきゃならないからというメッセージ性のあるラストが印象的、この監督はいつもそうだけど。

日活
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

成績優秀だけど貧乏な学生が盲目の退役軍人のお世話バイトをする中で交流を深めていく話。アル・パチーノの盲目演技がすごいほんまに目見えてない。

強情な頑固親父でばりめんどいけど実は学生の悩み相談も乗る優
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.5

それまで専業主婦だった母が仕事一筋の父に嫌気さして子供を置いて家出するけど結局親権を求めて裁判する話。

40年近くも前の映画だけど、こういう話は今も共通で感慨深い。どんだけ頑張っても母強しなのは変わ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

ホラーは苦手だから怖いんかなと思ってビクビクしながら見てたけど全然怖くなかった。

わりと伏線がわかりやすいから何となく事の顛末は読めたけど、最後まじでスカッとジャパンなのがよかった。なろうじゃないけ
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.0

父親の描くプランに基づいて娘2人をプロのテニスプレーヤーに育てあげる過程を描いた実話に基づく話。

その当時テニスは金のある白人がやるスポーツで貧乏な黒人が成功するなんてありえへんみたいな感じで、そう
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.0

名前だけしか知らずピアニストが戦場でピアノを弾きまくる話と思っていたら全然違うかった。

ポーランドにドイツ軍が侵攻してユダヤ人を迫害していたのはあまり詳しく知らなかったから、ユダヤ人はカフェや公園に
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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

2.5

ブリジットが老けてるのに痩せて綺麗になっていて、自分的には前の太った子犬みたいな感じが好きだったので、ちょっと残念。

話としてはおもしろくないわけではないけど、そんなワンナイトラブしか関係のない40
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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年製作の映画)

3.5

前作でハッピーエンドを迎えた後の続編で、確かに恋愛においては付き合うことがゴールではなく、付き合ってからがスタートだなと感じた。

初っ端からブリジットが前より太ってるのがかわいい。幸せ太りかな?
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.5

たばこスパスパお酒ガバガバのブリジットが30代の独身女性っぽさ満載で可愛い。実際に役作りで太ったこともあって、ぽっこり下腹や垂れ気味のお尻もリアル。ダイエットに励んでも三日坊主どころか一日坊主になって>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

物語の最初からバットマンは隠遁生活で腑抜けてて、中盤でも完膚なきまでに叩きのめされるから、どうしても1作目2作目に比べると爽快感には欠けるけど、それでもおもしろい部類に入るのは間違いない(ゴッドファー>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

とにかくラストシーンが秀逸すぎる。「ダークナイト」につながる意味がやばい。

前作は「悪は徹底的につぶすべきか法のもとで裁くべきか」という主題だったけど、今作は「どんな状況・相手でもルールやモラルを守
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.5

大人でも楽しめるバットマン。バットマンになった経緯や理由が論理的に説明されつつ、「正義とは何か?」を問いかけるメッセージ性がある。

主演のクリスチャン・ベールはかっこいいし、いろいろと迷いながらも自
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

草彅剛の女性っぽさーー女性らしい仕草や色気がすごい。心は女なのに体は男で、女になりたいのになれない、母親になりたくてもなれない、そのもどかしさを痛々しいまでに体現していた。

一果役の女の子も独特の雰
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