たかなべさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

白い巨塔(1966年製作の映画)

3.2

唐沢寿明版と岡田准一版のドラマは観たことある。
この映画がそれらと違うのは、財前教授が失脚するまでは描かれておらず、教授戦から裁判に勝ったところで終わるところだ。つまり財前は悪の勝者として描かれている
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オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.2

公開当時以来、36年ぶりに観た。当時もビデオで10回ぐらい観たんじゃないかな。離れて暮らしていた父と子の関係を取り戻す話とアームレスリングが掛け合わさったロードムービー。徹頭徹尾予定調和しかないけど、>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

2.9

1に続いて設定がゲームっぽい。街中殺し屋だらけ、サポートする仲間だらけとか。泥臭い殺陣も健在でそれは良かった。でも1のほうが好きかな。

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

2.3

ザB級映画。B級が悪いことではないけどね。前作よりテンポが悪いような? あとキャラクターがコロコロ入れ替わるので、今は誰なのか分かりにくかった。

復讐の記憶(2022年製作の映画)

2.6

主演の二人、良かったけども、どんな気持ちでこの話を演じているのから気になった。想像ではクリント・イーストウッドがグラン・トリノでアメリカ代表を演じてるみたいに、日本に復讐する老人を演じることで、韓国そ>>続きを読む

SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

2.5

コン・ユを観たい妻に付き合って観た。

80年代の漫画かよ!っていうチープなサイキックドラマで、何のひねりもなく終わった。2時間が異様に長かった。主人公二人の演技は悪くなかった。

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.1

原作は未読。ドラマは見た。

ドラマと同じもの、続きを期待してる人には良かったんじゃないかな? 女性客が9割だったし。

話は思わせぶりだけど、割としょうもない気もして、三つの家系の決められた職業とか
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スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班(2017年製作の映画)

3.2

「賢い医師生活」のチョ・ジョンソクと「私の解放日誌」のソン・ソックが出てるから観た。

刑事モノだけど、ワイルドスピードみたいなストリートレースが何度もフィーチャーされてて、全体的にはなんだかよくわか
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.2

マ・ドンソクとソン・ソックが出てるから観た。
いつも通りヤクザみたいな刑事役で、マ・ドンソクが無双して終わった。
ソン・ソックは強そうでかなりかっこよかったのに、ラストバトルは一方的に負けてて残念だっ
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

2.9

3回観た。原作は未読。

特撮っぽいしかけとCG合成で、ティムバートンっぽい世界観をうまく作り出している。話の筋はよくわからない。なんで世界中から子供たちを招待して罰ゲームみたいなのを与えたいのか。家
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

A24、すげーな。「BEEF」と言い、アジア人の移民女性がアメリカで問題を起こして公にも家族にも追い込まれるシリーズなんだろうか? 「マトリックス」の1作めや「ファイトクラブ」みがあるなと思ったら、作>>続きを読む

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.6

公開当時ぶりに観た。原作も既読。
話は地味だけどやたらに凝った作画と演出、と当時思ったけど、今回も変わらない印象。
3本中2本は、「世にも奇妙な物語」みがあり、90年代的不条理も感じつつ楽しめた。
3
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SPACE ADVENTURE コブラ(1982年製作の映画)

2.2

原作は大好きで数え切れないほど読み込んでるんだけど、この映画は3回以上観たはずなのに毎回内容を全部忘れてる。80年前後の劇場アニメにありがちな、やたら「愛」って言いたがるアレです。アクションもあんまり>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.6

アメリカにおける移民の養子が強制送還されがち問題を、主演、脚本、監督のジャスティン・チョンが描く。

「ミナリ」みたいな話かなと思って観たら、大体似た感じだった。育ちは悪いけど、根はいい奴っぽい主人公
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.6

3兄弟の養子をもらう夫婦の話。

いきなり3児の親になるという意味では「This is US」に近いものもあるかも。疑似家族が本当の家族になっていく話に外れはなく、この話も例外ではないんだけど、主人公
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銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー(1998年製作の映画)

2.6

声優がオリジナルキャストなのは良かった。作画も原作に近い線の揺れまで再現されててグッと来た。999がCGなのに、あんまり活きてない感じはした。1時間しかない、かつプロローグっぽい話なので、ストーリーは>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.5

実話ベースのフィクションらしいんだけど、コンパクトないい話だった。人間味あふれる主人公も良かったけど、脇を固める人たちもかなり良かった。ただ白血病患者があまりに多すぎないか?とは思った。目に見えるよう>>続きを読む

劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022年製作の映画)

2.4

社会科見学も折り返し地点に着いて、風呂敷を畳む準備に入ったのか、前3作より観やすかった。面白いかと言われたら、面白くはないけど、ターンAとやりたいことはさほど変わってないのかもとは思えた。

僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

3.5

若手の刑事が、死んだゲイの若者と冥婚させられて、そのやり残したことの手伝いやら、担当する事件の捜査やらをしていくコメディ。めちゃくちゃ漫画っぽいテンポと演出に前半は面食らうけど、終盤どんどんシリアスで>>続きを読む

劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産(2021年製作の映画)

2.2

観たけど、設定をただただ説明してくだけのストーリーは全く心に響かないな。エネルギーがどこからどう運ばれてくるかとか、キャラクターの出自にも興味が持てないし。壮大な独り言を聞かされてる感じ。

エンディングノート(2011年製作の映画)

3.6

がんを宣告された父が亡くなるまでを、娘がドキュメンタリーとして撮影編集した映画。とにかくお父さんが最初から最後まで品が良くて、それを支える妻や子供たちも愛にあふれていて、それでもやっぱり余命宣告通りに>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.7

アルパチーノが盲目の偏屈な退役軍人を演じる。
それをサポートする大学生男子との数日の交流。

「菊次郎の夏」アメリカ版みたいな読後感でだいぶ良かった。まあ「グラン・トリノ」の方が近いか。

大学生側の
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ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

3.0

原作は未読、なんだけど、宮崎駿のハイジと内容がほぼ一緒だったので、宮崎版が原作に忠実なのか、この映画が宮崎版に寄せてるのか分からなかった。

ハイジがくせっ毛で割と都会的な美人だったのと、ペーターがア
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ヴィナス戦記(1989年製作の映画)

2.1

金星のバイク乗りが戦争に巻き込まれていく話。

安彦良和の漫画は結構読んでるし好きなんだけど、脚本家や監督としてはだいぶイケてないな、と感じる。絵の密度がずーっと一定だし、無駄なコストにしか見えない凝
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

2回観た。

情報の詰め込み方、観たことないアクションシーンのカメラワーク、その合間を縫うギャグシーンと、てんこ盛りな本作だけど、終わり方がもう悲しくて悲しくて。ここでシリーズが終わって、新しいスパイ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.8

5回ぐらい観た。

ナウシカの和風焼き直しバージョンであるという認識は変わらなかったけど、絵の密度、動きの生々しさ、レイアウトの素晴らしさ、そういうのに圧倒される感じはあった。その一方で当時は気づかな
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劇場版 Gのレコンギスタ II ベルリ撃進(2020年製作の映画)

2.2

2回観た。

宇宙から地上に降りてまた宇宙へ。
キャラ絵が1に比べてデッサンしょぼめ。
話も不要な描写が多く、ガチャガチャしてた。
繰り返される着せ替えバックパックの設定も
機能してると言い難いので全
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

2.8

3回観た。

行き当たりばったりしかない展開に、以前はうんざりしてたんだけど、ベルリに感情移入しようとしないで観れば、まあ、それなりの群像劇かもしれない。キャラじゃなくて世界背景が主役と言うか、語りた
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.0

原作は1巻だけ読んだ。

芦田愛菜とはキャラが違うんじゃないかなって思ったり、BL読んでなさそうって思ったりしたけど、劇中何度か訪れる光のない黒目の、無の表情がとても良かったし、やたら走ってるシーンが
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.1

ドラマ同様、主演の二人の幸せそうなわちゃわちゃを眺めて終わるってだけの話なんだけど、映画というより特番でいいかなっていう…。一応ワンテーマで2時間持たせたのは良かったかな。あと内野聖陽の達者さ、ホント>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

手塚治虫でいうと「ブラックジャック」みたいな、今までの作品のセルフオマージュとか全部入りみたいな印象を受けた。

どうやら自叙伝っぽい内容を、ファンタジーにも神話にも似たような演出をしているので、エン
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.2

十数年ぶりに観た。10回以上は観てると思う。
歴史的な傑作なのは異論ないけど、改めて観ると、

・モノローグと説明台詞がめちゃ多い。
・音周りがダサい。
・絵の密度、枚数、色数はだいぶ絞ってる。
・美
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.3

原作は未読。

4人のピアニストがコンテストでそれぞれの音を鳴らす。
一人の天才の覚醒を成立させるために、いくつもの屍が捧げられるような、そういうギリギリ感って、「ピンポン」だったり「アマデウス」だっ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.6

CG表現が更にパワーアップして、手書きにしか見えない各ユニバースのグラフィカル表現にただただ圧倒される。あり得ないカメラワークもつなぎ方が見事で、これみよがしじゃないところも好印象。

一方、ストーリ
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怪物(2023年製作の映画)

3.1

まぁ、なんつうか… いつもの是枝節という感じで。
問題提起だけして(あるいはモチーフだけ利用して)なんにも解決しないで終わるの、本当にやめたほうがいいよ。

同じ理由で湊かなえの小説を映画化したやつが
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.0

あんまこの話をわかってないのかもしれないけど、肉子ちゃんって多分いないよね。
主人公の女の子を支えてる漁港の人たちそのものをまとめたイマジナリーお母さんだと思う。

絵が柔らかくて、とても良かったな。
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