黒田隆憲さんの映画レビュー・感想・評価

黒田隆憲

黒田隆憲

映画(708)
ドラマ(5)

ヴェノム(2018年製作の映画)

2.1

これ、プロモーションの仕方が詐欺でしょう。
「悪」とはなんぞや?的な、ダークナイト3部作的な内容であるかのように散々予告で煽っておきながら、中身はいわゆるポップコーンムービーでした。映画館で観てたら「
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

ジョナ・ヒル節炸裂だった。
ミッドナインティーンズの頃はアラサーだった自分にとって、この時代の文化は知識として押さえていた程度でドンズバではないのだけど、小学生の頃に近所の不良の家でたむろって色々悪い
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インセプション(2010年製作の映画)

4.4

IMAXで鑑賞。もうすでに10回は観ていると思う。CGを極力排した映像だからこそ、今なお全く古びないのだと思う。『シャイニング』オマージュが随所にあって(水浸しになる部屋、ホテルの廊下、雪の中チェイス>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

IMAXで鑑賞。
劇場で1回、サブスクやDVDなどで5回くらい観ている作品ですが、内容をよく知っているからこそIMAX効果がよく分かりました。「え、俺は今同じ映画を観てるの?」というくらいもう全く違う
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Reframe THEATER EXPERIENCE with you(2020年製作の映画)

3.5

身も蓋もないことを言うと、Reframe本編の凄さは正直映像では伝わらない。完全着席スタイルで、アートのインスタレーションを鑑賞しているような(でも音響はバキバキ)、あの特別な体験は生でしか味わえない>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これほどの知的興奮を味わったのは久しぶり!『ゴッドファーザー』の音響がケージにインスパイアされたとかビートルズが切り拓いた録音技術がアメリカン・ニューシネマに多大な貢献をしたとかたまらん逸話ばかり。古>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

初見では正直、前作でありデビュー作『シングル・マン』の世界観を期待してしまい「良かったんだけど、思ってたのと違う……」という戸惑いの気持ちが入り混じっていたのだが、今回3年ぶりに見返してみたらあまりに>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

過去は誰にも変える事はできない。今の自分は過去の選択の積み重ねによって作られているし、「あの時ああしておけば」といくら悔やんだところでもう一度やり直す事は不可能だ。さらに家庭環境ともなれば、自分自身で>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

「政府は日本のダグウェイを作ろうとしているのか?」で壮大にお茶を吹いた。「ダグウェイ実験場」とは、60年代にアメリカが生物実験を行なっていた軍事施設。日本のどこかで生物化学兵器を作り得る大学が創立され>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まだ遺体も発見されてないうちに、犯人(と思しき人物)の証言(しかも動画サイトにアップされた自白映像)だけを根拠に死亡認定し、葬儀まで早々にあげてしまうってことアメリカは普通なのだろうか。そこが引っかか>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

身も蓋もないことをいうけど、姪っ子のガブリエラが「実の父をひと目見にメキシコへ行きたい」と言ったとき、「じゃあ俺がボディガードで同伴してやる」と言えばこんなことにならなかったんじゃ……?

自分が住む
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

アレンにまつわる一連の騒動をもってして色眼鏡で見るつもりもなかったし、ポリコレ棒で重箱の隅をつつくような真似をする気もさらさらなかったけど、まあアレン作品としては「中の下」と言ったところでしょうか。『>>続きを読む

バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997年製作の映画)

2.0

こ、これは……とんでもない珍作だw
前作に引き続き執拗なお尻のアップ(ぷりん!)とか、無意味なアイスホッケーやバイクレースの挿入とか、アルフレッドが弟を探すという、単にバットガール誕生のため無意味なこ
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

4.1

誰からも「存在しない人」扱いされてきた孤独な男が、微かな記憶をもとに妄想を膨らませていく……というストーリーは、どこか『ジョーカー』にも通じるところがあって興味深く、先の見えない展開に最後まで見入って>>続きを読む

バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

3.2

ヴィランの屈折した描き方はやはりバートンに軍配が上がる。ただ、ニコール・キッドマンの美しさやバットマンスーツの造形などはこちらの方が眼福という感じでした。
トミーリージョーンズのトゥーフェイス……『ノ
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.8

ティム・バートン、おそらく前作『バットマン』で色んな横槍が飛んできてやりにくかったのでしょう。今回はプロデュースも務めることで、もうやりたい放題という感じで最狂でした。ペンギンマンやキャットウーマンの>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

3.3

バットマンとティム・バートンとプリンスって一体どんな組み合わせだよ……と当時は思ったけれども、ノーラン3部作やホアキン・フェニックス版『ジョーカー』を経て観ると、ジョーカー誕生のエピソードやゴッサムシ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』2回目の鑑賞前に見直してみた。こちらも2回目。

やはりクライマックスのシーンがとても印象的だ。退屈で、今すぐにでも逃げ出したいと思っているサクラメントについて書いた
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

https://note.com/takanorikudoda/n/nb7d50188d20e

ぶっちぎりで年間ベスト確定。

長編映画を監督するのはこれで3作目? 『レディ・バード』でいきなり才覚
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「この世界は完璧だ。細部まで味わえ」
というセリフが出てくるように「完璧なジム・ジャームッシュ世界」を細部まで味わい尽くしたくなる内容だった。

主題歌『デッド・ドント・ダイ』のかぶせ、ダイナーでゾン
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絞殺(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

出典はどこだか失念したが「陰鬱映画の傑作」との触れ込みだったから観たのだけど、思わず吹き出しそうになるセリフやオーバーアクト、胸糞エピソードのオンパレードは初期の野島伸司ドラマ(『高校教師』とか)や大>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『イングロリアス・バスターズ』を超えて世界中で大ヒットしたらしいけど、個人的にはイングロの方が面白かったかな。何しろ長い……。ブルームヒルダの描き方も、例えばイングロのショシャナに比べると弱い気がする>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

おそらく4回目。

お互いにとっての「理想の相手」を演じながら始まった恋愛が、関係を続けていくうちに次第に綻んでいく……というのはどこにでも、誰にでもある話ではないだろうか。そこで「演じること」に疲弊
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

2.7

劇場で観たときは、30分もしないうちに寝てしまってそのまま放置してたので再見。頑張って見たけど色々難ありの作品だよなあと。

登場人物が多くて相関図もめちゃくちゃ複雑なのに、割とセリフで説明することが
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.1

通して観るのは4回目かな。

ゴジラが東京を焼き尽くすシーン、初めて劇場で観た時は涙が止まらなくなり、2回目、3回目は割と冷静に観たのだけど、久しぶりに観たらその美しさ、神々しさ、禍々しさ、悲しさが一
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

公開当時に一度観て、今回およそ15年ぶりに再見。
「主人公のコミュニティが襲われる→敵陣へ連行→処刑されかけるも逃走→ズタボロになりながらも工夫を凝らして反撃→無事、家族のもとへ」という、どシンプルな
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

前々作『悪の法則』で、「こちら側の理屈の通じない世界に一歩足を踏み入れたらもうなす術はない。ただ運命を受け入れるしかない」というテーマを扱い観客を「絶望」のどん底に突き落としたリドリー・スコットが、「>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.7

主人公は終始なす術もなくことの次第を見守るしかないという「無力感」に包まれる作品で、それがメキシコ麻薬戦争の底知れぬ闇の深さ、凄惨さを圧倒的な説得力で観る側に突きつける。「FBI vs 麻薬カルテル」>>続きを読む

危険なメソッド(2011年製作の映画)

3.4

以前からマイケル・ファスベンダーってジェレミー・アイアンズっぽいよなと思っていて。一卵性双生児の医師2人が女性患者をめぐって繰り広げる「背徳と官能のサスペンス」である『戦慄の絆』をジェレミーに一人二役>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場で2回、サブスクで1回、そして今回が4回目。

12年間少しずつ撮りためていったこと自体ももちろんすごいのだけど、例えば「イラク戦争」の映像だとか、オバマ当選前のある種の「狂騒」だとか、スター・ウ
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