たけさんの映画レビュー・感想・評価

たけ

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クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

5.0

前シリーズ2作品後の鑑賞

高次元との接触という人類未到達領域をテーマに向き合った結果、存分にSF思考みたいなものが発揮されている傑作

2年前くらい初めて観た時は意味が分からず引っかかっていたけど、
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

たとえ好きな人と結ばれなくとも、好きな人の選択、人生を認めて、受け入れて、前に進まなければならない。みんな大人だった。

二人が出会った時の目尻の下がり方、頬の色、顔の翳りがこの物語の結末を既に予想し
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

5.0

相手に触れてほしくない、触れてほしいけど隠してしまっている気持ちを空気に静かに溶け込ませているのがとても良かった

おこがましいのは承知だが自分の恋愛経験値と照らし合わせたときに、流動的で後悔してそこ
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

-

荒さはところどころで散見していたけど、ヒートアップしていく様は見事

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

蠢く狂乱

ノンストップ会話劇。会話のヒートアップに波があり、その狭間で醜くて野心のある執念が押し寄せてくる

終盤のある重要なシーンにおいては、映像と音響の魅せ方が洗練されておりノーラン監督節が炸裂
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

-

未開のジャンル、ループ系

毎朝同じ位置に鳥のフン落ちているのが、全く同じ日を繰り返す残酷さを否応に突きつけてて印象的

京都の映画館で。映画を満喫して、夕暮れの京都を歩いて次の予定場所向かうのめちゃ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

-

A24史上1番?????????

大自然に共存するのではなく、森に放られて異端者として排除されようとする絶妙な描きかたはすきでした

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

-

女王に気に入られようとする2人がテーマだと思うが、女王が傲慢、気分屋な気性で威厳に欠け浅さかな態度を冷ややかな目で見てしまう一方で、その深いところには何が潜んでいるのかを終始見定めようとしていた

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

人から街をみる、街から人をみる

カメラに映るのはその人物の人生のほんの一部。でも仕草や間の取り方、そのひとつひとつから何を大切にしているのか、信念は何かがちゃんと垣間見える

空が白けていく中でも幕
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

現代SFのひとつの到達点

砂漠を照らす陽の光、風になびくスタイリッシュで美を兼ね備える衣装、入り乱れる信仰心、群衆を束ねる熱量の流れ、映像と音で全てを凌駕する

観る前後で砂漠しかない世界から、雄大
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

5.0

ひしひしと伝わってくる惨劇

パンデミックで喪う悲しみと日常を取り戻す幸福を丁寧に描いててよかった

市子(2023年製作の映画)

5.0

きちんと向き合って、受け止めたい、自分のためにも市子のためにも

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

5.0

こうしたら盛り上がるのを分かってるのに、あえてそこを外してるのが主人公の生き方やタイトルの持ち味を存分に発揮してて最高

ソウルメイト(2023年製作の映画)

5.0

初めて観た韓国映画がびみょーでそこから観ず嫌いしてたのを打ち壊してくれたのが、キムダミ。WITCHの演技力が凄まじくて、待ちに待った今作。

目まぐるしく過ぎていく人生、その度に経験、教訓として、何層
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女神の継承(2021年製作の映画)

5.0

容赦なき怖さ

ドキュメンタリー仕立てでいきなり心臓を穿つような感じではなく、手足の先からじわじわと、ただ最終的には確実に急所に容赦なき打撃を喰らわすえげつさ

土着人たちの慣例に根付いたアジアホラー
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ派手にやってるのに滑稽にならない演技力凄まじすぎる

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

-

殺人を促す別人格が抱き寄ってくるシーンに別人格とはいえ人生を共にする存在であると思わむところで揺さぶれた

運命がどっちに転ぶか分からない展開が素晴らしい

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

-

木の軋む音やどこかで金属の擦れる音など不気味な音の演出がうまかった

犬王(2021年製作の映画)

5.0

現代のライブ形式と南北朝時代の見事な融合に心酔

魅了する歌と、アニメーション特有の演出

そこには命を吹き込むアヴちゃんの様相と、拍手や太鼓を叩くしなやかな手足の挙動が見事に描かれていて、気づけば画
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

-

後半にかけて幸せを渇望する欲望の解放が儚かったけれども、とても美しかった。

お金か、人間としての尊厳か。

エイリアンのビジュアルが生理的に受け付けなかった(映画としては的を得てる描写)、あまりにも
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

5.0

小さなすれ違いに振り回されて気だるそうな表情をしてるのになぜか余裕を感じて。その根っこの部分にあるのは核となる自分の世界みたいなものを持っているからだと終盤に気づいた、だからずっと惹かれてたのか

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月に囚われた男(2009年製作の映画)

5.0

無機質な空間でコンピュータ音が響くのはより一層孤独や脱力感を感じさせてとても良い表現

ザ・SF的な主題を扱いながらも胸が締め付けられる想いでした、、

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