たなかさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

たなか

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犬ヶ島(2018年製作の映画)

5.0

最近の映画らしく情報過多気味で頭パンパンになりましたが十二分にウェスアンダーソンワールド堪能しました。

日本映画と日本文化へのオマージュやリスペクトをこれでもかと詰め込んだ作品なのはタイトルからも推
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女の座(1962年製作の映画)

5.0

大満足。
女と金の話、男も混じるがまあ~浅ましいこと浅ましいこと笑

キャストが所謂オールスターキャストだけど全員節全開でそこだけとってもオイシイ
ワンシーンワンシーンにきっちりオチをつけてきて笑える
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はたらく一家(1939年製作の映画)

4.9

成瀬さんの細かい演出が光る
貧しい家族の話だが、底抜けに暗いわけでもなく割りとカラッと観てしまった
が、翌々考えると大戦直前の作品であり、この後の家族の事を思うとまたうむ…一つ考えてしまいます
夜遅く
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.6

松田優作の遺作、という情報のインパクトが強かったんですけどリドリースコット作品だったんですね、ブレードランナー宜しくな画が随所に観れました
また松田優作の怪演、バイクぶっ飛ばしながらの斬殺が一番印象に
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

5.0

90年代青春映画の中ではかなりのヒット

なにからなにまで青く仄暗い、どうしようもなく傷ついている
登場人物も多くなく事が起きる場所も少ないが妙に引き付けられる、静けさが心地良いといいますか
音楽も好
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大菩薩峠(1966年製作の映画)

4.8

仲代さんの怪演(口元の演技すごい)と殺陣が光りますが他のキャストも本当はまり役で素晴らしい、西村晃が特に好きでした
三船の配置とかもうどんずば過ぎて笑いました
エンディングへのもって行き方かなりいけて
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サボテンの花(1969年製作の映画)

4.8

町山さんの解説付で見ました、アパートの鍵貸しますとの繋がり等なるほどなるほどと頷くばかり
シェイクスピアがいかに深ーく影響を及ぼしているのか、名前が上がる度に思い知らされますね
女優さん二人がとにかく
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血と砂(1965年製作の映画)

4.8

喜八作品にしてはバッドな結末、でも戦争てそうっすよね
きっちり娯楽だし反戦だし喜八さんに求めるものはちゃんと全部入った作品、見ごたえ充分
金鵄勲章を渡すところグッときました
楽器名で点呼とるのにしっか
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

4.4

三作目はヒャッハー度低め!笑(それでもモヒカンが主流な世界!)
良くも悪くもメジャー感が出たかなーといった印象(メル・ギブソンのサンダードームのスタントとかサラッとみちゃったけどすごい)
バイオレンス
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.6

オーストラリアンキャトルドッグがかわいいのだがそれと同じくらい暴走族がイカれてましたね、完全に北斗の拳の源流だった笑
CGがまだない世界でバカみたいなアクション繰り出す感じはやっぱりたまりませんね
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マッドマックス(1979年製作の映画)

4.3

メル・ギブソンが若すぎて一瞬戸惑う笑
低予算感を感じながらもなかなか締まった作品だった、ここから回を重ねて更に世界観が濃くなってきそうですね
目玉がドーンとかなかなか演出も面白かったです

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.6

人形屋の回復室、あんなとこランプ一つで入ったら失神する自信あるわ笑(光のない影の部分が怖くて仕方なかった)
撮影も有名な方らしくかなり印象的な撮り方してました、なが回し連発かつスタイリッシュ
イギリス
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赤い殺意(1964年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

東北訛りがどうしても雰囲気を真っ暗にしてくれないのは狙っての事なんだろうか(さしはさまれる老婆たちのぶつくさは気色悪くてたまらなかったが)
春川ますみが悲惨な目に会いまくるのだがちょっとコミカルに感じ
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

オープニング、虫が這いずり回る様からスタートするが大正から昭和をおなじように生きた女を描く

田舎の陰惨さと言えば一言で終わってしまうがここまでどろどろねばねばじめじめとキッチリ映画表現されたモノは初
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

5.0

こんなに自然と涙が出たのは久しい
素晴らしい楽曲とメキシコの死者の日という独特な世界観をいい塩梅にポップに観せてくれました、感服です

やっぱピクサーディズニーは強いなーと思いました、金と技術とみせた
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白い野獣(1950年製作の映画)

4.5

梅毒と売春ってのは戦直後かなり深刻な問題だったんだなと都度思います
北林谷栄がまだおばあちゃんじゃない笑

成瀬作品で街描写が少ない珍しい作品だった(テーマが治療支援施設についてだからまあ当然ちゃ当然
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鬼婆(1964年製作の映画)

4.6

強烈でした笑
鬼婆も元は人間で欲に駆られて鬼になる、その根本を思い出した

ラッキー(2017年製作の映画)

5.0

ラッキーは誰に電話していたのか
冷めたパイは更に冷めるし、くだらない雑談より気まずい沈黙が良いときもある
最後どうにもならない無を、恐怖を前にした時どうしたらいいだろう?
その一つの答えをみせてくれた
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

展開がコロコロと変わって忙しない印象を受けたが実際の10代ってこんなスピードだったのかもしれない

あにいもうと(1953年製作の映画)

4.8

京マチ子の冒頭(傷ついた女役ってイメージは今まであまりなかったんですがとても良かった)と再登場の演技がどっちも良くて、終盤の喧嘩のシーンなんか思わず唸ってしまいました
森さんもあまりイメージにない役を
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.8

若尾文子がきれい
伊藤雄之助が壊れたダメおじさん役で良い
船越英二はちょい役だけどニクい役どころでしたね
晴海団地の一室で繰り広げられる会話劇なんですがこれで昭和37年…時代越えてます
戦前の人が戦後
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

4.3

終盤にアレこの映画なんてタイトルだっけ?となり確認してヤバ!となったんですが全然妄想の世界ではなかったです笑

ウディアレン監督作でウディアレンが出てない作品は初めて観たかもしれない(主演がホアキンフ
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ良かった
今、ワタシ達の目の前にある困難にも手を差しのべればきっとうまくいく(楽観的かもしれないが)、そんな風に考えてみてもいいのでは?と思わせてくれた作品
いちいち良いカット?が多く、何
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麦秋(1951年製作の映画)

5.0

小津作品で一番印象に残ってる作品

中盤の老夫婦が博物館前でパン食べながら飛んでいく風船をみるシークエンスが本当に堪らない
役者の脂の乗り方も良い

1951年時点で社会進出をキッチリして婚期を遅らせ
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おかあさん(1952年製作の映画)

4.7

久しぶりに古い邦画を観たのでカメラの動きのなさに慣れるまで少し時間がかかったが、そうだわそこじゃねぇんだわと持ち直してしっかり楽しみました笑

照れ隠しにぺろっと舌を出したり時にはウィンクまでしてくれ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.9

映画らしい映画でした
ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、そしてホロッとすんなり出来た
サリーホーキンスの名演ぷりに何度か目頭が熱くなりました
水にまつわる?話なのでいわゆるアメリカ映画のカラッとした質感が
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

4.6

若かりし頃のハーヴェイカイテル、デ・ニーロ、スコセッシの作品
デ・ニーロも会話のテンポが心地いいなー
編集の荒さも感じたけど70年代のアメリカ映画特有の虚脱感がひしひしと伝わる良作、思ってたより青春映
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招かれざる客(1967年製作の映画)

4.9

具体的な対立に限られた時間で最適解をださなきゃいけない、最後悔いを残さぬために出す答えは?
そんな映画

キャサリンホートンの当事者なのにまったく意に介さぬ奔放ぶりがしゃくだけどこんな人もいるんだよな
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ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

4.5

吉村さんが生きていたらやってくれていたであろうブッチャーズ生演奏での上映が観たかったな…
頭上からのショットとか街とか部屋がとにかくかっこよくて、あとは野暮なことあんま言わん方が良い作品かと

仁義の墓場(1975年製作の映画)

4.5

主人公のぶっ飛び方と振り回される優しいヤクザ連中の対比がおかしい、そしてゴキブリ並の生命力!笑

成田三樹夫と田中邦衛の登場シーンが強烈すぎて渡さんの怪演もちょっと霞みかねない笑

ハチャメチャ過ぎて
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

期待値高めだったので爆音上映で挑みましたが越えれなかった笑

ちょっと推したい部分盛り込みすぎた感が否めない気が

ヒート(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

文句なし!!

アルパチーノの言葉的には汚いこと言ってるんだろうけど笑、あのセリフのリズム感は最高ですね~!キャラクターに特有のクセをつけちゃうのも好きです
まだシャープなおじさんデ・ニーロもキレてて
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ホタル(2001年製作の映画)

4.7

夜叉の時より役者が更に熟してて年を重ねても全然成長できるんだなーと感動しました

にしても田中裕子の会話のリズムとトーンがヤバい、健さんのハーモニカも良い
孫役の方の棒っぷりもすごいが笑

派手さはな
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.5

フェリーニとの付き合い方は本当にムズい笑

それでも引き付けられる画面構成力というか画面の中の動きというか、観ててはえーすっごいてなる
あとマストロヤンニのいじらしさか笑

全編集中しきれなかったけど
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