殴り合いが唐突に始まり、皆で酒を飲み、グラスを窓に投げつけ、再度殴り合うっていう流れに痺れる。
イーストウッドが吐くつばの不気味で頼もしい感じ。あかの他人が結束して戦うってのがたまらない。
導入部分に説明とか動機とかが必要ないってわからせてくれる。ただ終盤にテンションが下がってしまう。
冒頭から、地味に長いカットが多い。フークアの闇夜とか光に対する意識の高さがわかる。
急に雨が降り、片岡千恵蔵と市川春代が同じ画面に収まる。市川春代が物を壊すのが面白い。
屋根と地上との切り換えし、自転車とのすれ違いの後の切り換えし、海をバックに会話するときの切り換えし、どれも最高。いかに主人公を走らせて、髪を揺らすかに固執してると感じた。
会話シーンでの引きとバストショットの的確さというか、組み合わせ方の上手さというか。教室に忍び込んで誕生日を祝う辺りから画面に釘付け。