ジョン・フォードの映画の舞台が南の島に移っても、登場人物たちは酒場で殴り合い、ピアノの周りで歌い、行進をする。
細部がとても豊か。終盤、島を出る前のエリザベス・アレンとジョン・ウェインの再会のさせ方>>続きを読む
椅子に座ることの安定感。黒幕の男は作中のほとんどを椅子に座り過ごしている。道化の化粧をしたり、舞台でピアノの芸を披露している時もしっかりと座っている。他にも男に発砲してしまった女を部屋で匿うシークエン>>続きを読む
冒頭に大きく目が映しだされる。トム・クルーズの目玉がこれでもかと強調され、目隠しを強いられもする。「見る」という行為によって彼は事件を解決させていく。
警官と空中で揉みくちゃになるドタバタ展開や、G>>続きを読む
レース場の広さ演出同様に、冒頭の農場から画面に空を映して抜け感を出している。パトカーに車を止められるシーンで映る大きな木も印象的。レンタカー2台で無茶な運転をする場面と、レストランの場面とのカッティン>>続きを読む
前作でふんだんに暴力を見せ、今作では的確な省略によって物語を進めている。銃声やインターホンなど音が先に入ってくる場面が多い。
「もういいよ」と断りを入れる登場人物。付き人を払いのけ、抗争から降り、会>>続きを読む
トム・ハンクスが待つ映画であるのに、時間経過に関してはあまりピンと来なかった。広く作り込まれたセットにガラスや床は生きている。
大統領専用車で中庭をカーチェイスするシークエンス。徹底的にアクションで押し通しているけど、モニターに映しだされるゾンビやロケットランチャーを撃つ大統領のようなギャグに、チャニング・テイタムと人質に取ら>>続きを読む
墓場のシーンとか、リアルですって感じの演出にはノレない。「フーバー」という言葉を通して小隊の仲間入りする男は、足がすくんで仲間の助けにはいかない。ラストのエディット・ピアフを聞く4人のショットが良い。
ファーストカットの横移動から全編を通して、登場するヤクザたちは待っている。親分だったり、敵の組員だったり、上へ登るための機会だったりを。
ほとんどのシーンが北野武が言うとおりに4コマの結末から作られ>>続きを読む
冒頭の刑務所を少し引いて捕らえたショットからして良い。登場人物もとことん動く。捕まるマリオン・コティヤールと、それに気付くジョニー・デップの切り返しや、ラストの彼女の涙。
ほとんど台詞のない中で進む金庫破りの仕事。雨で濡れる路面の決まりっぷり。
同じ土地にいながら全く別の場所のように思わせる繋ぎ方。霧の中に船が消えていき、それをツァラー・レアンダーが見送るショットが美しい。機織りとピアノを対比させる繋ぎも面白い。
途中『ラ・ピラート』みたいになるものの、あっちに比べるとテンションは下がる。
省略されたカッティングによって笑いが生まれる。登場人物は要求をひとまず断り、次のカットでその要求を呑んだ様子が映される。竹馬に乗りたい→ダメ→次のカットでは竹馬に乗っている。
子供への溺愛ぶりや登場>>続きを読む
奇妙なショット、急に表れる竜巻が面白い。バリー・サリヴァンのキャラの振れ幅と無敵感も凄い。
このレビューはネタバレを含みます
倒れることの反復。森雅之は湖のほとりで京マチ子とじゃれつき倒れ、呪文を体に書いたあとのシークエンスでも何度も倒れる。田中絹代は男に槍で突かれ、小沢栄と水戸光子演じる夫婦も宿で再会し倒れる。
オフ画面>>続きを読む
ルノワールの映画のような自然の切り取り方、夜の暗い街の素晴らしさ。川や刑務所前での再会が泣ける。
カットをどこで始めてどこで切るか。口が動いた、腰に当てる手首が良い、蝶が飛んでいるなど見えているものが違う。