モナ郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

3.6

目から鱗な情報もほとんどないし、音楽をバックに写真がゆっくり拡大していくみたいな演出ばっかりだし、ちょっと退屈ではあったのだけど、マイルスの元妻のフランシス・テイラーや、60年代マイルスバンドのベーシ>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

4.3

キリスト教を深く信仰する家族のお話。
森で祈りを捧げながら慎ましく生活しようとするも、「魔女」という得体のしれない悪(?)が現れ、次第に信仰は狂気へと変わっていく…。

狂気の描き方が素晴らしく、これ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.8

全体的にいい感じの映画だった。
特に役者さんの演技がめちゃくちゃ良かった…!

ただ、「共感ゼロ」というキャッチコピーを聞いて、相当ヘビーな内容なんだろうな、とヘビーな邦画が大好きな僕は変に期待値を上
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.2

久しぶりに映画で「これでもか!」ってくらいハラハラした…!

序盤のあまりに速いテンポに「勘弁してくれ…」と一瞬なったけど、終盤の怒涛の展開の為の準備運動だったと思えば全然よかった。
これを映画館で観
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

2.8

この映画を観て、胸を躍らせている子供たちのことを想像するとワクワクする。自分にもし子供がいたら是非この映画を観せてあげたい。

ただ、もう子供じゃなくなってしまった自分、映画の細かい欠点がいちいち気に
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マイル22(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しすること自体は別に良いのだけど、「権力者の息子を殺したから」という理由にあまり納得できず…。
それぞれの思惑が交差する中で、一番上手だった人達の行動理念が一番しょぼかったのでちょっとがっく
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.5

何かに本気で取り組んだら誇りを取り戻せたおじさんたちのお話。
登場人物それぞれの追い込まれた現状が重たく(そして手際よく)描写される分、最後のカタルシスはすごかったです。

ひょっとしたらそれは一時の
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はなしかわって(2011年製作の映画)

3.8

「街」を結構良く描けていたと思う。終わり方がとても良かった。
あと日本人の役者(かな?)の英語の発音がすごい日本的だったのがじわじわと好きでした。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.7

これは最近ハマっているカウリスマキ作品の中でもかなり好きなやつでした。
緩やかなテンポの中でカタルシスを生むのはかなり高度な技術を求められるけど、とっても粋に人間を描いていたと思う。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.1

カウリスマキ作品のマヌケなアクションシーンは自分の中でゴダールに通ずるところがあってとても好き。なんかみんな弱そうなんだよなー笑。

そしてやっぱりカウリスマキが描く「ほんの僅かな希望と未来」系の作品
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ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

3.7

大の大人がアヒルのおもちゃを真剣な表情でまわすシーンは最高。
他にもユーモラスなシーンがたくさんあって、登場人物みんなしょうもない嫌なやつなんだけど、どこかフワッとした気持ちよさのある映画でした。

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

4.6

「ハッタリ」「謎」「色気」「ロマン」「不気味さ」「映画愛」など、自分が映画に求めているものがかなりぶち込まれていてめちゃくちゃ面白かったです。

SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

先日何気なくこの映画を観ていたら、その日の夜にたまたま地上波でも『SING』がやっていて、「さっき見た映画がテレビでやってる」というちょっとした奇跡にビックリして(テレビでやることを全く知らなかった)>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

面白かったです。
差別問題とかのテーマはぼんやりとしかわからないのですが、見ている間は素直に楽しい映画でした。

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.7

安易なキャラ設定に逃げない素晴らしさ。
登場人物がみんな、「今日の晩御飯はカレーにしようと思ってたけど気が付いたらラーメン食べてた」みたいな行動する人ばかりなののだけど、そのどれもが人間味溢れている。
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.8

なんとなく深そうに見えて、実はそんなに深くない映画だと思う。
悪ふざけをしたかっただけのような気もするし、ゴダールが当時はまっていた本や音楽をノリで引用してるだけのような気もする。
ただそれでも、言語
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.2

ワンカットの緊張感を演出するのが本当に上手い監督だなと思う。一秒先には何かヤバいことが起こるんじゃないかと思わせる圧巻の演出だった。
役者の演技も素晴らしく、みんな何を考えていたのか簡単にはわからない
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彷徨える河(2015年製作の映画)

3.8

このテーマの映画を白黒でやるのは面白いと思った。画面が白黒な分、河や虫などの自然の音がすごく豊かで、スッと世界観に入り込める。
役者さん?に全然オーラがなかったけど、その分変な気味悪さが滲み出てて、そ
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.7

これは大好きなタイプの恐さと美しさだった。ゾッとするくらい凄いカットが結構頻繁に出てくる。すごい。

僕は今の一部の面白い日本映画も大好きだけど、この手の謎を孕んだ映画は現代日本ではなかなか生まれない
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.4

独特の空気感、独特の楽しさ、独特の切なさがあってとても良かったです。
そしてやっぱり映画としてのルックがかっこいい。

ポルト(2016年製作の映画)

4.3

あまりに美しい景色とライティング、女性の表情にキュンキュンしてしまいました。それ故に後の展開に「Oh・・」となるのだけど。でもきっとそんなものよねえ。引いて見るとなんとも切ないけど、瞬間は確かに輝いて>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

4.7

荒れ果てた大地に種を一粒植える映画。
咲くかどうかはわからないけど(多分咲かない)確かに種は植えられた。そしてそこにはあかりが灯っている。
そんな映画に感じました。

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

3.7

変な映画で興味深かったけど、面白いかと聞かれたら、うーん・・。
と思ってたら最後はちょっと面白かったです。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.7

階級の低い人たちの映画だけど、とにかく映画として品があって、そしてめちゃくちゃカッコよい。これは最高でした。

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.9

多分この監督、この時期にアンチストーリーテリングみたいな気持ちが強かったんだと思う。とにかく意味不明だった笑。
ただ、どの場面も画が異常に格好良かったのであまり悪くは言えない。むしろちょっと好きかも。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

5.0

傑作であるのと同時に「勘弁してくれ・・」という映画でもあった。どうしてPTAの映画はこうも色気と狂気と謎に満ちているんだろう。
幻想を追っていた二人が真実の愛に辿り着けたのかどうかよくわからないけど(
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

極上のエンタメにハラハラドキドキさせられた。
ちゃんと「怖い世界」になっていたし、「絶対死なない感」も少しも感じなかった。「なぜゾンビが大量発生したのか?」という舞台設定も、必要最低限の説明でスマート
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ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)

5.0

年初めの一本。
監督のフェチが至る所で炸裂していて最高だった。最初「なんてダサい曲なんだ笑」と思っていたテーマ曲もラストにはちょっとカッコよく聞こえるからニクい。これを映画的と言わずして何と言おうか。
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.3

良い意味で予想と全然違う映画。
特に撮影手法が斬新でハッとさせられたし、それによってこの映画の美しさがより際立っているように感じました。

紙の月(2014年製作の映画)

3.8

・終始漂う気まずい雰囲気(褒めてる)
・宮沢りえの絶妙な演技(褒めてる)
・印象的なカット

などなど良いところはたくさんあったのだけど、イマイチ心に響かなかった。なんでだろう?後半が少し説明的だった
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