あおいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あおい

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

会話において途中までしか脚本がないような台詞回し(ちょっとアドリブ混じりな感じ)で醸し出されるオフビート感と思ってもない鉢合わせ(狭い田舎特有の)が青春群像劇を感じさせる。
シリアスな題材なのに、暗す
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誘拐魔(1947年製作の映画)

3.5

「日曜日が待ち遠しい!」を思い出した。何が良かったかって仕事はキビキビとして、女性には思いやりを持って優しくという男性達の考え方が溢れ出てたこと。特に、太っちょの警察署長とサンドラの関係性はホント好き>>続きを読む

ハスラー(1961年製作の映画)

3.5

ビリヤードのスポ根映画かと思ったら、ギャンブル依存症の男の物語も加わってきて見ごたえがあった。(そもそもハスラーってビリヤードをする人じゃなくてギャンブルをして金を巻き上げる勝負師って意味なんだってね>>続きを読む

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

4.0

ヘドウィグの今までの半生を現在のバントの演奏と回想で語っており、(歌に意味を込めるのとかあまり好きではないけど、この手法はとても良かった)野暮にならずすっとした語り口だったし当時の雰囲気や感情もより伝>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.0

ETとか時をかける少女とか竹取物語みたいな話に社会派やスピリチュアルの世界が乗っかった感じの物語。
パンクミュージックがかかって飛び出すシーンは青春パンクしててどれも好き。アメリカンなb級青春映画の雰
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

4.5

物語自体は少し消化不良な部分があったものの、解決不可能な難民問題やテロの現実やそれに対する希望などがトリッキーでファンタジックにきれいかつ重圧な映像で描かれていたので良かった。人物の背後から追っていく>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

3.5

トリノの国立映画博物館、リヨンのリュミエール美術館、パリのシネマテークフランセーズで観たものを東京国立近代美術館フィルムセンターとこの映画で全て回収できたと思う。ありがとう。ドキュメンタリーやコメディ>>続きを読む

恐るべき子供たち(1950年製作の映画)

3.5

小説の冒頭だけ読んだことがあるけど、もっと小さい子どもたちの話だと思っていた。
エリザベートの兄弟愛や母子的愛、弟に対する姉の優しさなどポールに向けられた様々な形の愛や思いやりが詰め込まれたラストは切
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

12 street riot の名で知られるデトロイト暴動とその最中に発生したアルジェモーテル殺人事件に巻き込まれたドラマティックスのラリーリードを中心に展開していくお話。
リアリティを醸し出すためか
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.5

1993年実際に起きたソマリア内戦にアメリカが介入したモガディシュの戦闘の話。パシパシと写していくアーミーの姿やブラックホークや戦・闘機・銃器、また戦闘シーンのドキュメンタリーな綺麗で重い画がとても好>>続きを読む

ホームドラマ(1998年製作の映画)

3.0

夫が持ってきたネズミを飼い始めてから?、息子・娘が性認識における潜在意識やら本性を手探りつつも覚醒し、それに引きつられるように母もおかしくなってしまうという話。
無駄がなくスッキリとした展開になってい
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砂の女(1964年製作の映画)

4.0

主人公が精神を乱していく様と無機質な砂が有機物であるかのように雪崩れる様を交互に見せられ、白黒映画のはずなのにサイケデリックな残像が頭の中に残る映画だった。めちゃめちゃゆったりな時間軸もそうさせた、ま>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.0

超絶くだらなかったけど、カットの繋ぎ方(音でカット繋ぐのとか喋りながら場面がトントン移動するのとか)や全体的なテンポの速さが面白かったし、ゲームへのオタク的な愛が随所に感じられるB級映画だった。何故か>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.0

明らかな形で人種差別問題、白人至上主義問題をテーマにしていて、草食動物のズートピア占拠計画を防いだ形で映画が終わるものの和解や根源的問題解決の兆しを感じる終わり方ではなく(多種多様の動物達がユートピア>>続きを読む

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.0

開発地区のボロマンションから立ち退きを迫られる住人をUFOが守るというお話。素敵な話だけど、住人の距離感が非常に良い、UFOが可愛い、くらいの感想しか出てこなかった。あと、これがマジックニグロかとも思>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

実際に起きた事件を再現させながらもその滑稽さをカリカチュアした映画かと思ったら、完全なフィクション何だってね。そうなるとまた違って見えるな、、、
出演者が皆(お目々ぱっちりで)いかにもアメリカンコメデ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

公開当時、友人らの評価が著しく低く見なかった作品。
最高。
もたつく事なくスピーディーにテンポよく次々に相手を倒していくジョンウィックの姿は、もはや芸術的。ダークカラフルな照明もまたグッド。早回しの感
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賭博師ボブ(1955年製作の映画)

3.5

こちらを煽るように早いテンポでどんどん積み上げられる掛け金と勝利金には笑ってしまう展開ながらも、ポーカーフェイスでダンディーなボブの賭博人生の終焉(年齢的寿命やこの後計画失敗で刑務所行き?から考えられ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

ドイツ軍に囲われた四面楚歌の状況の中でいつ襲撃されるかわからない焦燥感と絶望、無言ともぬけの殻のような表情やまるで彼らの心臓音、呼吸といえるような次第に小刻みになる音響がそれを体現し臨場感を出していた>>続きを読む

リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.0

以心伝心したかのような阿吽の呼吸で万事休すな状況を打開して行くのは気持ちが良かった。また、チャンスと仲間はそれぞれ違った明確なキャラクター設定が置かれており不即不離な関係性の中一つの正義を遂行するのは>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.0

正直、前作はあんまり覚えていないけれど家庭環境、自国や地域の社会情勢などを客観性のある前衛的な誇張(アート的)と共に美しく、空虚とそこに入り込む豊かな風を描いたような作品だったように思う。今回はホドロ>>続きを読む

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.0

ロボットや怪獣、特撮に造詣が深いわけでも好きなわけでもないけれど、どちらを見ても大興奮な映画だった。ロボットの外観はもちろんのこと、コックピット(CG使わずセットを作ったらしい)の造形が素晴らしかった>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

小説は読み手の経験に基づいて読まれる、つまり頭の中の映像化は人それぞれ違うという考えを前提とするならば、小説の映像は彼女の経験に基づき想像、誇張、多少の歪曲を孕んでおり、元夫からの復讐ではなく自分自身>>続きを読む

はじまりのボーイミーツガール(2016年製作の映画)

2.5

家庭格差のある子供たちに病と夢という懐を与えたプラトニックな恋の青春物語。
嘘から真実へのプラトニックな愛物語に終始徹するかと思っていたら、後半から子供たちだけの隠し事、冒険的要素が絡んで来て十分楽し
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