ともちんさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.0

寝台特急で起こった殺人事件。それを解決するポワロ。

どの人も怪しいし、『サイコ』のベイツ役、アンソニーパーキンスが出ているので、また彼やらかしたか、と思ったけれど衝撃のラスト。

そして『いつも二人
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EDEN/エデン(2014年製作の映画)

4.0

DJを目指す青年が音楽シーンを駆け上がり、そして外れてゆく。その様子が90年代〜現代に渡って描かれる。

駆け上がり方、そして落ちてゆく様もとても静かで落ち着きがあり、観ていてとても心地よかった。
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失われた週末(1945年製作の映画)

5.0

アル中の小説家を描く。恋人に兄は彼を立ち直らせようと必死だけれども、彼はお酒を飲もうと必死。
お酒を求める時は、殺人犯が遺体を隠すのに必死なごとく描かれる映像はとても面白い!
やっぱりビリーワイルダー
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チャルラータ(1964年製作の映画)

3.0

踊らないインド映画。
識字率100%でない時代、文才ある女性の苦悩を描く。
お金持ちの家ということで、インテリアや天蓋付きベッドなど、観ていて楽しい。
女性が環境に負けず前を向くという意味では溝口的な
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ラストデイズ(2005年製作の映画)

3.5

ニルヴァーナ、カートコバーンの最後の日周辺が描かれる。

カートコバーンの活躍しているところが観たい!と思ったけれどラスト近くは素晴らしいし、やっぱりガスヴァンサントの映画は美しくてとても好き!

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.0

弁護士ジェームズ・ドノヴァンによる、アメリカとソ連の捕虜交換の実話。
ベルリンの壁が作られる様子など、どうやって撮影したんだろう!と思わせられる大作っぷりは見もの。トムハンクスの交渉はとても迫力があっ
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息子の部屋(2001年製作の映画)

5.0

ある円満な家庭に起こった悲劇。精神科医の父親目線で描かれる。
あの時あぁしていたら、などといった悔やむという描写がとても上手で、入り込んでしまう。
さすがパルムドールを取っているだけあってとても素晴ら
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パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)

3.5

フランスの、学級崩壊しているあるクラスがドキュメンタリー風に描かれる。
やりたい放題の生徒と、辛抱強い教師に、教員の仕事の大変さがありありと伝わる。
それでもひたすら生徒に寄り添おうとする姿にはとても
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父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

3.0

イタリアの貧しい農家の家を描いた作品。
お父さんがとても厳しく満足に学校に通わせてもらうことも出来ず、家の仕事を手伝う。
そんな彼が家を出る決心をしたことは『ニューシネマパラダイス』を思い起こさせる。
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第三の男(1949年製作の映画)

5.0

ある親友が殺された!なぜ、、と突き詰めている最中になんと!
オーソンウェルズが60分過ぎに登場するその焦らす感じが楽しかった。ストーリー展開のテンポの良さがすごく、とても良い作品。
そしてこのテーマ曲
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.0

ドイツに占領されたイタリアの、レジスタンスの話。
1945年の作品で、当然モノクロ。
それなのに伝わってくる緊迫感。
そして登場する司祭はとてもチャーミングで映像を明るくしている。

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.0

家族で観るファミリー映画としても観られるけれど、この映画の主人公って、銀行に勤めるお父さんな気がする。
2ペンスの歌はとても良かった。そして娘ジェーンが天使のように可愛かった!

麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

3.5

イギリスから独立をしようとするアイルランド。
独立まで団結しているものの、方向性の違いから内紛を起こしてしまう。
悪い人はいないのに、環境によって殺しあわなければいけなくなるなんて悲しい。
実話だから
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.0

どうやって撮ったの!?と思わせるアメリカ軍のベトナムでの空爆シーン。
それぞれ実録なのではと思わせられるほどのリアルさ。
そして、話は進み、そこにはかつてのアメリカ軍将校が一つの帝国を、、!
リアルさ
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

5.0

トリュフォーとゴダールの関係が描かれる。
もっとヌーヴェルバーグの映画を観てからだとさらにわかりやすいはず。ただ、おおざっぱな流れを頭に入れることは出来た。

ヒッチコック、フリッツラングを師としなが
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エレファント(2003年製作の映画)

5.0

コロンバイン高校乱射事件の話。特になんでもない日だったけれど、事件があったその日を色んな生徒の目線から『桐島、部活やめるってよ』のように描かれる。
紅葉の美しいポートランドの風景の中で、まだあどけない
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ロープ(1948年製作の映画)

3.5

2人組の男性によってある男性が殺される。
なんだか中だるみではないけれど、長く感じる部分がある。それはカットの多い映画に慣れてしまっているから。
ヒッチコックの実験で、『バードマン』のようにカットが少
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

5.0

円が最も世界で強かった頃、と始まる架空な世界を舞台にした話。
YEN TEN BANDの曲はどれも良いし、香港九龍城のような雰囲気のある劇中の世界観もとっても魅力的。
三上博史に渡部篤郎、そして伊藤歩
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

2.5

オルフェとユリディスの悲劇の恋愛を描いた作品。
ギリシア神話が元の話をリオデジャネイロに舞台を写して描かれている。
そして劇中3,40%くらいをサンバが占めている!
ギリシア神話を知ってから観た方が楽
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キッド(1921年製作の映画)

4.0

浮浪者のチャップリンがある日、拾い子をし、話が始まる。
5歳になった子供を自分の子供のように育てる様子、、
とても心があったかくなる作品だった。

J・エドガー(2011年製作の映画)

4.0

FBIを作ったエドガーの話。
イーストウッド作品の中ではあまり評価されていないよう。
けれども、レイシストで盗聴を強行したり自分の名誉の為ならば!とかなりマッチョなエドガー。
そんな彼の弱い部分がしっ
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ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.0

通訳として働くニコールキッドマンがある日、殺人予告をみみにしてしまうことから話が始まる。

やはりショーンペンの、理性がありつつも、その奥に優しさや野生がまじったような雰囲気はとても魅力的!

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

5.0

完全犯罪をしたはずが、ロープをしまい忘れ、ロープを回収しに現場へ戻ったところ、ビルに閉じ込められてしまうという話。
ヒッチコックのように緊迫感はそこまでないのにストーリーのテンポが良くとても面白かった
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不機嫌なママにメルシィ!(2013年製作の映画)

5.0

自分は女の子と思い込んでいる男の子がゲイとみなされることに苦悩する話。
ギョームガリエンヌの自身の体験に基づいているらしい。

LGBTものの映画がたくさん出ているけれど、その個人の内面にこれほど迫っ
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雨月物語(1953年製作の映画)

5.0

生活を豊かにするために仕事に打ち込む旦那。それによって人が変わったと感じる嫁。
そして旦那は目の前の欲に目がくらんでゆく、、。

戦前の映画だけれども描かれるテーマは普遍的。
そして一切の無駄がなく、
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彼岸花(1958年製作の映画)

5.0

父親が案じるのは娘の嫁ぎ先のこと。両親が良いと思った人を娘に提案し(もしくは強要)するのが当たり前の時代。
そんな中、中盤に娘が意思を出す。怒る父親。

随所に赤が印象的に使われていてどれも写真のよう
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.0

情を重んじる姉とそれよりも目の前の財を重視する妹。そんな二人の芸妓の話。

二人の働くスタイルの違いで境遇はかなり違ってくるけれど、結局は同じ重いものを背負っているという意味で重厚さがある映画になって
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

2.5

息子を失った母親の話。
かなりリアルでショッキングに描かれていて、好みに関わらず映画の印象が残る、スゴい映画!

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

3.5

ビーチボーイズのボーカル、ブライアンワトソン、絶頂期の後、低迷期を描く。

今や復活したブライアンがそこに至るまで、こんなことがあった!という部分を重厚に描く。
それがあんまりにひどく、監督のビーチボ
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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

2.5

朝鮮戦争に派遣された三人の医者の話。
反戦映画というけれど、『ディアハンター』や『シンドラーのリスト』のような、重厚な戦いの場面が描かれるわけではなく、むしろ会話劇なので拍子抜けする。そういう意味でと
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

2.5

少年少女が無人島へ逃避行。
そこで妊娠してしまったりと、割とヘビーな内容がサラッと描かれている。
それでも調べたところ、やっぱり当時は衝撃的だったよう。

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

久々に良い作品に出会った。
とても上手い編集で、ストーリーに引きつけられる。そして、レミゼラブルのジャベール役とは打って変わって内向的な役もこなすラッセルクロウ。こういう繊細な役どころも良い!
音楽は
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クスクス粒の秘密(2007年製作の映画)

3.5

仕事で退職を余儀無くされたおじいちゃん。そんなおじいちゃんの背中を押すのが孫娘。目標はボロ船を改装してクスクス料理専門店をオープンさせること!
そんなとっても良い流れは良かったけれど、一筋縄ではいかな
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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

3.0

めちゃめちゃキャストが豪華!
ミュージカル仕立てで、ジュリアロバーツが、ティムロスが、エドワードノートンが、ナタリーポートマンが歌う!
そしてハリーウィンストンの店員さんも踊り出すタップが素敵。

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

オープニングの死者の祭りのルックス、そして南米アレンジのテーマ曲でつかみはバッチリぐいぐい引き込まれる。

アストンマーチン、トムフォードの衣装、そして何よりもボンドガールは今をきらめくレアセドゥ。全
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