はめじろうの人生入門さんの映画レビュー・感想・評価

はめじろうの人生入門

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

本作はフォークナーやフラナリー・オコナーが描いた南部ゴシックをモチーフにした人間ドラマです。

暴力の連鎖に裏付けられたストーリーやディクソン巡査が内包するレイシズムはまさしくその象徴のように描かれま
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

何の衒いもなく、本当に映像とか音とか凄くて、SF映画を観てワクワクしたの久しぶりです。

PART1で描いたあらゆる要素が展開して、全シーン見所であり、ドゥニ・ヴィルヌーブらしい暗澹とした世界観もあり
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コンジアム(2018年製作の映画)

2.5

配信動画の撮影とPOVの相性が良く、作中に出てくる霊障も設定を活かされており確かにアトラクションに乗っているような没入感がありました。

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

1.5

ファニーゲームあたりからこの手の見知らぬ隣人系ホラー映画が少しずつ散見され始めたと記憶しております。

見知らぬ隣人系ホラー映画の基本ベースにあるのは胸糞ですよね。この2つは実に相性が良く、水戸黄門と
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

2.5

ゴア色強めのスクリームって感じで、余計なことは考えず楽しめるB級ティーンホラーです。

イーライ・ロスらしさを失わず、ホラー映画マナーもしっかり守られていてるのは良いところですけど、犯人が判明するくだ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

ディテールやメタファーにしっかりこだわり、120分でも耐えうる物語を90分に落とし込めたのは技量とセンスに他なりません。

また、呪物という古典的なアイテムが革新的に使われたことや、手を握ることが繋が
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ナイトスイム(2024年製作の映画)

1.5

家族が物語を通してトラウマやオブセッションを克服するパターンのホラー映画は共感もし易く、没入感もあって良いと思います。

しかし、設定を作り込めば作り込むほど、キャラクターを複雑にすればするほど、ホラ
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

1.5

LINEマンガオリジナル原作と言われても違和感ないダイナミックなシナリオでした。

佐野・無双

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画のエッセンスでもあり根幹にある不条理というテーマが映画全体の不穏さを引き立て、緊張感を持たせることに成功しています。

ラストシーンのネーブルオレンジはヘソそのもので、子どもとの繋がりを描いた
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アポカリプスZ ~終末の始まり~(2024年製作の映画)

1.5

系譜としては全速力で走る系ゾンビで、プロットは立て篭もる系ではなく目的地まで辿りつきたい系です。土から出てくるロメロ系ゾンビではなく、感染しましたザック系ゾンビなので、比較するなら28日後辺りになるか>>続きを読む

アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

2.0

テッド・バンディの再来と呼ばれたロドニー・アルカラの半生を映画化…題材が良く根底のテーマも明確で、フェミニズム映画として観ても良く出来た映画だと思います。

が、単純にダニエル・ゾバットでは役不足感が
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

5.0

控えめに言って、人生で大切なことはこの映画を観ればすべて学べます。
すべて、もれなくです。本当ですよ。

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

2.5

アンドリュー・ガーフィールドのキャリアで最高の1本だと思います。映画自体もジョナサン・ラーソンの作品に傾倒した人には納得出来る仕上がりで、曲に関しても言うことありません。

ただ、映画的な話をすれば、
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

1.5

前作をシチュエーションスリラーとして観た人には物足りなく、ドラマとして観た人にはある程度納得出来る仕上がりになっていると思います。

続編映画の難しさってこうだよなって感覚を思い出しました。

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.0

映画自体は確かに説明不足かもしれませんが、民主党と共和党、リベラルと保守、青い州と赤い州、ある程度の前提は抑えておく必要があるかもしれません。と言うか、その方が楽しめます。

ジャーナリストという中立
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

この映画が描く経済格差、家庭内不和や家庭内暴力、男女問題や人種問題は今まさに私たちが直面している問題そのものでもあります。

特にラストのインタビューに関しては、良い意味でフィクションのようなカタルシ
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インキーパーズ(2011年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ジャケットと宣伝がもう少しまともなら評価も少し変わっていたような気がします。

前半の日常系ドラマのような間延びする展開と、後半のホラー展開が…決して上手くはないのですが、効果的に使われていたのは間違
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ディスクワイエット(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ありきたりな設定で、特にひねりもなくエンドロールを迎えます。ラストの光り輝く閃光の中に足を踏み込むシーンを観てゾンビ・コップを思い出しました。

Pearl パール(2022年製作の映画)

2.5

製作陣のやりたいこと、撮りたいカットの熱意がしっかり伝わって来ました。中でもエンドロールに関してはこれ以上ない素晴らしいものだと思います。

ただ、プリクエル系の映画全体に言えるコトですが、そりゃそう
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死霊のはらわた(2013年製作の映画)

2.0

確かに気合の入ったゴア描写は目を見張るものがありますが、キャラクターが薄く没入感に乏しいため、最近の練られたホラー映画と比べるとどうしても物足りなさを感じてしまうかもしれません。

ただ、フェデ・アル
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.5

1作目の焼き回し…
と言うより宇宙空間で孤立した系ホラー全般で散々擦られた設定と展開に、新鮮味と緊張感を持たせることが出来たことに感動を覚えました。

キャラクター、音楽、効果音、カメラワーク、ライテ
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

1.5

TVゲーム原作の映画は本当に難しいですよね。ゲームと映画の没入感は別物ですから、ゲームの延長線で観るとどうしても違和感が残ります。それはもう仕方がないことです。

本作は特に内容のないホラーゲームに無
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

2.5

ネットリテラシーが高い若者を主人公に置いたことで、よりスピード感のある作品に仕上がりました。良い部分は残し、スケールは大きくなって続編のお手本のような仕上がりでした。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.0

スクリーンライフと呼ばれる映画ジャンルの弱味は、物語の舵取りをするキャラクターが能動的かつ有能じゃないとストーリー展開が出来ない、ということに尽きます。

本作においては少し神経質な父親というストーリ
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

この作品は喪の作業を描いた映画で、同時に図らない形で芸術讃歌について語られた映画でもあります。

私が観てきた偏った映画の中で言えば、この2つの要素がこれほど上手く噛み合った映画を他に知りません。
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

4.0

前作まで指揮を執ったジョン・クラシンスキーは制作に回り、新たな監督と脚本家の布陣で作られた3作目になります。

本作で描かれるクリーチャーは「死」そのものを象徴しているのでしょう。末期癌患者を主に置き
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

シビアな言い方をすれば、原作を読んでいない、ないし、特に思い入れがない人には刺さるものはないと思います。

私は涙腺が緩みっぱなしでした。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

このシチュエーションで考えられるほぼ全ての展開を網羅し、伏線もそれ自体が目的になる映画が多い中で嫌味なくストーリーに添いながら回収されていて感心した次第です。

キャラクターも魅力的で105分が短く感
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.5

B級に見せかけたA級パニックホラー映画でした。
昨今乱立する、敷居を下げていると見せかけて実はちゃんと作ってます系映画の中でも、かなり作りこみがしっかりしており、こういうニッチな題材であればあるほどし
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関心領域(2023年製作の映画)

4.5

アウシュビッツ強制収容所の所長とその家族を通して見えるのは、興味のない領域に対する"本当は見えているのに見えていない"様に振る舞う自分自身であったり"見たくないものは見ない"様に判断する身勝手な思考だ>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

3.5

ジェームズ・キャメロンが一貫して描くストロングな女性像とリプリーの相性が良く、密室SFホラーからアクション映画に方向転換して大成功を収めたのも納得です。

同様にジェームズ・キャメロン特有の後半からク
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.5

エイリアン:ロムルスが1と2の間ということで予習しました。幼少の頃はとにかく怖い・気持ち悪いのイメージしかありませんでしたが、今観ると本当に良く出来たホラー映画で驚きます。

シガニー・ウィーバー演じ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.0

月並みですが映像が凄かったです。
差し出がましい言い方になりますが、ハリウッド映画と何ら遜色のないVFXを観て、日本映画もここまで来たか、と感慨深くなりました。

結局、脚本の話だと思います。
人間を
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

流れるようなカメラワークと常に聴こえてくるバックミュージックは、まんまアクション映画を観ているかのようです。

後半のサスペンスはノーランがメメントの監督であったことを思い出させてくれますし、本作のダ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

前2作同様、女性の個を主にしながら旧約聖書を織り交ぜて展開させるアレックス・ガーランド印の映画になっております。良くも悪くもA24ぽい映画で、しっかり怖いところは流石と言いますか、監督の強みだと思いま>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

根幹にあるテーマはムーンライトと同じですが、今作の方がシニカルでセンシティブでヘビーかもしれません。しかしながら、妙に軽やかで洗練されています。前者のようなオブセッションを抱えた映画にはならず(ムーン>>続きを読む