tomyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.3

全く先が予想できないサスペンス要素とユーモア溢れる悲劇が、登場人物の会話を中心に繰り広げられる

パードリックを演じていたコリン・ファースが最近出ていた映画でいうと、今作含めTHE BADDMANとか
>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.3

切なく、儚いながらも人生の素晴らしさ、面白さを感じることのできる作品
ブラッド・ピット演じるベンジャミンを見ていると、一見極端で周りから見ると数奇な人生のようなんだけれど、人間誰しも数奇とも言えるそれ
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.2

上空を飛ぶ飛行機の中で起こるウイルステロ
逃れられない閉鎖的な空間で起こるだけでも怖いけど、それが見えない敵であることでより恐怖や不安が助長される
テロを扱った映画という意味では昔から色々と作られてい
>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.8

マジックに魅了され囚われた男の物語
夢を追いかけるのにも、幸せを掴むのにも犠牲はつきものということをまざまざと見せられた

いやー、やっぱりクリストファー・ノーラン監督の作品は頭が疲れる笑
今作はノー
>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

-

あることが当然、ないと不自然に感じてしまう、"音"をテーマとしたドキュメンタリー
映画における音の重要性は意識してはいたけど、想像以上に時間や手間がかかっていることに驚いた
よく考えてみると、名作や名
>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.3

潔く血みどろなハムレット
エンガース監督によると、今作は史上最も正確なヴァイキング映画にしたかったそうで、衣装や装飾品など細部まで徹底的に研究した上で制作し、彼らの生活や文化についても忠実に再現してい
>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.4

正体のわからない"なにか"を見せない焦らし
そして満を辞して登場した謎の物体
その荘厳な佇まいと、それを助長するような景色や音楽にゾッとさせられて、畏敬の念すら感じた

そして何より驚いたのが映像技術
>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

「一瞬一瞬を大事に生きる」なんて言葉は誰しも耳にしたことはあるだろうし、聞きすぎてウンザリしている人もいるかもしれない
自分の場合、あまりにも他人事のように感じてしまって、聞き流していたような

自分
>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

いつにも増して映像が綺麗だった気がする
水の質感が凄すぎて言葉に表せない
切り絵っぽいシーンとの対比もいい

公開はラーヤの方が先だけど、シャンチーっぽさ感じた
しかもシスーの声すごい特徴的でどこかで
>>続きを読む

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.1

戦後日本が高度成長を迎えて、上を向いて生きていた時代のあたたかい青春物語
ジブリにしては珍しく、ファンタジー要素もなければ、小さな子供たちに向けた作品でもない
たしかに劇中のセリフにあるように、安っぽ
>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.0

金曜ロードショーで鑑賞
お願いだから、エンディングの最後まで見せておくれ
せっかくいい話で、心地良いエンディングにもなってるのに、いきなりぶった斬られて余韻に浸る隙もない
あそこまでノーカットで見せて
>>続きを読む

ゲーム(1997年製作の映画)

3.8

何が起こるかわからないワクワク感と、どんどん不思議な出来事に巻き込まれていくハラハラ感

マイケル・ダグラスの演技すごかったなー
冷徹で計算高い主人公がおかしなゲームに巻き込まれることによって、どんど
>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.3

普通だったら笑えないようなブラックジョークが連発されるんだけど、それすらも笑い合えるような関係性
元になったモデルの方がどうだったのかはわからないけど、こういう関係性だったらすごく楽しそう

2人は真
>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

3.8

Assythment 傷つけた者への謝罪、代償、償い、補償

言葉がつなぐ人間の物語
辞書のように重厚でじっくりと味わう作品

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.8

あぁ、なんと幸せな気持ちになれる映画だろう

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだからこそここまで緩い感じでいけるし、物語も音楽もクリスマスっぽい電飾も、全てが幸せに溢れてた  

そしてマーベルさん
>>続きを読む

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

5.0

あぁー、また言語化できないほど素晴らしい作品に出会ってしまった

表情や声のトーン、間だけでこれほど多くの気持ちを届けられるとは
ゆっくりと静かに進んでいくストーリーと俳優陣の豊かな表現が心地よく、幸
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

漫画もアニメも未視聴
強いて言うなら、小学生時代バスケをやっていたのと、隣のクラスの担任がそのバスケ部の顧問でスラムダンクの漫画を教室に全巻置いていたから、キャラクターの顔くらいは見たことある程度
>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.4

大学の教授が授業の導入で勧めていて知った作品
本当に現実であったの⁈
こんな人が実在するとは信じられない
しかも自分よりも若い年齢で
世界中飛び回ってFBIを散々振り回したり、医者になって本物の看護師
>>続きを読む

ケイト(2021年製作の映画)

3.3

外国人にしか描けない日本の世界感、嫌いじゃない
どうしたら外国人が想像するような日本になるのか、色々考えながら見るのは楽しい

ヤクザの邸宅に乗り込んで闘うシーンは、泥臭い感じでなかなかよかった
白黒
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

始めシリアスな作品として見ていたから、登場人物のほとんどが気持ち悪すぎてびっくり

途中からコメディ映画の見方にシフトチェンジしてみたものの、そうすると今度はキャストの演技と話の内容の間で乖離があるか
>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.3

人間の心理をも手玉にとってしまうAI
ここまで繊細で万能な汎用型AIは現時点ではないし、コンピュータの0、1で表す数学の世界において、いくら情報を蓄積して学習できるとしても、本当に人間の感情が理解でき
>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.8

アマプラオリジナルの作品

当たり前のことなんだけど、カミラ・カベロの歌い方が歌手っぽくて、ミュージカル映画というよりはMVを見ているみたいだった

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.6

豪華なメンツが揃っただけに、かなり楽しみにしていた作品

予告見た感じ、Netflixドラマのルパンの世界観とワイスピ掛け合わせたような感じでかなり好みだったけど、本編観てみて正直ビミョーだった

>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

ゴミが散乱していたり、むせ返るくらいに人が密集していたり、建物が入り組む感じ、見ている分には好き

全編にわたってとてつもない緊張感が続いていて、特に赤ちゃんの鳴き声が響かないように口を押さえるシーン
>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.7

とんでもない作品を目の当たりにしてしまった気分
Vたった1人の信念によって、国民の多くが心動かされ独裁政権に終止符を打つ話に、何かしら心動かさずに見ることができた人はいるのだろうか
ヴィランやダークヒ
>>続きを読む

オーバードライヴ(2013年製作の映画)

-

これが実話であることに驚き
一度足を踏み入れてしまうと、なかなか抜け出すことのできない犯罪組織の恐ろしさ
組織間にある軋轢なんかもより一層複雑さを増してる
最近は筋肉ゴリ押し超人系ロック様ばっかりみて
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.3

とりあえずHFR上映で観たいと思い、行ける範囲で1番いい環境のIMAXレーザーで鑑賞
最近上映されていたアバター1作目のリマスター版をIMAX 3Dで見た時は、正直なところ人物があまりにも違和感ありす
>>続きを読む

トロール(2022年製作の映画)

3.3

ノルウェーのゴジラでしょうか

映像は深めの色で好みではあったんだけど、キャラクター(人間)の描写が粗いせいか感情移入が出来ず、ただただトロールが可哀想という印象だけが残ってしまった感じ

それと、初
>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.1

だいぶ前に観たことがあるけど、「主人公が”3”に固執していたような」くらいの記憶しか残っていなかった
ただ、改めて観直してみると、かなり作り込まれていて、何度も観返したくなるような作品だった

寡黙で
>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.9

現在から未来にタイムスリップするタイプの映画
そういう設定だからこそしっかりと描ける家族関係

どこからどこまでがセットで、どこがCGなのかはわからないけどかなりのスケール感、しかもロケ地いろんな場所
>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

シリーズものだと知らずに鑑賞
タイトルが出てきた時、2の文字があったからやってしまったと思ったけど、結果的に何の問題もなく楽しめた
おそらく前作で登場したキャラクターの再演で、ファンからしたら盛り上が
>>続きを読む

ピノキオ(2022年製作の映画)

3.6

トムハンクスの少年のような心と優しさを持っていながら、それでいて哀愁もかんじさせる演技力
動物の動きは物凄いリアルなんだけど、質感がヌメっとしていて、地味に気味が悪い笑

原作とラストが違うようだけど
>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.9

ドウェイン・ジョンソンDC参戦ということで、キャストが決まった時から注目していたけど最高だった
何よりブラックアダムのキャラクター性とドウェイン・ジョンソンのキャラクター性がマッチしているから全く違和
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

君の名は。から始まって、天気の子、そして今作のすずめの戸締まりと、災害をテーマとして扱ってきた新海監督
今作は、日本人としては定めともいえる地震や津波がテーマ
ファンタジーという体裁を保ちつつも、災害
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.7

劇場で流れていた予告でこの映画を知った
んだけど、安藤サクラの存在に惹かれて観たいなーとは思っていた作品
記憶にある限り、安藤サクラが出ている作品は初めて観たんだけど、本編の冒頭から演技力に圧倒された
>>続きを読む