minakoanzaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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水の中のナイフ(1962年製作の映画)

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ゆれる
不安に あおられる

そんな言葉が頭の中に浮かんだところで
湖の中から妻が
「煽られてるわ、煽られてる」と声を出す

偶然の一致に心がぐらりと、掴まれる

『あっと思ったときには遅かった』
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ガンジスに還る(2016年製作の映画)

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死は鮮やかに華やかに
そして穏やかに通り過ぎていくだけ

アマンダと僕(2018年製作の映画)

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親子で髪を振り乱して
エルヴィスの曲で躍り狂う幸せ

そんな日々を私達は抱きしめながら過ごさなければならない
それはあまりに唐突に失われるものだから

喪失と再生

ラストシーンでテニスの試合で負けそ
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

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小憎たらしい見栄っ張りのじぃさま。冗談だって飛ばすし、孫に交渉で負かされて暴言だって吐いちゃうじぃさま。
そんな普通の人間の壮絶な過去。

ひとりひとりの中で戦争を完璧に終わらせられることは、きっと、
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

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最後のシーン、これが愛、だなんて感動させるつもりじゃないよね。させられたくなんて、ないよ。

愛は、微妙に ゆるやかに狂っていって
いろんな形を成す。
それは個人によって、タイミングによって、各々の事
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アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶(2003年製作の映画)

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穏やかで おちゃめな紳士
顔の真前で写真を持って わたしたちに写真をじっくりと見させてくれる。何秒も止まって。裏は白紙だろうに。
そんな心の持ち方は彼の写真に立ち現われているように感じる
目と頭と心の
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カリーナの林檎 〜チェルノブイリの森〜(2011年製作の映画)

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どうしてだろう、少女の皮膚の下の骨が透けて見えるようだった。眼窩のくぼんだ穴が見える。死はすぐ近くに、少女の中に内包されていた。
彼女を通してまた、原発の被害に遭った人々の行く末が滲み出ているようだ。
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ピナ・バウシュ 夢の教室(2010年製作の映画)

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この振り付けには、一体どんな意味があるんだろ?なにを感じ取ればいいんだろう…。自分だけ分からないんじゃないか。

右や左を気にしてしまう中、出演者たちも訳の分からないまま踊っていることにほっとするとこ
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

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思考することがもたらすのは、知識の風ではなく善悪の判断と美醜の判別。
客観性を失わない思考の元、大切なものを失いながらも自らに従って突き進むハンナ・アレントの凛々しさに身につまされる思いがする。苦しい
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永い言い訳(2016年製作の映画)

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ぐちゃぐちゃだと思った。
人ひとりの内面には慈悲深くまばゆい面も弱く醜い面もその両方とも備わっている
それらがいつどんな場面で 誰とどう作用し合うのか、つかめないまま人生は続いていく きらめいたり絶望
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