travisさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

サンダーボルト(1974年製作の映画)

5.0

アメリカン・ニューシネマは大好きで色々好きな作品はあるが、この作品は特に大好きな作品です。
『ディア・ハンター』のマイケル・チミノ監督のデビュー作だが、イーストウッドが任せたらしいが、話がながくなるの
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

5.0

物語の背景には、ベトナム戦争という問題があり、この作品の当時はかなりの名作が誕生しています。
中でも、『ディア・ハンター』とこの作品は別格です。
さて、この主人公のトラヴィスですが、ベトナム戦争のトラ
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愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

5.0

公開時のキャッチコピーは確か
「愛は遊び、と男は思った。愛は結婚、と女は信じた。」だと記憶しています。
大学生入学の時だと思うんですが、このコピーに惹かれて観に行きました。
今でも、随所で泣けますが、
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.2

アン・ハサウェイは今の年齢になって、素敵な役者だなと実感します。
ニコラス・ガリツィンはモテ要素ありまくりです。
ラストも良かったんですが、あまりにも全てに既視感満載なので、もう少しこの作品だからこそ
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.8

とても真摯に家族の繋がり、愛情を描いているのが素晴らしい。。
堀田真由がかなり良い。

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

1.8

期待していたんですが、犯行動機、政治家の葛藤、ストーリーテリングなど、全てが、アンバランスで散漫になっている気がします。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

デビッド・フィンチャー監督で、マイケル・ファスベンダーが主演で暗殺者、そして、ティルダ・スウィントンとなれば、かなりそそられる布陣だから観てきた。
面白いのは、ほぼ冒頭での待機しているシーンだと思う。
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サンダーパンツ!(2002年製作の映画)

3.6

2006年当時の感想です。
深夜放映で何気に観ていたんだけど、実にオバカ映画なんだな。
でも、チープな作りではなくて、しっかり作ってある。
それもその筈で、監督のピーター・ヒューットは、『ビルとテッド
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ハイウェイマン(2003年製作の映画)

3.5

2006年当時の感想です。
傑作『ヒッチャー』のロバート・ハーモン監督の作品。
ネットでは、あまり良くないとか書いているけれど、近年のロードヴァイオレンスの中では良いねぇ。
確かに、『ヒッチャー』と比
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シン・シティ(2005年製作の映画)

4.0

渋いねぇこの作り。
アメコミ自体は読まないから、詳しい比較は全く出来ないんだけど、純粋に作品として面白い。
共同監督のフランク・ミラーの力より、ロバート・ロドリゲスの力に因るところが多いんではないかと
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エレファント(2003年製作の映画)

4.5

ガス・ヴァン・サント監督作品。
これは、やはり劇場で観たかった作品。
台本はないに等しく、台詞はほとんどアドリブらしいんだが、演出の緻密さに溢れている。
本当に、空気が流れるように自然に進んでいくんだ
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ワナオトコ(2009年製作の映画)

4.0

公開当時の感想です。
何じゃこの邦題は?
と思うんだけど、原題は『THE COLLECTOR』。
『ホステル』は、あまりにヌル過ぎて、まとまり過ぎてさほど面白いとは思わなかったけど、久しぶりにパンクな
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.6

公開時の感想です。
デヴィッド・フィンチャー監督、久方ぶりの傑作ではないですか。
途中までは、まあ予想可能の範疇で上手いなあ、という感じで観ていたんですが、後半に突きつけられる怖さといったら凄まじいも
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

5.0

公開時の感想です。
近年の邦画では珍しく涙が溢れてきてしまった。
心の機微がとても繊細に描かれていて、相手に対する愛溢れる手、表情、そしてそこに流れる空気感、すべてが心に突き刺さってくる。
観る側が辛
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甘い鞭(2013年製作の映画)

5.0

大好きな石井隆監督の作品。
二本撮りの1作目『フィギュアなあなた』はかなり寓話的な作品で妄想する作品なんですが、この作品は本来の石井隆ワールドにどっぷりと浸れます。
石井隆監督にしては初めてだと思うん
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

5.0

デンマーク制作で2013年公開作品の傑作ミステリー。
本当に傑作というものは、何度観ても鳥肌が立つほど面白いです。
元々北欧の作品は大好きなんですが、『ドラゴンタトゥーの女』シリーズも素晴らしいミステ
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.3

前作は、かなりブラックなユーモア満載の作品で楽しかったんですが、今作は期待以上に楽しめてとても満足できました。
単なるエンターテインメントの枠では語れない面白さがこのシリーズにはあるので、何度も観たく
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

5.0

『シェルブールの雨傘』は大好きで、今でも大切なミュージカル映画なんですが、同じジャック・ドゥミ監督、主演カトリーヌ・ドヌーヴ、音楽はミシェル・ルグラン。
シェルブールとは違い、オープニングから明るく爽
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

5.0

実は、この作品を初めて観たのは、中学生の頃だったと思うので、歴史的、国際情勢的なものはあまり理解していなかった。
イギリスの三枚舌外交、中東問題など、それなりに理解していないと、この作品の素晴らしさは
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.7

さすがに、私の語彙力では上手く書けません。
確かに、ホロコースト時代での少年の地獄絵図ロードムービーなんですが、この語り口は凄い。
地獄を体験する少年は確かに悲惨で可哀そうなんですが、そのままでは終わ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.7

70~80年代のホラー、B級ホラーなどを観てきた人なら、
ああ、多分人狩りものならこうだろう、
という先入観で観始めるでしょう。
しかし、良い意味で裏切られて楽しむことになるでしょう。
個人的な趣味嗜
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.7

ドイツベルリンの壁崩壊後、再統一された後、旧東ドイツの人々の社会の底辺での心の触れ合いを描いている、とても真摯で繊細な作品です。
原題は、『通路で』ということだが、舞台が旧東ドイツのトラック会社の跡地
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泥の河(1981年製作の映画)

4.8

1981年製作された、小栗康平監督デビュー作であり、名作と呼ばれている作品。
原作は、宮本輝のデビュー作であり太宰治賞受賞作。
あまりにも有名なんだが、ソフト化がうまく運ばなかっったこともあり、201
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図書館戦争(2013年製作の映画)

5.0

時々この実写版を観てしまう。
原作未読、アニメ未見ではありますが、実写三作品が大好きなんです。
本当のところ、二年以上ぶりに観たんですが、今更ながら気が付いて驚いてしまった。
それは、野木亜希子脚本だ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

本当に、アメリカ映画というものは、昔からこのての物語は素晴らしい。
黒人と白人の友情物語では名作も多い。
1967年の名作『夜の大捜査線』もそうですが、アメリカ南部での黒人差別の歴史がかなり重要な要素
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ヤギ、おまえのせいだ(2012年製作の映画)

4.0

43分の短編映画だが、渋川清彦と木下あかりがとても良い。
両親を亡くした姉弟がヤギと出合い、妻を亡くした男との出合いを描いているが、説教臭くなく、自然な心の結びつきを描いていて、とても好きな作品。
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

5.0

若い頃から、恋愛映画、ドラマは観るには観るのだが正直なところ、感動することは稀だと思う。
特に、邦画に関してはその傾向があるのだが、この作品は素晴らしい。
原作の百田尚樹の力を改めて認識したのだが、映
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

伊坂幸太郎原作の面白さは当然あるのだが、この物語の秀逸さは、群像劇としての秀逸さもあり、各々の夫婦もしくは恋人の関係性の描き方が素晴らしい。
出会いは偶然のようでもあり、必然でもある。
でも、大切なの
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

ゾンビものの中ではかなり面白い。
ゾンビのコメディものだけれど、子供がメインで描かれているのは珍しい。 
ヒロインと落ちこぼれの叔父さんが良いんだけど、最後にはほのぼのとウルッときてなかなか秀逸な作品
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

4.5

正当な公式な続編で、前作もかなり面白い作品に出来上がっていて楽しめたが、いやあ参った。
今作は前作を上回った。
予想以上に面白く、こんなに満足できるシリーズもののホラーは珍しい。
これぞホラーの王道と
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.5

劇場で観て以来久し振りに観たが、やはり完成度はいい。
何故、ブルース・スプリングスティーンがあれほど世界で人気があり偉大なのか、が納得出来る作品に仕上がっている。
実話が元になっているが、学生時代に生
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前科者(2022年製作の映画)

5.0

公開時の感想です。
wowowドラマがあまりにも良かったので、期待して観てきた。
結果、予想以上に感動して満足。
有村架純凄まじい成長の過程にいる作品になったのではないか。
彼女の同世代はかなり優秀な
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.1

公開時の感想です。
巷では、阿部サダヲはミスキャストではないか?と言われてたが、いえいえ、阿部サダヲだからこその怖さ満載だ。
『クリーピー』も怖かったが、阿部サダヲの怖さは格別だと思う。
まあ、黒沢清
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.2

公開時の感想です。
興行収入があまり良くないらしいんだが、口コミはかなりの高評価なので観た。
なるほど、これかなりの完成度の作品だ。
ひたむきに努力すること、仲間をしんじること、想いを伝える大切さなど
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.3

この作品を、『スタンドバイミー』と比較している人を見かけますが、根本的に描きたいこと、描いていることが違うから気にしなくて良いです。
スタンドバイミーは仲良し友達との冒険ですが、この作品はまだ友達では
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

4.3

オーストラリアの、雨がほとんど降らない架空の町でのクライムサスペンス。
ネタバレありなので、まだの方はご遠慮下さいな。
プロデューサーも務めたエリック・バナ主演だが、この主演が実にハマっている。
過去
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