tristanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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マジック(1978年製作の映画)

4.5

空白の一年。無意味な小プールのある夢のレストランで健康診断を拒否。ロングアイランドの冬の湖畔はニット帽の選手権とも思わせる。読心術で心を通わせベッドへなだれ込む15年ぶりのエクスタシー。ガラスケースを>>続きを読む

異邦人(1967年製作の映画)

5.0

人の気持ちとかは考えたことがないので、そりゃ死ぬまで幸せでしょう無思想・流され・容れ物ヤンニ。カサブタだらけの犬。

マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

4.0

ニューヨークの街角では同じ間延びしたサックスの音色、剥製の鳥に啄まれた死体のバックに流れるのも気が利いている。なぜ治るのか呆気なくお父さんの視力が戻る。かっこいいのは掌から足元から流れ落ちる砂。

白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)

5.0

すべて舐め尽くす勢いの炎に包まれて身震いする鞭。嵐が丘みたいな話。というより完全にその気分で見ました。

肉の蝋人形(1953年製作の映画)

5.0

聾唖のブロンソンがあきらかに映画の雰囲気に合わない、すばしこい動きを見せる。最初の火事でこの映画にはついていこうかなという気にさせる。客寄せのシーンも好きすぎる。

大列車強盗団(1967年製作の映画)

5.0

一人だけ高飛びしてニューヨークの港に降り立つ最後のシーン、このたかだか数秒のためのアメリカロケ、そしてそのままアメリカに腰を落ち着けて映画撮りつづけるって勝手にピーターイエーツ目線で感動しました。シェ>>続きを読む

股旅三人やくざ(1965年製作の映画)

4.0

錦之介もちろん良いけど江原さん〜!なんていい役なんだ。

イントロダクション(2020年製作の映画)

5.0

最後の男ふたりのハグもすんなり心に入ってくる。ドイツだからか開かないドア。

満月の夜(1984年製作の映画)

5.0

孤独を知りたいと思った時点で孤独になることも気づかずにパスカルさん、自己愛の縄でがんじがらめの受話器。

Nude Fear(英題)(1998年製作の映画)

5.0

女の子がひとりで家に帰って宿題やる素晴らしいオープニングから、手際のよさと地味さに引っ張られてキャシーチョウさん?かっこよくてなんとなく最後まで見てしまった。この手の香港の刑事ものというかサイコスリラ>>続きを読む

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0

ネズミ被害のアーミーベテラン家の冷蔵庫、キッチンのシェフ柄タオルとシェフ柄のお皿。

折れた槍(1954年製作の映画)

4.0

素晴らしなあ屈折長男ウィドマ。座れって言われると絶対座らない。他人の家(スパゲティのやつ)リメイクなるほど〜。

黒い肖像(1960年製作の映画)

5.0

2時間みっちり取り乱しっぱなしの二人に訪れる愛の試練。愛が先か殺しが先か。話だけじゃなくてガチャガチャしてるというか過剰なホラー演出、全シーンのテンション高すぎていちいち書く気にもなれない面白さだけど>>続きを読む

ランデヴー(1985年製作の映画)

3.0

ちょっと話しただけで嫉妬心をかき立てられない男はいないビノシュが大根役者、良い設定。ほんとにすごい俳優。性格俳優。

復讐鬼(1950年製作の映画)

4.0

復讐鬼ウィドマークは泣き虫レイシスト。だれか俺を愛してくれ!と叫んでも誰の心にも届かない。出血はひどいし熱だって出ているのに…チヤホヤされるのはヤングリッチでスマートなポワチエばかり。いったい俺が何を>>続きを読む

太陽に向って走れ(1956年製作の映画)

4.0

タフな作家とか、タフな会計士とか節操のない設定が多い真面目ウィドマ。素手で猟犬を絞め殺す。ナチス相手に即興詩人。一度は脱出するんだけど、追手をまいて捕まってたところにまた戻ってくるってなんか嬉しくなる>>続きを読む

ノックは無用(1952年製作の映画)

5.0

面白い〜。親切で話も上手だけどなにかが欠けてるウィドマークが一時的に人間性を向上させるストーリー。一時的に。マリリンモンローのスイッチ演技素晴らし。サスペンスになりそうでなりきらない下町の人情噺的な温>>続きを読む

源氏物語 浮舟(1957年製作の映画)

5.0

安定感のあるグラグラ芸の浮舟お富士。大映オリジナルのストーリーだけどこの先どんなヤバいことが起きるのか手に取るようにわかるというよりむしろよく存じてます。キスマークを襟元に隠して常に一歩遅い長谷川セン>>続きを読む

あの橋の畔で 完結篇(1963年製作の映画)

5.0

チカ坊の祖父徳衛さんも見つかって北海道でついに訪れたふたりの春、その矢先の脳腫瘍。脳の手術なら経験済みじゃないかっていつもの待合室メンバーで交わす冗談にもどこか悲哀が滲む。見ている側としては結末はわか>>続きを読む

あの橋の畔で 第3部(1963年製作の映画)

5.0

がらんどうの容れ物としての園井啓介=アンコールワット、その門を訪れる女たちを惹きつけずにはおれない魔性の虚無。流されるまま海をただよう小舟であるともいえる。南原宏治はクビの危機に「お前の甥や姪が路頭に>>続きを読む

あの橋の畔で 第2部(1962年製作の映画)

5.0

悪魔穂積と契約を交わしているのか喜んで妹を生贄に捧げようとする会社人間南原宏治のメンツ第一主義にさらに磨きがかかり、脳手術の待合室でもおかまいなしに大騒ぎ。さすがに西村晃「無事を祈れない人間には出てい>>続きを読む

あの橋の畔で 第1部(1962年製作の映画)

5.0

感情のみえない設計マシン園井さんと出世ロボット南原宏治の板挟み、一日も気の休まらない桑野みゆき。杖をついて現れた数寄屋橋の待ち合わせに影のように寄り添う左幸子の物言わぬ圧力。想像を絶する夕張の仕事のス>>続きを読む

あそばれる女(1981年製作の映画)

4.0

渓流のゴツゴツした岩場で乳首噛まれたり散々な目に遭う風間さん。最後のちょっと何か目覚めたかもしれないし気のせいかもしれない、みたいな軽い匂わせで呑気に布団干して終わる小沼バランス。赤い大きな鳥居のすぐ>>続きを読む

追いつめられて(1987年製作の映画)

5.0

ジーンハックマンが悪徳政治家なんだけど殺しを平然と隠蔽するだけの度胸はなくて、それでも土壇場でのサラッと変わり身は自分を崇拝というか愛?してる冷酷非情なウィルパットンより何枚も上手っていうのがいい。ど>>続きを読む