ANTさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

4.2

揺れる船の中での逃走劇、重力感がすごい。

登場キャラクターの顔は全員どこかのパーツが誇張されたインパクトのあるビジュアルなんだけど、映画の魅力を底上げするために“ 整った顔立ち”に走ったりしないのは
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ピーター・パン(1953年製作の映画)

4.2

アリスを見てから昔のディズニーアニメにカオスなイメージがあったけど、これは面白かった。ストーリーが追いやすいしアニメーションが声出して笑うくらい面白い。
犬のナナが可愛かった。
ピーターパンは永遠の少
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大人のためのグリム童話 手をなくした少女(2016年製作の映画)

3.5

かぐや姫の物語をさらにラフにしたような絵柄。想像で補わなければいけないので結構カロリーを消費する。
ラフすぎて何が起こっているのか分からないシーンもあったが、夜の森のシーンはすごい綺麗だった。蛍光色で
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オリバー・ツイスト(2005年製作の映画)

3.5


絵画みたいなカットが多い。積み藁のシーンとかモロ意識してるのかなって感じだった。

雰囲気は『ロミオの青い空』みたいな子供が可哀想な目に遭う昔のアニメみたい。
「悪党は悪党」「善人は善人」のまま覆ら
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

スリリングな音楽で煽ることもなく人がいきなり銃殺される。この異常な状況が当たり前だったことが伝わってきて逆に怖い。

反乱のシーンを箱庭を覗くみたいに窓から引きで映しているのが新鮮だった。戦争映画って
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

イーストウッドって「社会から良しとされていない主人公が最後惜しまれて死ぬ」話が好きなのかな。偏屈じじいとか脱獄犯とか……

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.0


半世紀以上も前の映画なのに間延びがなく見やすかった。

悪魔崇拝ものの映画って「悪魔が実在する」怖さよりも崇拝者たちが目的のために連携プレーで主人公を陥れていく怖さを描いたものが多いな。これもその1
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

役者がみんなハマってた。バレエ教室の先生、現職の人を引っ張って来たのかと思ったら元宝塚の人なんだ。
服部樹咲という女優を初めて知ったけど、顔立ちやたたずまいが「内側に色々持っていて掃き溜めの中でも輝く
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

3.7

「中世イタリアの修道院で巻き起こる謎の連続殺人」と聞いて、「ダークだけど美しい」世界観を想像したのだが……。終始、画面が寒々しいし展開がおどろおどろしくて、綺麗なシーンは全く無かった印象。
が、描かれ
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オーメン4(1991年製作の映画)

1.5

ひどい……。
まずシリーズ4作目なのに2や3より画質が悪いのが気になる。テレビ映画だからなんだろうか?
開始2分ほどで、オーメンの続編じゃなかったら絶対に見るのを止めるタイプのC級映画オーラを感じた。
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オーメンIII 最後の闘争(1981年製作の映画)

4.0

シリーズ3作目ということで別物みたいになってないか不安だったが、1・2と同じくらい面白かった。

序盤からメギドの剣が採掘場で見つかってオークションに出され、聖職者の手に渡るまでの流れをセリフなしの映
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0


働きたくない、社会人嫌い、と思ってたけどこの映画の働く人たちはカッコよかった。トム・ハンクスの映画色々見てきたけどこの役が一番カッコいい!

管制官の人の真剣さと頭の回転の速さ、乗客が全員死亡したと
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シャイン(1996年製作の映画)

3.9


ロンドンに来て急にロン毛になったな、と思ったらコンクールの演奏シーンで垂らす感じで美しく見せるとは……。

『セッション』はこの映画から影響受けたのかな、と思ったピアノの猛特訓シーン。

ジャケット
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

スーツを仕立てに行ったり銃の手入れをしたりするシーンで、「スーツ着て殺しに行くのかな、『運び屋』もラストは喪服で投降していたからこの監督はケリをつける時はきちんとした服装で、みたいな美学があるんだろう>>続きを読む

雲のように風のように(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


展開に出し惜しみが無くて好きだった。
見せるシーンと見せないシーンのバランスはよく分からん。おネエの描写に時間を割くなら試験のシーン入れて欲しい。あと、最後のところナレーションだけで済まされてちょっ
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逆光の頃(2017年製作の映画)

2.0


同監督の『殺さない彼と死なない彼女』が良かったのでこちらも見てみたけど、うーん……最後まで響くものが無かった。

風情ある京都の町を舞台に、美男美女の幼馴染みが詩的な青春を送る、という……割とありき
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.7


かなり静かでゆっくりしたテンポの映像なので、好き嫌いが分かれそう。
自分も最初は長回しが多すぎて「ハズレ映画か?」と思ったが、「娯楽のために映画を見る」というスタンスをやめて「自分は誰かの人生を覗き
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.9

今まで手描きやドット、ポリゴンでしか見たこと無かったポケモンが、現実世界の動物みたいなリアルさで実写映像に溶け込んでいる。それだけでも見ていて楽しい。
画面の端々に写るポケモンに「このポケモンの肌の質
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映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019年製作の映画)

3.9


色んな映画のパロディが入ってるっぽい事は分かった。もっと色んな映画に造詣が深ければ楽しめたのかも。

宇宙空間に進出したり、巨大な宇宙船やゴツゴツしたメカが出てきたり、大人のメカ好きとか小学生男子は
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.8


金田一シリーズの中でもタイトルとモチーフのカッコ良さが断トツ。
明治から続く写真館、ジャズ喫茶、坂を下る人力車、凶器に使われる風鈴…。
でも分かりにくさもシリーズ随一で、複雑な血縁関係は家系図まで見
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.2


ウザいクラスメイトに「殺すぞ」、片思いの人につきまとって「好きよ」からの「僕が君を好きになることはないよ」……冒頭からペラペラなセリフが続いて、借りてきたことを後悔した。最初の20分くらいは。

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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0


YOUの「女手ひとつで子供を育てる大変さが分からないのよ」ってセリフは『誰も知らない』ネタ?あの映画で「この人がちゃんとしてたら楽くて良い母親なのに」と残念だった分、この映画で良い母親なYOUを見ら
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何でFilmarksの評価低めなんだろう?
自分は最初から引き込まれて最後まで楽しめた。

見終わってからも監督の解説が欲しいシーンがいくつかあったな。
ゴードの行為がサイモンへの復讐だったなら、不法
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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・ジョンのノートに足の生えた卵とセイウチの落書き

・ポール役がトーマス・サングスター(かわいい)

・映像が温かい、煌びやか、古風だけど鮮明

・ポールとジョンが出会うシーンはやっぱりワクワクした
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.9


『ビートルズのドキュメンタリー映画の完全版』と言われていたので、ビートルズの歴史を概観的に知れるのかなと思って見始めたけど、ツアーに焦点を絞った映画だったのか。
ファンの発狂シーンにやけに尺が割かれ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0


売れないシンガーソングライターが事故を機に「ビートルズが存在しない」パラレルワールドに来てしまった。そこでビートルズの曲を歌ったら……。というあらすじを聞いて、「面白そう」と思った期待は裏切られない
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ターミネーター4(2009年製作の映画)

3.5


3は2と同じようなテイストなのに何かが足りない…って感じだったけど
4はおふざけなしの雰囲気から世界観から、それまでのシリーズと全く別物になっていた(制作陣が変わってる以上そっちの方がいい)

審判
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8


ゴーン・ガール然り、この監督は用意周到で表情ひとつ変えず残酷なことが出来る女が好きらしい

日の名残り(1993年製作の映画)

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この映画、色んな社会風刺が含まれてるらしいけど一切気づかなかった……

ターミネーター3(2003年製作の映画)

3.4

久しぶりに1作目と2作目を見てめちゃくちゃ面白かったので、その勢いで3作目も再鑑賞してみたら……。
違うよ……違いすぎる。
ジェームズ・キャメロンがいないと表層が似ててもこうまで別物になるのか……
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


個人的にネイトが一番気になるキャラクターだった。ラミ・マレックが演じてるというのもあるけど、一番自分に近いキャラクターだと感じたので……

「いい経験になると思って」「恵まれない子供たちのために」保
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます


両目に花を生けられたサイモンの顔と『ヘレディタリー』で儀式に使われてた両目を破かれた写真のピーターが似てる……

サイモンとペイモン(ピーター)で名前も掛けてる気がする