トテイクさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.8

覆い隠すことが精神的に追いつかなくなると、見えないものが見えてくる。亀が歩くのはインセプションで言うところのトーテムだろうか。夢の中へ入れてくれるならば夢の中へ入れてあげる。宗教もセックスも、まるで同>>続きを読む

人類遺産(2016年製作の映画)

4.2

人がいなくて、風と、鳥や虫の音が聞こえる。物悲しくも美しく感じるのは何故だろう。
誰の居場所でもない。忘れ去られた場所。存在の隙間の空間。
人の痕跡で形作られる風景。
様々なドラマを否が応でも思い馳せ
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

4.0

自然の音。生活音。カスバの迷路のような町に住む人々。畑の向こうの雄大な山。車がくねくねと昇り降り。フンコロガシ

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

生きるために仕事を探す人々。かつてそうであったであろう博物館のおじさん。それらの人々に触れて、死ぬための仕事をする主人公のおじさん。涙の滲むような哀愁ある目。埃と砂の町。夕日。月。雨。子供達。恋人。全>>続きを読む

イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

3.7

ダサい青春インディーコメディ映画に弱い。最後にローゼズが流れるとは。

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.9

世間的に見た常識と本人の思いのギャップ。主人公が純粋であるが故に人を惹きつけられていく。全ての人が優しく思いやりに満ちている。

前科者(2022年製作の映画)

3.7

やっぱり森田剛はすごい。
ストーリーは、エンタメ寄り
有村さんと石橋さんのコンビニのシーンの有村さんの泣き顔。演技じゃない。これすごい。

彷徨える河(2015年製作の映画)

4.0

なぜかハックルベリーフィルの冒険を思い出した。さまざまな人間模様。醜く滑稽な人々。それとは関係なく淡々と河は流れる。夢の中に現実の中に。彼は最後の部族であり誇り高き伝達者。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

この人類、地球、宇宙が消滅したとしても、過去にあった事実は変わらずそこにある。そこにほんの束の間だけど。流れ流れて、後ろにも流れて前にも流れて。そして束の間消えていく。然り。まさに然り。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.1

モチーフをいくつか断片的に織り交ぜ、物語性の直線的なプロットにせず、分散されたイメージが重なり合う。
音。景色。静止したように見える世界。
この瞬間をたっぷりと感じさせる。
みているときにこちらが受け
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馬の骨(2018年製作の映画)

3.7

若干リアリティーはあれだけど、描きたい事が好きだから良い映画。

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

3.7

現代版トムソーヤー。インジャンジョーがとても良いやつ。世の中が少し複雑でその悲しみを乗り越えてほしいがためにインジャンジョーに託すも、、、ちょっとほろ苦くて、爽やかでエンタメ要素もある良い映画でした。

さがす(2022年製作の映画)

3.7

実際に起きた事件をコラージュして、エンタメかつ重い社会問題も盛り込みつつ、ストーリーの二転三転具合。お腹いっぱいになる映画。ピンポン玉がないままにラリーを続ける親子。切ない。

星の子(2020年製作の映画)

3.7

芦田愛菜の演技。すごい。
世界が違う人と分かり合えないけど、分かり合える部分もたくさんある。分かり合える部分を大切に育てていければいいんだなと思う。

チェリー(2021年製作の映画)

3.7

医者が処方しちゃうんだな。麻薬。
愛するが故にもろとも依存していくどうしょうもない底なし沼。
戦争というのがいかに底なしを作るのか、今もロシアとウクライナでどれだけの人が壊れているのだろうか。。
善良
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.8

重い。これが実話ベースというのだから恐ろしい。浮世離れした空虚な瞳。ジョンデュポンの悲しい闇と、マークのもがき苦しむ様。ジョンの病的なまでのデイブに対しての嫉妬が引き金を引いたのか。絡まり合う、微妙に>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

王室の美術が素晴らしい。また喋りも、当時を反映させているようで良い。重圧に押しつぶされそうになるも、自分と向かい合い克服していく様は感動的である。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

誰も経験したことのない不条理に立ち向かい被害を最小限に抑えた。仮にここで冷静な判断を下せなかったとして、それは罰せられるものなのだろうか。

マネーボール(2011年製作の映画)

3.9

これは痛快。常識を超えて勝つことの意味。重さ。夢。詰まってる。

Autonomous 自律(2019年製作の映画)

3.6

本当に食しているのだろうか。
実験的。ポーランドののどかさ。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.7

写真を撮ると魂をとられる。というのはそうなのかもしれない。
ジョニーデップ以外はなんだか大河ドラマかっていうくらいのギャップがなぁ。。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.9

ライトハウスで知ったこの監督。
この緻密な作りたまらない。

家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

1話目。こんなにも目ん玉が顔に集中してディフォルメチックなのにも関わらず、陰影やこちらの心情をフェルトが投影するのか、造形なのか不安な表情が手に取るように伝わってくる。大人は世間体というものにがんじが>>続きを読む

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

4.0

テロに屈しないと言う事と、家族の命との間で。彼らの憎しみと、関連する我々の住む国家のあり方と。殺害する側も手が震えながらに銃を放つ。この映画はさまざまな背景を浮かび上がらせてくる。多方面にわたる。安易>>続きを読む

INTERCEPTOR/インターセプター(2022年製作の映画)

3.4

フェミ系、ミートゥー系のありえん単純系アクション映画。
こんな脆弱な防衛網なのであればそれを反省した方がいいという映画。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.9

会計士で、天才的に数字に強い自閉症、かつ一流の殺し屋と盛りだくさんの設定を流れるように組み合わせていて、また、ベンアフレックのゴルゴ13のような寡黙な仕事人ぶりがマッチしていて良い。
バレットライフル
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8

温まるなぁ。レイナードとポーラが食堂でダンスするシーン。目に焼き付くほど美しいものを見た気持になる。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.6

入道雲と学園の青春。そして赤い縁取り。メタバース。全てのご都合主義
もうそろそろ違う映画とってもいいのに。
嫌いではないけどこの爽快感は。

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.5

中学生の妄想のような映画好き。
片腕マシンガンガールインスパイアか。

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.9

久々に視聴。マッドシティが無くてこれを見る。音楽がいい。ジムジャームッシュ目指したんだろうなぁ。。猫かわいい。