缶々さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

缶々

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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

死の予感が彼女に生を与えて目を開かせる。それ以前とそれ以降にもクレオは存在しない。2時間ばかりで彼女は生まれ、死んでいった。

肉体の盛装(1964年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

追われ走る路地裏、寄り添い歩く路地裏。良い対比

狼は天使の匂い(1972年製作の映画)

4.0

幼い想像がもくもく私を包んでしまったので未だに世界は切れ切れで、視界の端では子どものままの私が走っていく。

お伽噺

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングで家から離れた概念を遠ざけ、室内で完結する遊びに耽る子どもたちを描く。
それは熱風呂に浸かる我慢の遊びに違いないが子どもたちはその遊びに名前を与えることができない。

「苦痛」や「忍耐」な
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

荒れ地のモーターサーキットを走るフェラーリ360モデナ。一周は短く、派手に転がすわけでもない。ワークブーツを履いた男は飽きてしまったかのように車を降りる。そこにはただ反復のみがあった。

オープニング
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.5

エレン・バースティン(と、彼女に纏わるストーリー展開)最高!

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.0

死人のようにいればきっと遠くの出来事で済んだのに、望むことを知ったからこそ何倍も痛む。
地べた這いずっていた自己肯定感がようやく片膝立てたところにミドル一閃。トラウマになっちゃう。

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

4.5

彼は本質を覗き挑み、彼女は可能性としてのユートピアに留めた。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

ゆるゆるのやわやわ

ブラッドリー・クーパーがいなければ、飽きのこないシフォンケーキをずっと食べているようだった(愛)

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.0

【ハル・ハートリー】という様式

現実と接触しているようで決して出会わないデフォルメの世界!

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.5

名の通り記録映画

無くしたようでそこにあったもの。大切にしていたようで無かったもの。時代の感情、感傷とやら