ツナ男さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ツナ男

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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

3.0

アイルランドの歴史はほとんど知らないので、とても新鮮に見ることができた。この映画は、全体を通して拷問や家への放火など痛々しいシーンが多く、目を背けがちになった。また、英国軍人の傍若無人ぶりがよく描かれ>>続きを読む

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

3.8

民子が倒れて車へ運び込まれるシーンで、車が発進しても車内のカメラ(民子の見た目)が武志を見続けているところに感動した。
やはり山田洋次は、人を描くのが上手い監督だと再認識できた。

ラストシーンの静か
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.1

宇宙船の光や飛び回る姿は、本当に素晴らしいと思った。今でも少しも古さを感じない。
ストーリーでも宇宙船を目撃したり、関わりを持ったものがとある山のイメージが頭から離れなくなるという発想は面白かった。
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九十歳。何がめでたい(2024年製作の映画)

3.9

佐藤先生と編集者の奇妙な友情の物語だった。編集者が先生を説得するシーンは、テンポが良くて思わず笑ってしまった。また、先生がお菓子だけは必ず受け取るところが面白かった。
チョイ役で豪華な俳優が多く出演し
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

セリフが少なく、映像で魅せる映画だった。
静かで美しいシーンが続いたと思ったら、撃たれたり殺されたりと暴力シーンが急に出てくる。そのアクセントに痺れた。

また、物事の過程をバッサリカットするところに
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クレージー作戦 くたばれ!無責任(1963年製作の映画)

3.8

クレージーキャッツ面々のコメディが面白くて、元気をもらえる映画。ハッスルコーラが無くても頑張るラストシーンは、希望を持って終わるので良かった。

今の時代だと作れない部類の映画かなと思った。

キッド(1921年製作の映画)

3.6

チャップリンと子供が離れ離れになってしまうシーンは、リアルな演技も相まってとても感動した。
また、夢の世界で空を飛んだり、悪魔のイタズラに惑わされるシーンはユーモアに富んでいて面白かった。
ラストは意
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

直接的な表現がなく、音による恐怖を感じさせる映画だった。見せないことによる恐怖、エンドロールの最後の最後まで恐怖に煽られてドキドキした。
これは今までの映画と違い全く新しい、21世紀の映画と言えるだろ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりのたけし映画。全編通して歩いているシーンが多いなと思った。暴力とギャグのコントラストが強くて衝撃を受けた。車で逃亡犯を撥ねてしまった時の間は、完全にお笑いの間だった。そして、白竜がたけしを撃と>>続きを読む

有りがたうさん(1936年製作の映画)

4.2

上原謙は、加山雄三と同じ男前であってもどこか影を感じる。加山雄三が光り輝く太陽なら、上原謙は静かに光る月だ。笑っていてもどこか寂しさを感じる。それがこの映画にマッチしていると私は思った。

有難うさん
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按摩と女(1938年製作の映画)

4.0

清水監督らしさを感じる滑らかなカメラの横移動が、とても綺麗でよかった。
「目くらの私の目は誤魔化せませんよ」という台詞にグッときた。この映画はまさに見る恋ではなく、感じる恋だった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

人によって好き嫌いが別れると思う。
主人公が世の中を知り、人との繋がりで知識や倫理観を学んでいくという内容。物語が進むにつれて、どんどん成長する主人公がこの映画の面白いところ。
また、副題がでるシーン
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

この映画で特に気になったのは、音の表現である。原爆実験のシーンの爆発音、演説シーンの足音など見ている人にも緊迫感が伝わってくる素晴らしい演出だった。そして、オッペンハイマーの矛盾した思想などの心理描写>>続きを読む