ツナ男さんの映画レビュー・感想・評価

ツナ男

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美女と野獣(1946年製作の映画)

3.4

オープニングから変わっていて、他の映画と雰囲気が違う。コクトーの詩人らしさが出ていた。
ギミックがほとんど人力だったり、逆再生や鏡の演出などのこだわりが伝わってきて、今でも通用する凄さがあった。ラスト
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悪い夏(2025年製作の映画)

3.9

ファーストシーンもそうだが、たびたび観られたクローズアップがストーリーの重さと映画の雰囲気を作り上げていて良かった。

また佐々木が古川を鬼詰めするシーンでは、佐々木の声量と無音での圧迫演出が凄かった
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.6

「アノーラ」を観たのでこっちも観ました。
まさに王道のシンデレラストーリーで面白かった。ジュリア・ロバーツ演じるビビアンがとにかく明るくて、ガハハと豪快に笑うところもかわいらしい。

「アノーラ」と同
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山の音(1954年製作の映画)

3.3

みんな嫌味ったらしい台詞ばっかりで、菊子がかわいそうに思えてくる。義父の歪んだ愛情は良さげに見えるが、それでも菊子へ対するモラハラがきつい。

画面に映っていない人の話ばかりするので、なんとなく不自然
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大脱走(1963年製作の映画)

4.2

メインの登場人物が10人以上いるのにも関わらず、それぞれのキャラクターが分かりやすく伝わってくる。なので混乱せずに楽しめる。
あと戦争映画にしては説教臭くないし、女性のキャラクターが1人も出てこない、
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

3.8

前半は西を中心にストーリーが展開されるのに対して、後半は岩渕が中心となるのでどちらの立場も分かりやすく、一方的な視点にならない構成が良かった。
ラストはちょっと後味が悪かったが、結局権力には勝てない感
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.6

本当の愛を探しながら男たちを振り回していくちょっと変わったストーリー。

オシャレなオープニングやシーンとシーンのコミカルな繋ぎ、凄いカメラワークや現代人でも退屈しないテンポの良さ。ヨーロッパの映画を
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.9

最初から最後まで飽きずに観入って楽しむことができた。この徐々に物語の全貌が明らかになっていくシステムを見事に映像化していて凄かった。また外国人に対する偏見もしっかり描き切っていて良かった。

前半はな
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

子供だけが持っている空想力と好奇心が見事に映像化されていた。シーンとシーンの繋ぎにディゾルブを多用しており、幻想的で優しい世界観が特徴的で面白い。

しかし、スペイン政府への批判やメタファーなどは知識
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あ・うん(1989年製作の映画)

4.0

2人の男に想われていて当然と思っている妻のたみ、妻と門倉を軽く見下している水田、たみに惹かれる水田の親友門倉、この人間模様のおかしみが深くて良かった。
そして忍び寄る戦争の影が徐々に大きくなる時代の描
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.1

前作の「アフターライフ」が素晴らしかったのでかなり期待していたが、そこまで面白い作品ではなかった。
各登場人物の描写が薄くてなんかふわふわしたまま、クライマックスへ進んでしまうのでいまいち盛り上がりに
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.3

民衆が求め、イメージするボブ・ディランと本人のやりたい音楽がどんどん離れていき、当時のフォークとロックの差が垣間見えて面白かった。
またボブ・ディランの感情描写がほぼ無くて、ミステリアスな人柄を表して
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35年目のラブレター(2025年製作の映画)

4.1

何歳からでも新しいことに挑戦できるというメッセージを受け取ることができた。
この映画はフィクションではなく、完全実話なので他の作品より深く感動した。

やっぱり鶴瓶の演技が上手いので、かなり観入って感
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(1990年製作の映画)

3.9

漱石の「夢十夜」の書き出しで始まる短編集。
オムニバスなので話によって面白さの差はあるものの、幻想的な世界観は変わらない。

私は最後の「水車のある村」が一番好き。
笠智衆の語る台詞に共感はできないが
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.3

前半は何を見せられてるんだろうと思うほど面白くないが、後半は色々考えながら楽しめた。たびたび用いられていた魚眼レンズはよく分からん。意味不明。
アノーラとイヴァンの貧富の差とかアノーラの職業に対する偏
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まあだだよ(1993年製作の映画)

3.8

人間の思いやりや温かさをゆったりと描いているが、その影には常に戦争がついてくる。
最初はなぜ先生をここまで慕うのか少し疑問に思ったが、観ていくうちに明るくてユーモアがあって、子供みたいに純粋で可愛らし
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赤ひげ(1965年製作の映画)

4.3

完璧な構成で3時間を超える作品であるにも関わらず、全く退屈しない。ストーリーの展開、風鈴や雨を用いた視覚的な面白さ、役者の演技、全てが高水準。

三船敏郎は安定して上手い芝居をしていたが、それよりも加
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.4

クレしんの映画は小学生の時に何本か観て、この作品も観たと思ったが記憶が曖昧なので久しぶりに鑑賞。
昔は分からなかった人物の葛藤や20世紀を感じさせるネタに気づけて、さらに深く楽しむことができた。

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TATAMI(2023年製作の映画)

4.6

まっすぐに柔道に取り組む主人公を自然と応援したくなる映画。国に政治に堂々と立ち向かう姿に感動した。観ていくと監督の決意も現れてきて、彼女の辛さも伝わってきた。

試合シーンのアングルや構図、カット割り
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八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

3.9

おばあちゃんの家のシーンは蝉の鳴き声と長回しが多用されていて、田舎独特の時間がゆっくり過ぎていく感覚がとても良い。
観るだけではなく、浸ることもできる映画。

原爆と共に人生を歩んできたおばあちゃんが
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

別荘にまで来ちゃう踏み込みすぎる主人公。おまけに思い込みも激しい。
これは映画だから遠い世界の人のように感じられるが、割とこういう人はいる。
だからかなりリアルでした。

純粋に人を笑わせたり、注目さ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

この映画のロバート・デ・ニーロの余裕のある大人な雰囲気が凄くカッコいい。ハンカチのくだりもスマートで素敵だった。

登場人物が純粋で根っからの悪人は出てこない。浮気していた夫もしっかり改心して告白しに
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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

3.8

去年の今頃、中原中也の詩集を読んでいて「時こそ今は...」という作品の中に出てくる長谷川泰子が気になってしょうがなかった。なのでナイスタイミングな映画化。観るしかない。

映画化で一番注目していたのは
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下町の太陽(1963年製作の映画)

3.8

女性の幸せとは何かを取り上げていて、かなり時代を先取りした話だった。

花やしきから見える夜の街のネオンや自動車のライトが非常に幻想的で良かった。白黒だからこそ、光と闇が強調されてなお良い。綺麗。
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ドライブ・イン・マンハッタン(2023年製作の映画)

3.1

観る前からちょっと予想がついていたが、やはりタクシーだけのワンシチュエーションなので様々な構図の工夫が見られたとはいえ、次第に飽きてくる。

キャストも2人だけのかなり限られた空間で作られた映画。2人
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.6

今までのMCU作品では中々見られなかった日米関係が絡んでくるような政治的なストーリーが新鮮で良かった。やっぱり面白いですよ。

私はMCU作品を「アイアンマン」からずっと追ってきて「エンドゲーム」で燃
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秋日和(1960年製作の映画)

4.2

後妻とか縁談とか小津安二郎監督作品の中でも随分と昭和の価値観が表れている作品だった。

今作で娘ではなく母として描かれる原節子は綺麗なネイルをしていたり、ビールを豪快に飲み干したり他の小津映画とキャラ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.1

果たして舞台を5年後の近未来にする必要があったのか。現在の1979年でも良かったと思う。何か事情があったのかな。

ローアングルで地を這うようなカーチェイスシーンの迫力が凄い。ドキドキする。
ストーリ
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ジキル博士とハイド氏(1932年製作の映画)

3.2

ジキル博士の主観から始まったり、画面が斜めに分割されたり画作りのこだわりを感じさせる。また鏡を頻繁に登場させ、ハイドへ変わるシーンを強調していたのも面白かった。
しかしストーリーはラニオンが生き残って
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男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年製作の映画)

3.6

最初の鯉のぼりと犬のいざこざは完全にとらや一同が悪いので、あれで寅さんが怒られるのはちょっと可哀想だった。たまにある寅さんに非がないパターン。

時代劇のスター嵐寛寿郎が演じる殿様はやはり風格があって
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

アンサの家で一緒に食事をするシーンが凄く良かった。小さいテーブルに小さいグラス、2人きりのこの空間に小さな幸せが溢れていた。

その後、ちょっとギスギスしてホラッパが出ていき、アンサは彼のためにせっか
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.4

北野武監督が映画という玩具を遊び倒したような新しさ満載の作品。前半と後半で描き方を変えた実験映画とのことだが、まさかコメディの後半がメインだとは考えもしなかった。

前半のピリピリした雰囲気は怖くて観
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狂った一頁(1926年製作の映画)

3.3

公開からまもなく100年経つ現在観ても新しさを感じる。まだ時代が追いついていない。
ホラーというわけではないのに、現在のホラー映画の何倍も怖い。人間の頭の中をそのまま映像化したらこんな感じかもしれない
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森の鍛冶屋(1929年製作の映画)

2.5

兄弟愛が美しい。
「今は亡き母の霊前に...」のシーンはどこから映したカットなのか分からなかったが、何度か観ると仏壇側から映したカットであったことが分かった。この独特な構図は面白いと思った。

短縮版
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.9

ただの恋愛ものではなく、タイムスリップという変わったSF要素もあったが上手く合わさって面白かった。しかも死んだ夫と不仲で離婚予定だったという設定がまた上手い。恋と結婚の違いについて坂元裕二の不思議な台>>続きを読む