toshiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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(2023年製作の映画)

4.2

すごかった、真っ正面から火の玉ストレート。
あの事件が起きてから、見て見ぬフリ、考えないフリをしてきた人が多かったと思うが、そこにバッサリ切り込んでいる。

不条理や矛盾や善悪といった価値観がものすご
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国葬の日(2023年製作の映画)

3.5

基本は当日ドキュメントで良いと思うが、恐らく多くのインタビューはいわゆる街録的な、その場にいた人をつかまえたものだったと思われるがゆえに、ストレートニュースで聞いているものと大差なく、全編を通して響く>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.7

最後まで観終わると面白かったと思えたが、途中、若かりし頃への振り返りだったり、後半、ルーブルでの話が大体終えた後でのご先祖様話など、「このボリューム感のある話がここでか」というしんどさは若干あった。>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

面白かった。
実に難しい判断を迫られる局面が次々と襲い掛かり。
それに対する由宇子の判断の是非が問われるこの作品。
大局的に見ると、ドキュメンタリー制作のことも、萌のことも、間違っていないような気もす
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(1997年製作の映画)

3.6

相変わらずどこかシュールさが漂うこの監督作。
「なんでアイツと」とか、「家族の距離感が」と、三部作ならではの味わいがあった。
水での表現が好きなんでしょうか。

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

よくある話と言えばそうだし、よくある展開と言えばそう。
ただ丁寧に話を進めていっていたし、主人公の彼女が良かった。

巡り合わせとはこのこと。
いつからだって変われるし、あきらめないこと。

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.8

主題歌を聴きたいがために観た、という理由だったのだが。
ほとんどディズニーアニメを観たことが無かったが、さすが、王道ストーリーとして良くできてるなと思った。
気持ち、もう少し展開があっても、とは思った
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.8

体当たり演技が凄い、という評判は聞いていたが。
確かに凄いと言えば凄かったが、それよりも二人の演技が良かったな。
柄本さんの、あの飄々としてるけど、従兄で、元恋人だからこその距離感だったり。
瀧内さん
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青春神話(1992年製作の映画)

3.6

この監督はやっぱりあまり台詞が多くないんだろうか。
その空気感が心地良かった。
どこかとてもシュールな笑いのようなところもあり。
面白かった。

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

全体的に終始抑えたトーンで、映像もキレイで、いかにもSFチックな世界観は好きだったが、最後の方がやや「んなアホな!」という奇跡な展開で、やや興醒めした。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.6

映像は本当にキレイで良くできてるなと思ったけど、AIモノのストーリー展開や結末としてはありふれた感じがして、新鮮さが感じられなかったのが正直なところ。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ面白かった。
濱口監督作を拝見したのは、これで二作目。

これはいい意味で、『ドライブ・マイ・カー』が好きだと思ったのと同じモノを感じたので、ただただ濱口節というか、そのトーンだったり空気
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ミーシャと狼(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まぁありそうな話と言えばそうなので、そこまで驚きはしなかったが、よくもまぁあれだけ嘘を付けるもんだなと。
しかし、彼女の中での狼というのが、どんなものだったのか、もうちょっと知りたかった。
たまたま空
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.1

うーーーん、実に不愉快。
人種差別の実際がこのドキュメンタリーだけで分かるとは全く思わないが、BLMが日本であれだけ報道されたのも、なるほどこういう過去と今があってのことなんだと、よく理解できた(それ
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レイチェル: 黒人と名乗った女性(2018年製作の映画)

3.7

「トランスレイシャル」という考え方が新鮮だった。
ただ彼女の場合、背景が複雑で、パーソナルな体験がいろいろと問題をややこしくしてしまっている感じがした。
変身願望というか、本当の自分は違うんだという感
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いわさきちひろ 〜27歳の旅立ち〜(2012年製作の映画)

3.5

あの柔らかい、だけど絵によってはとても悲しく見える表情は、こういう人生があって描き出されたのだと、しっくり来るものがあった。

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.9

いやー、リアルだったな、やり取りが。
そして、こういう三部作ならではの時間経過が分かる、実際に歳を重ねた見た目なんかが説得力を持たせてくれる。
時間の偉大さよ。

ああいうやり取りになって投げ出さない
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.3

なんか特に目新しさもなく。
『プロメテウス』と『ジュラシック・パーク』を合体させた感じというか。
アダム・ドライバーもなんで引き受けたんだろう。
今、わざわざこの作品を作った意味が理解できない。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.2

うーーーん、今回だけはいただけなかったな。
いつも安定したぶっ飛んだ面白さがあるのに、「こういう展開でしょ?好きなのは」という要素を並べていっただけで、全くワクワクしなかった。
登場人物の豪華さもいい
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.9

それなりの年齢で、それなりに恋愛経験をしてきた人からすると、少なからず共感できる要素があるんじゃないかなと。
また終わりが「ここで終わるんか」という感じで、だいぶ余白を残した終わり方をしてるから想像が
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ネバーランドにさよならを(2019年製作の映画)

3.6

今、日本で問題となっていることと、構造的に非常に酷似していてビックリ。
圧倒的なカリスマと、彼によるグルーミング。
愛情をたっぷりと注いでるからこそ、被害に遭った方としては、相手に迷惑を掛けたくない気
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.6

うーーん、シンプルに旅したくなりますな。
旅はよく「非日常」と言われるけど、その良さは、自身にとっては非日常だけど、旅先で出会うあれこれは、地元の方にとっては日常であって、そうすると普段味気なく感じて
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.1

キャメロン監督の土俵とも言うべき海を舞台に展開された今作。
ラッセンもビックリの、その圧倒的な美しさにただただやられてしまった。
やはり3D的な見せ方がとてもお上手で、空間を意識した撮影方法は広がりが
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.8

こういう設定自体がとても斬新。
ひたすら会話だけで繋いでいくとは。
これ、俳優さんたちは全て台詞としてやってたんだろうか。
こんなシチュエーション、なかなか日本人ではなさそうだから、羨ましくも感じる。
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スピルバーグ!(2017年製作の映画)

3.8

ハリウッドに燦然と輝く巨匠。
その映画製作の根っこに、どんな出来事が影響を及ぼしていたのかが詳しく語られていて、飽きずに観られた。
20代のあの頃から、やはり変わらず魅力的な方だ。

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.8

いやー、面白かった。
正直、作品はうん十年前から知ってはいたけど、きっと好きなタイプの作品じゃないだろうなと、なんとなく敬遠していたのだが。
話が展開するにつれ、どんどん引き込まれていった。
シーンの
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

A24の制作した作品の中で、良作と聞きつつも、なんとなく後回しにしてしまっていた今作。
とてもいい作品だった。
アメリカの、あの片田舎でしか分からない事情はあるにせよ、あの年代に感じたり、経験したり、
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.9

スパイ映画のようと宣伝にあったように、本当にリアルに起こっているとは思えないできごと。
よくぞあそこまで自分たち自身で調べ上げて行ったという、驚きでしかない。

そんな圧倒的なリアルを前につまらないこ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

まぁ何とも胸糞悪い。
でも本当にあんな些細なことからコトは起きたりするんでしょう。

20分ほどの短い間で、よくできた作品だと思った。
最近はタトゥーで全身真っ黒に染めたりする人もいるけど、皮肉度でい
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.5

『真夜中の虹』に続いて。
やっぱり好きなカティ・オウティネン。

どうも監督の作品を観ていると、フィンランドって何気に貧しいんかなと思っていたが、イリスと過ごした男の家を見ると、「あ、こういう現代的な
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.6

初期作品とあってか、やや粗さを感じるところがなくも無かった。
主人公がやられっぱなしになるイメージが強いカウリスマキ作品で、わりかしやり返している感がちょっと面白かった。
しかし出会いから男女の仲にな
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COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック(2015年製作の映画)

3.5

「革新的」という謳い文句が書かれていたので、そこに期待して拝見。
確かに2015年当時では、あの日記の文字が書かれて行くような演出だったり、アニメを全面に使ったドキュメンタリーは革新的だったのかなと思
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと気にはなっていたけど、その内容ゆえ、なかなか簡単に観る気にもなれず。

しかし凄かった。
まず女優オーディションの段階で、参加した女性のほとんどが自分自身なんらかのそういった被害に遭っていたとい
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.9

監督らしい作品。
あらゆる登場人物たちがそれぞれに僅かずつではあるが抱えている色んな思惑、願い、欲望が複雑に絡み合っていて、それがちょっとしたボタンの掛け違いのようになり、結果、重大な結果をもたらす、
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星の子(2020年製作の映画)

3.8

いわゆる宗教2世の話になるのか。

描かれ方としては、ステレオタイプな、新興宗教を信じることで不幸になる、という感じではなく。

宗教そのものに対して、年を重ねるにつれ感じ始めた違和感だったり疑義があ
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