このレビューはネタバレを含みます
日本とは全く異なる救急救命事情にビックリ。
人口900万人に対して、公営の救急車が45台未満は流石に少なそう。
だけど、それに対して政府が何も手を打たないのは、経済事情があるにせよ、既にこうした民間の>>続きを読む
実話、という意味では面白い話だが、映画としてはちょっと微妙かなと。
残り30分ぐらいまで、フワーっと色んな事が起こって、感情移入できなかった。
折角の面白い題材が、ちょっと残念。
つまらない訳じゃないけど、何が面白いのかサッパリ分からん。
黒みを入れ過ぎてテンポ悪いし。
「特に何も無い」を楽しむ作品なのかもしれないけど、自分の感覚的には「何もなさ過ぎる」、というか「何も無い」の>>続きを読む
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凄まじい内容。
まさしく命懸け、人生懸けての映画。
世界中の、特に欧米のインテリジェンスからしてみれば、何を今さら、という内容なのだろうか、その辺り、気になる。
いずれにせよ、元料理人がここまでや>>続きを読む
映像も綺麗だし、ペイの瑞々しい感じも良いんだが、物語に今ひとつ奥行きが無いというか。
青少年が容易く犯罪に手を染めてしまうという状況はどこにでもあって、香港〜深圳という地理的な特質を活かしてのもの、と>>続きを読む
分かりそうで、ギリギリ分からない感じ。
個々の物語に共感できるところは沢山あるけど、最後は投げっぱなしにされる感じというか。
ややモヤモヤしたまま終わった。
裁判で正義の話になった時に、担当弁護士が「学校に入って一番最初に正義は無いって教わらなかったか?それでも闘うんだよ」という意味合いの事を言ったシーンがとても印象的だった。
何が良い悪いかなんて時代に>>続きを読む
冒頭の詩的なパートが少し長過ぎるように感じた。
モノクロで、一定の間隔で詩が読まれるので、正直眠気を誘う。
しかし、作品全体としては好きかも。
コロンボの役回りが好き。
ロードムービー、まさにこの言葉通り。
時速8キロのトラクターでしか経験できなかったアレコレはあるにせよ、コロナになって久しくできていない、こういう忙しくない旅をしたいと切に思う。
特に大きな何かが起こる訳じゃないけど。
巨大スーパーマーケットという「空間」自体が半ばテーマみたいなところがあって、その空気感が良かった。
冒頭で、お客さんたちが帰った後に、館内放送でクラシックをかけ>>続きを読む
自分の胸がざわつくと言うか、波立つと言うか。
「あぁ、こういう時間を過ごしてたよな」って、青臭くも瑞々しかった時間が鮮烈に蘇る。
一番、何者かになりそうだった奴が、そうはならなかったりするもので。>>続きを読む
前回と比べて、より長くなった分なのか、ややダレる感じがしないでも無かった。
殺人事件の緊張感とシュールさが絶妙なバランスだった前回と比べ、ややのペーっとした感が否めなかった気がする。
が、そのシュール>>続きを読む
「敗者三部作」の二作目。
街のあかりもそうだけど、本当にある時突然、理不尽にも自分が被害者になって、人生の歯車が狂ってしまうけど、その事実を割と冷静に受け止めているように見える演出が独特だと思う。
普>>続きを読む
ここまで踏んだり蹴ったりで、ああいう風に居られるものか。
恋は盲目だし、身近な愛にはなかなか気付けない。
「決して投げ出さなければ…」、その強ささえあれば、人は生きていられるのかも。
佐藤さんのようなエネルギッシュというかパワフルな方がいる、そこに勇気をもらう。
ある意味、それが全てな映画。
もっと色々知りたいことがあったし、描けたように思う。
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恥ずかしながら、撮影監督のことを存じ上げなかったが。
「光の巨匠」の名の通り、これまでの作品を観ると、『本当に綺麗な画が多いな』、『あ、あの作品もそうだったのか』と思う一方、後半で紹介されているように>>続きを読む
なんか良く分からないけど、独特の空気感、トーンがハマる。
ベースは小さな村で起こった猟奇殺人事件を巡るアレコレだが、映画のストーリー自体が、その解決に向けて収斂していく訳でもなく、なんというか、登場>>続きを読む
中村監督と寂聴さんとの関係性でしか描けなかった映画。
監督が取材したての頃に、寂聴さんにちゃんとカメラを向けられなかったことを示す映像も頭に提示されていたからこそ、関係性が深まっていた後の映像と比較で>>続きを読む
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光州事件で、北朝鮮の関与があったとされること自体を知らなかったので、それすらも驚きだった。
で、結局誰がどうだったのか、ということが釈然としないのと、そもそも光州事件の全体像みたいなのが分かりにくいと>>続きを読む
歴史資料的・学術的な価値からすると相当なものだとは思うし、実際に観た感想として、かなりしんどいものがあった。
ただ映画として観る・考えると、なかなか厳しいところも。
ほぼ全編インタビューのみなので、>>続きを読む
本当に奇跡のような事が起こるもんだとビックリしていたら、最後の最後でまさかの。
しかし元監視役の人がインタビューに答えていたのには驚いた。
それこそ彼らの身の安全も大丈夫なのかと思う。
若い彼らにとっては、香港にとって一大事である政治的状況に強い危機感を持って雨傘運動に参加しているのは紛れもない事実だと思うけど、そんな毎日も、じゃあ緊張した日々の連続かというとそうでもなくて、どこか文>>続きを読む
いやー、面白かった。
よくぞこういうシーンを撮れたなと。
また何でもないけど、なんか良いよなという使い所が多く。
撮影してるところに割り込んで「じゃがいもどこ?」とか、ばあちゃんのペヤングをつまみ食い>>続きを読む
アキ・カウリスマキ監督作は、あの独特のテンポと、ややシュール目なギャグっぽさが好き。
最後の最後でホッと心温まる、良い映画だなと思う。
カメジローさんの人物像の魅力は十分に伝わったが、いかんせん情報量が多く、物語として抑揚がなくツラツラと語られ続ける構成に、途中で飽きがきた。
うーーーん、やはり声を音として使うからには、何を言っているのかが分からないと、ただただストレスで伝わらないな。
字幕が有る状態で観たかった。
本当にヒドイ話。
基本的に、今の世の中、「正直者が馬鹿を見る」という事をつくづく感じる。
だから実は凄く単純で青くさいけど、自分が麻痺しないように、いつも心の奥底には「人として」とか、倫理感を持って考>>続きを読む
まぁ何とも貧しくて泥だらけで、毎日同じ服でシラミだらけだけど、幸か不幸かなんて言えやしないというか。
海抜3200メートルの、あの雄大な景色が日常の中で、豚や羊の世話をしながら、親戚の家にしかないテレ>>続きを読む
平手さんの表現力と存在感は凄いな。
しかし、デビュー時のキラキラした眩さを放っていた姿を知っていると、余計に真逆のタイプのアイドルとしての姿を見てみたかった。
欅坂というグループ像を作ったのは間違いな>>続きを読む
70年代に既にああいう文化が花開いてたんだなという、それこそ記録的に貴重な映像なのかも。
日本のブラック・エンペラーを取材した映画『ゴッド・スピード・ユー』を彷彿とさせた。
でも、両方はほとんど同じ時>>続きを読む
コメディアンに限らずだが、人の持つ別の面というか、表と裏で言えば裏の顔で、闇に囚われてしまうというのは往々にあって。
才能溢れる多くの方たちが亡くなってしまったなーと。
何をどうすれば良いのかなんて分>>続きを読む
救いようがないの一言。
ファミリーのために、のはずなのに。
分というか、身の丈というか、自分ひとりで御しきれない力を手にした時の怖さを思う。
まぁ自分には縁がない世界の話だけど。
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デニーロが、そういう役だったんだな。
しかし、ああしてまた親父さんの復讐に行くとは。
そりゃ肉親としては許せないという気持ちはあるだろうが。
のし上がって、ああいう身分になれたからこそ、逆に復讐の念が>>続きを読む
いやー、名作と言われるだけのことはある。
3時間ちょっと、全くダレずに、そして後半の畳み掛けるような展開。
マイケル演じるアル・パチーノの変わりようがお見事。
しかしマフィアの世界は大変だ。
自分だっ>>続きを読む
ジェイムズ・ボールドウィンという作家を、この映画を観るまで知らなかった。
その発言の、実に真っ当で説得力のあること。
400〜500年に渡って、未だに、という歴史。
淡々と語られていく映画だが、重く、>>続きを読む