アイスティーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

直接的に意味や意図が頭の中で繋がらない所もあったけど、終始惹きつけられた。
ストーリーはめちゃくちゃシンプルだけど、終始視覚的な悦びに満ちていて、ドキドキワクワクしながら観ることができた。

ゴーディ
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天使の涙(1995年製作の映画)

3.8

難しかったが、編集のリズムも画作りも野生的で生々しくて素晴らしかった。
広角レンズの湾曲を生かして撮っているのだろうか?酔いそうだけど、あまり見たことない世界観で面白いなと。
洗練されたガンアクション
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マグノリア(1999年製作の映画)

3.2

久々に見返して、やはり難しく、苦手だった。。。
宗教観が違うというのも勿論そうだけど、人物毎に付与されたトラウマや業の見せ方が、やや作為的に感じてしまった。

全体的にキャラクターの意志が感じられない
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.2

時間軸いじらずにストレートに描き切った方が良かった気がした。。
恋愛関係の無常が"状態"として描かれているのみで、ボタンを掛け違えていくディテールや、逆再生で明らかになるサスペンス性(時間軸をいじる必
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

終始惹きつけられて画面から目が離せなかった。
サスペンスの緊張感が終始持続していて、究極の選択を迫られる人間の葛藤と剥き出しの生存本能が詳らかになっていくサイコスリラーの傑作。
トロッコ問題の究極系を
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

流れる映像と音が終始心地良い。
なんて優しい映画なんだろう。
その優しさは、味気無いものでも記号的なものではなく、人や世界の声に耳を澄ませるという祈りにも近い何かだった。
この荒んだ世界の希望の灯とな
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.0

左脳に寄り過ぎてる印象を受けてしまった。
持ち味の演出における抜け感が脱臭され、お芝居のディテールや各種設定を置きにいってる感覚を覚えた。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

数年ぶりに再見。
二人の会話劇だけで最後まで飽きずに見られるのが凄い。
特に、夜明けの二人が辿った軌跡を映した実景点描が本当に素晴らしい。
確かにそこにあった二人の痕跡が香ってきて、切なくも愛おしい。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

映画を構成する全要素が凄すぎて、逆に言葉が出てこない。
登場人物の多い群像劇という時点で混乱を招きそうなのに、過去と現在の時間軸の混ぜ合わせに加え、原作世界と作家の実人生という入れ子構造まで乗っかって
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.7

ゆるやかな時間の中で、変わり映えのない日常が丁寧に描かれるからこそ、「生」の有限性と「死」の恐怖が際立つ。
やっぱり独りは怖いし、誰かに何かを伝えたり、心を通わせたいと思うものだよなと。

晩年にこう
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三姉妹(2020年製作の映画)

3.8

三姉妹それぞれの描き分けが素晴らしかった。特にラストの大団円が良い。葛藤を葛藤のまま背負い続けて、それでも前を向いて生きて行く女性たちの姿と、束の間の連帯にグッときた。

劇的ではないけど、それが良い
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

3.9

演出力がすごい。次の映画がめちゃくちゃ楽しみな監督。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.4

良質な映画である事は間違いないし、この映画にある種の救いを感じるほど世の中が疲弊していることもわかる。
ただ、まだまだ俗世で闘う気満々な自分には早かった。
ザ・ライダーの方が好みでした。

この世の不
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

ちゃんと前作を見返してから観に行けばよかったと後悔、、、
THEハリウッド映画!といった感じだけど、王道をここまで突き詰めていると逆に清々しい。
戦闘機はいまや無人機に取って代わり、有人ドッグファイト
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.1

この長尺でテンションを一切切らさずに描き切っているのが本当に凄い。
画面には常に張り詰めた緊張感が漂ってる。

凪から波を起こすって感じの作劇ではなく、ワンシーン毎に色んな波が常に押し寄せていて、その
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

終始えげつないのに、悪意を一切感じさせない所が凄い。