アイスティーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.7

10年振りくらいに再見。

誘拐事件の救出編だけで既に傑出した面白さがあるにも関わらず、後半に新たな物語(捜査編)を立ち上げるという、映画2本分はあろうかという濃密な作劇。
筋もさることながら、サブキ
>>続きを読む

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜(2007年製作の映画)

4.0

大学時代にTSUTAYAで借りて鑑賞した記憶。
(見返そうと思ったら、今はもうどこにも置いていないようで非常に残念、、涙)

イニャリトゥの「アナ」という作品だけ、映像含めて今でも鮮明に覚えてる。
>>続きを読む

阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

3.7

定期的に触れたくなる向田邦子の世界。
人間の内燃する感情って良いなと毎回思わせてくれる。
高温多湿な世界観もすごく好き。

さがす(2022年製作の映画)

4.2

もうシンプルに面白かった!
大阪の街並みの切り取り方をはじめ、美術の作り込み含めた画づくりがめちゃくちゃ丁寧で素晴らしい。
キャストもみんな素敵だし、こんなにムラが無い映画なかなか無いなと。
一つ一つ
>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.3

いまの自分は、まだ言葉に飢えているのだなと思った。
本当にいよいよとなった時は、もう一度観てみたい。

 98年当時と現代では、フィルムとデジタルカメラの画質から受ける印象(=生っぽさの意味合い)が逆
>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.9

凄まじかった。
ずっと観なければと思いつつ見てこなかった自分がただただ恥ずかしい。言葉にならない。。。

血の吹き出るシーンで息が詰まったのは今作が初めてだった。それだけ芝居に生と死の実感がこもってい
>>続きを読む

結婚のすべて(1958年製作の映画)

4.8

「結婚はセックスの事務的な処理だってわけ?我慢できないわ、そんな主義。不潔よ。セックスは人間の情熱の決着だわ。人間の深い行為よ。お互いを更に更に知り合うことよ。人間には情熱の他に理性もあるわけよね?あ>>続きを読む

永遠が通り過ぎていく(2022年製作の映画)

-

全てを理解はできないけど、もがき続けながら誠実に向き合って作られた作品であることは伝わってきた。

愛の新世界(1994年製作の映画)

3.8

前職でお世話になった尊敬する上司が、「人生で一番好きな映画なんだよね」と語っていたことを思い出し、鑑賞。

SMシーンを全て取り払っても差し支えないと思えるくらい、女の子二人の青春ドラマが素晴らしかっ
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.1

後半全てがクライマックスという、これまであまり見たことのない映画。
アニメでここまでミュージカルに振り切ってる作品は初めて見た。

女王蜂のアヴさんは声のお芝居もいけてしまうんですね。多才という言葉で
>>続きを読む

普通じゃない(1997年製作の映画)

2.8

笑いは緊張と解放とよく耳にしますが、向こうから笑かしにくるコメディはやはり苦手だなと思ってしまった、、、

緊張感や切迫感との温度差が、結果的に面白い"状況"を生むわけで、「はい、いま面白いことしてま
>>続きを読む

アウト・オブ・サイト(1998年製作の映画)

3.0

犯人と保安官の恋愛模様。
トランクの中での0距離会話がだいぶスケベ。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.7

キャラクター性が引き立った流れるような台詞運びや、無駄のない緻密で正確なカメラワークやカット割りが本当に素晴らしく、まさに映画の教科書だなと思った。

フィリップのやりたいことリストをブッチが約束させ
>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.5

テンションを持続させるのが本当にうまい監督だなと。

道路を挟んでの車シャッターカットバックが好きでした。

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.3

悪党だけど不器用で憎めないキャラってやっぱ良いですよね。

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

4.5

これまで見てきた映画の中で最もイケてるタイトルインだった。
カッコ良すぎて笑ってしまう。

こんなに素敵なエンターテイメント作品があったんだと。構成も編集も凄まじい、、

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

主要キャラ全てが魅力的。
ヒール役の素性開示のタイミングもお洒落。
脚本、芝居、演出、カット割、音楽、それら全てが噛み合った傑作。

このナタリーポートマンと出会えただけでご飯10杯はいけるくらいの大
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.2

日本発の活劇エンターテイメントとして、ここまで胸高鳴る作品を見たのは本当に久しぶりだった。
飽きる隙を与えない作劇密度に加え、粋なセリフの応酬をハイテンポな編集で一気に魅せていく爽快感。
冒頭の状況説
>>続きを読む

幽霊と未亡人(1947年製作の映画)

3.0

ルーシーの意志の強さによって、偏屈でクセの強いグレッグ船長と終始対等な関係性でストーリーが展開していくのが斬新だった。
テンポ感と時間軸の飛ばし方も大胆。とにかく無駄がない。

筋を先行させてハッピー
>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.0

TIFFに寝坊してチケットを無駄にしてしまったことを思い出し、滑り込みで鑑賞。
客席は全てガチ系の一人客で、上映前の劇場内は研ぎ澄まされ、衣ずれ一つ聞こえてこない静寂に包み込まれていた。

開始30分
>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

間違いなく世界に羽ばたくであろう才能。
羽ばたかなくても、世界に掘り起こされる。

街の上で(2019年製作の映画)

3.6

スタイルと世界観を確立してるのは凄いなと。
素朴な世界に憧れを持たせるのがめちゃくちゃうまい。

怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.8

綿密に練り上げられた作劇。
芝居がコメディ寄りでリアリティーがやや薄いので乗り切れない瞬間もあった。
が、テーマを含め、文字通り老若男女が楽しめる素晴らしいエンターテイメント映画になっていて、本当に隙
>>続きを読む

マルコム&マリー(2021年製作の映画)

3.8

一晩の夫婦喧嘩のみを映した二人芝居もの。
互いに一歩も譲らないオーバーキルの応酬。戦闘力が拮抗している二人だからこそ成立している関係だなと。
自己と他者と社会とどう向き合うか?という部分で、性差を越え
>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

本作を通じて作劇がどれだけ重要であるかが良くわかった。

主人公をはじめ、全登場人物の目的設定(動機付け)がないため、終始何のためにその行動を起こしているのか分からない状態というのが致命的な気がした。
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

MEMO
▼構成
「タクシー運転手×客(関係性)」「時差を利用した同じ一晩(時間)」という2点の縛りの中で織りなす全5篇の群像劇。

▼面白さ
①>②>③>⑤>④

①米:ロス
★キャスティングエージ
>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.3

3のあとで、なかなかやりにくい所はあったかもしれない。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.0

まだ小学生だった。
親が寝静まった頃を見計らって、夜な夜なレベル上げに励んだ日々の記憶。

ビアンカと結ばれたあの日。
母がスーファミに足を引っかけ、見事グランバニアで二度目の出生を果たした悔しさを、
>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.1

信念を持って一所懸命に生きる人間の美しさ。
ただそこに在り、破壊の限りを尽くすゴジラの崇高さ。
なんて素晴らしいのだろう。。。