うなぎネコさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

メキシコにちょっと住んでたので、
「クレアはオアハカ出身なんか~」位の感覚で
日本人における「小津作品」的に観ました。

「何も起こらず、つまらない」という感想をよく見ますが
エピソードを追うストー
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

シニカルではちゃめちゃで
コメディとリアリティがごっちゃの、独特な表現。
好み的には「グリーンブック」の方が情緒的で好きだけど
70年代のレトロな刑事モノみたいな爽快感。
そして「昔話じゃない」と考え
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.7

「シングストリート」DJ盤。

腹でリズムを感じて
肌にメロディを浴びて
色んなものに酔ってフラフラになりながら
白んでいく夜明け前の吉野家で未来を語り
朝方、知らん奴の家で雑魚寝…

あんな生活して
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.4

アンチレイシズムとゾーンニング
地方創生、ダイバーシティを目指す映画…!(と、壮大に言ってみる)

てか、あの30年前の未完の原作を
ここまで膨らませたのは「時代」だなぁと。
二次元系俳優が大活躍です
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

お洒落だ!さすがアカデミー…とてもお洒落!
脚本・音楽の使い方・南部の照明…(ため息)
実話ベースのお話を、TVのドキュメンタリーとは圧倒的に違う
ちゃんと「映画」として成立させるためのお手本みたいな
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.4

「君の名前で僕を呼んで」好きな人が期待する
美しい男子達が、初めてなのに上手くデキてしまう
「キレイなBL」感はない。
「ムーンライト」の、青い美を切り取った(生々しさをぼやかした)「少女漫画」感もな
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.9

やっと劇場で観れたー!

好き系です♪
岩井俊二とは世界観が違うけど、近い
10代女子の青春感が瑞々しくまぶしい。
あの時代にはなかった「エモい」って
こんな感じか〜!という。
学校のプールに、夜侵入
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

2.0

監督・人形・役者・原作者のトークショーと併せて。

何が言いたくて撮ったのか
何が言いたくて書いたのか
救われない。
最近の事件もあるし、マジで救われない。
「今この瞬間も、苦しんでいる子どもたちがい
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.6

サリンジャーって、春樹みたいに恵まれた境遇の
インテリぼんぼんが「やれやれ」とか言ってる、
乾いたイメージでした(しかしながら自分、ハルキストです)

あと『The Catcher in the Ry
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.4

theホモソーシャル。
男の世界とは古今東西こんなもん。
普通は殺したり犯しこそしないが。
(後で色々読んだら、アレって「BL感」なんだ!?)

コレが世界中の女性(男も)を堕とした
アラン・ドロン様
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.7

メンタルgothなので(あくまでメンタル)
フランケンシュタインの物語はもちろん
メアリー・パーシー・ポリドリ・クレア・バイロンの
映画のような生涯については、概ね知ってました。
(知らない人は観る前
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.6

インド版、朝ドラや!
「バーフバリ」や「きっとうまくいく」みたいな映画も
こんな映画も作れるボリウッド…厚い!

インドと韓国は国策&社会(経済)的な重要コンテンツとして
映画に力入れてるのが良く分か
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.8


大前提として、日本での「桃太郎」的な「みなさんご存じの」お話ですからね、コレ。

クリスマスにはバレエ「くるみ割り人形」を観に行く&ホームパーティでチャイコフスキーがかかってる家だったんですよ、うち
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

このプロダクションはハズレがなく、
今一番アツイ!と聞きまして…。

「死」「生」「人生」「歴史」…
とてつもなく深いテーマを
風呂敷を広げすぎる事なく、淡々と丁寧に描く脚本

4:3に、さらに角丸フ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

LIVE AID行ってきたー♪的な気分なる。
(テンション)

IMAXで見るのがオススメ!
(Watch a movie, or Be part of one )
平日の夜に満席でしたよ。

QU
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.0

「わが意を得たり」みたいなお茶おばちゃん達、多過ぎて
ガサガサうるっさい!
(「樹木希林さん遺作」効果スゴイ)

たまたま茶道の世界に縁あるけど
もっと漢の世界なんだよな~、自分的には。

フェリーニ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.7

「時計じかけのオレンジ」がめっちゃ好きな人です。

IMAXにて、ようやく寝ずに観れました。
(いつも猿の時代で撃沈してた)

難解だ難解だと聞いてはいたけど
アレは、世界観に浸る体感映画だよね?
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

初期の村上春樹(羊シリーズとかねじまき鳥)っぽい

まぁ、評価は分かれて当然。
「クリエイター気取り」とか言われるんだろうな…
普通に「エルトポ」とか好きだわ~って人は好きだと思う。

モチーフが多
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.6

「ディズニーは日本の大人を殺すつもりやな…」
と、トイレで話してる人がいた。
誰のための実写化か?
日本の大人だな。

間違いない。

「大人全滅」映画。

自分、壊れてるんかな…?
と心配になるくら
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青い春(2001年製作の映画)

5.0

この作品の「良さ」を言語化する文才がないのですが
原作の「あとがき」が全てを表していると思います(下記引用)
「~理屈に対しては拳で答え、湧き上がる感情に対して「ナゼ」と問う事のないツッパリ君達の本能
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

見逃したのでブルーレイ視聴。
(上映館・期間、少なくなかった?)

作品の内容以前に、日本でこの作品を上映する際に
厚く配給・宣伝しなかったのは何で?
米では興業的に大成功したらしいが…
その次元で、
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.9

特に「韓国映画好き」ではないです。
俳優さんもタレントも全く分からん。

でも映画友たちから「今年は韓国の民主化を描いた映画が豊作」と聞き、観てきました。

韓国、スゴイわ。
けっこう最近の話なのに、
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

3.8

漫画原作モノにおいて
原作が持つ魅力を、映像手法で体現できた作品だけが
映画化の価値があると思う。

(ちなみに、原作もので好きなのは「青い春」です)

その点を踏まえて
・クドイ、バカバカしい面白さ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

評判に違わぬ面白さ。

ワンカット映画なら数年前に「ヴィクトリア」があったけど
技術的な事がメインではなく、映画・映像製作の悲喜こもごもを描いた
入れ子状の構造が斬新で、万人にウケる面白さがあった。
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.8

身内に「同窓会的で面白くない」
と言われたけど、直前に前作を復習してたので
気持ち良く伏線の回収がされて、良かったと思う。

それにしても、ABBAの歌詞を追って
続編までストーリーができるってスゴイ
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.3

※「ハン・ソロ」観たので、思い出しレビュー※

これぞ「最高峰の二次創作」(オフィシャル)でしょ!
オリジナル愛と深読みに満ちた…
むしろオリジナルの物語を
より深く補完した、素晴らしいスピンオフ。
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.2

そんなボロクソ言われてる程ではなかったよ。

ただ『ローグワン』が、「最高峰の二次創作」だったので
あの(大人気者)ハン・ソロ&チューイ!の物語!
って、そら期待値MAXじゃないですか?

チューイと
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.3

2018ベスト5入り作品(反芻レビュー)

高校生の時にサントラ聴きまくった
トレスポ世代ですよ。

「2」を作ってくれて、ありがとう。
25年、発酵させてくれて、ありがとう。
いい感じに、熟成されて
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.3

2018ベスト5入り作品(反芻レビュー)

『レザボア・ドッグス』観た時のような
爽快感!
音楽とスピードとバイオレンスのテンポ感、
血沸き肉躍る~
スタイリッシュ~

塚口サンサンのウーハー上映の醍
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

3.8

演出は「これでもか」と濃くしたら、
何周か回って意外と気持ちいい。
と知ってしまった「バーフバリ」、健在。

自分が観た回は、大人の女性1人が多かったです。
痴漢するヤカラは野放しなくせに、冤罪やら「
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.2

「あーハイハイ。イイ話ね」とスル―してましたが、
あまりに周囲の評判がいいので、騙されたと思って。

結果、とても良い時間を過ごせました。
(まぁ当然、「イイ話」ではあるんですが)

原作は読んでない
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.0

「いい女」とは、強く優しく。
女に、ひたすら「母の無償の愛」=聖母(処女性まで)を求める
典型的日本のダメ男目線の脚本。

いぢめ描写とか、ブラジャーとかお漏らしとかピラミッド…
で、問題のラスト。
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

この時期、SNSでは欧米の友人たちが
みんなバカンス写真をUPしてる。
羨まし。

あんなイタリアの避暑地で、ひと夏のアバンチュール!
「生活感」のないロマンティックなアモーレ!
まぁ、あるよな〜と思
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

事件報道とか新聞の社会面とかみてて
犯人が逮捕されても、何か釈然としない

虐待してた親が逮捕されても
めでたしめでたしとは思えない

自分が理解できない価値観で生活している人も含めて
「社会」

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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

teenという甘い麻疹・母と娘…
万国共通の普遍的なテーマを
オシャレにやさしい目線で描いているなぁと。
雰囲気に説得力のある役者陣だし。

そんな中、15年前くらいの設定とは言え
・欧米における「1
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.3

クマ、半端ないって!あいつ半端ないって!
誰も死んでないのに泣かせて笑わせて、
みんな善人とか。
そんなんできひんやん、普通!

上質で完成されたappleのCMを、
2時間観たみたいな気分 。
ge
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