今月は、キタノ映画をアトランダムに見てきて、一番バイオレンスで面白くかつ笑顔で刺しに行く怖さが良かった。深作さんとのトラブルから見事にデビューしたキタノ映画初作品。血も出て、殴る時や銃の重みが伝わって>>続きを読む
ホラーが苦手でも観に行ってしまうのは、ひねりのあるストーリーや古典を踏まえつつもアップデートしたり、作家性を生み出すストーリーテリングの巧さがあるから。キャンディマンの恐怖もあるけれど、一番怖いのは、>>続きを読む
特に、突拍子もないことや奇天烈な展開が起こる作品ではないけれど、ホームドラマとしての「ほのぼの」感や、自然光の当たり方がきれいだったりなどじっくり観ていられる作品だった。父親役の山崎さんとその仲間たち>>続きを読む
田畑さん演じる主人公がじゃりン子チエみたく明るく活発で母と父を取り持つ。コミカルで面白いなぁと思わせるテンポの速さと京都の風景がマッチしている。でも、本質にあるのは、夫婦の離婚に巻き込まれる娘なので、>>続きを読む
名誉ある星である。これ、ファンタスティポ以来のトンチキ具合で、少しうぉっとなった。絵にかいたような迷走だった。たけし映画を観ていこうとより思った
2021年は、BLUEもあったけれど、空白もあった。「ここぼく」の神崎を彷彿させる青柳の弱さや何も言えずに消極的になっていく松坂さんの上手さがあった。そして、怒る演技は、他にも上手い人がいるかもしれな>>続きを読む
テレ朝ドラマのローテーションに、間違いなく入るのが、沢口靖子の代表作になりうる科捜研である。見ていて起承転結がしっかりしていて、特に「転」部分は、しっかりしていた。レギュラーメンバーのプライベートもの>>続きを読む
正直、高槻のシーンがあんまりしっくり来なかったのが、ウィークポイントではあるけれど、濱口監督の映画を観られた満足度があった。映画ならではの間の取り方や余韻の残し方が贅沢だなぁと思った。タバコ吸うシーン>>続きを読む
ヤング忍とヤング哲太が見られる映画。悪の親玉伊武雅刀のいかにもなふてぶてしさがハマっていた。型にハマった映画ではあるから、見やすさがある。二代目と三代目が手を取り合う少女映画としてのハキハキした様子が>>続きを読む
オンライン試写にて鑑賞。試写を見た知り合いが、良かったと言っていたのが印象的だったので観た。不倫のテーマで劇場型の激しさや憎しみを取るのか?それとも冷静なオトナなモノを取るのか?今作は、技巧で魅せるタ>>続きを読む
映画ジャンルとしてあるロマンティック・コメディ。時代によって描き方や違和感が浮き出てくることに戸惑いつつも、なぜロマコメに惹かれていくのだろうか?魅力と疑問をしっかり示す映画で興味深い内容だった。ジェ>>続きを読む
そこまでハードルを上げなくても良いですが、シャマラン映画は、やっぱり映画館で観られるだけでもうれしかった。監督も出たがりなので、出演しています。いろんなことが起こって、パニックを起こすファミリー映画。>>続きを読む
座頭市の人間味をカツシンと三隅監督が作り出した。一作目だからこその試行錯誤や物語としてクライマックスを盛り上げるために、二人の関係を深めていく様子を描くあたりが、より哀しみを生み出す。やっぱり、映画館>>続きを読む
シンプルに楽しくて面白かったなぁという気持ちで劇場を出られたのが、良かったと思いました。長回しを多数使っていて、映画としての凄さもあって、共演者の上手さとやさしさが、よくて、泣いてしまった。トヨエツの>>続きを読む
ファミリー映画としての分かりやすさもありつつも、名作のオマージュも入っていて細かな所も楽しめる映画になっていた。グルミットのタフさと頭脳プレイとウォレスの天然ぶりもいい。悪役のドジっぷり、そして、欽ち>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ネタバレではないにしても、浪花節のように泣かせにかかったか?と思ったとたんに、笑い(ギャグ)に逃げてしまう?印象を持ってしまい、うーんだった。いや、戦闘シーンや終盤で起こる展開に、うぉぉぉっとなったり>>続きを読む
お盆期間中は、ディズニープラスで観られるものをとことん見ていたけれど、それぞれタイプの違っていて、テーマも興味深い。夢半ばでドロップアウトしてしまうけれど、新たな出会いによって、より人生が輝いて見える>>続きを読む
エキゾチックでアジアンテイストな神話性あふれる物語に引き込まれていく。トゥクトゥクもかわいく、大冒険にふさわしいスケールの大きさとマジックのような華やかさが目を引く。主人公の軸がハッキリしているから良>>続きを読む
安心と最高の実績を誇るディズニーピクサーコンビによるアニメーションの高さと物語の躍動感と魔法が衰退した中で見えてくる魔法の特異性が見えてくる。家族の話に少しウルっと来た。映画館で観たかった。掛け合いも>>続きを読む
過去二作品は、家で観たけれど、今回は映画館で観られて、あのバトルや臨場感を味わえるならやっぱり映画館だなぁと思いました。そして、ヴィランにもわけがあって、光と影の存在になっていて、うまいなぁ。そして、>>続きを読む
どこかで観たことあるような既視感を持つけれど、最後まで見られるのは、楽しさが勝っているからだと思う。メキシカンな空気とワクワクな陸生活。そして、親の行動、とても大胆過ぎるよ!
全くノーマークだった分、観てウルっと来た。団地・俳句・盆踊り・ショッピングモールと佐藤大と大山顕の団地団が良い仕事をしていた。言葉の切れ端やレコードの音楽とセリフのみずみずしさも特徴。展開としては、ス>>続きを読む
オンライン試写にて鑑賞。
ロロが好きだから、良いと思ったかもしれないけれど、いやー、ハードル上がりまくっていたけれど、良かったなぁ。映画作りをしているハダシと謎の凛太郎が出会い、彼女が大好きな時代劇>>続きを読む
この映画で分かったのは、犬が好きだからこそ見えるものと見えなくなるものがあるという事。中盤で起こるショッキングなシーンは、ホラー映画に近くかつ主人公を対比させた名シーンだった
食わず嫌いみたいに避けていたけれど、知り合いから勧められてみたけれど、みずみずしくて、漫画みたいな展開に、キャっとなった。そもそも漫画ではあるけれど、物語はシビア。赤楚さんの立ち位置が、めちゃくちゃ良>>続きを読む
正直、スルーしそうになっていたけれど、評判の良さで観に行ったわけですが、本当にウルウルしてしまい、後半ほとんど泣いていた。
途中で起こる事件で主人公の短所が浮き彫りになって、挫折がおきて、成長してい>>続きを読む
映画館でホン・サンスを初めて見られたからポイントが高かった。大きな起伏がある映画ではないけれど、パンフレットで情報を補完して完結する。いろんな考えが思いめぐらせるのが、イイ。名物の謎ズームも堪能できた
青空映画が、乱立している中で、元祖と言って過言ではないアオハル度合いは、ストレートで潔い。副音声な所や意外な所から登場する幼馴染ライバル。なぜ、彼は離れていったのか?というバックホーンなど、要素もある>>続きを読む
これは、京都映画。思わず、キャっとなってしまう位、甘ったるさがあるけれど、青空プロとして悪くないなぁと思った。いろんな意味ですれ違う映画であった。
戸部田誠さんの「笑福亭鶴瓶論」を副読本にして見るべきだと思った。伝統芸能と新しいものをくってしまう恐ろしくもそそられる男。笑福亭笑瓶も出てくるよ
ヘンテコな映画ではある。そして、最初は、日韓のバチバチを予感させていてうーんだったけれど、少しずつ自分の印象にも光が差してきて、クライマックスシーンは、感動的だった。「おかしの家」を見ていたからその流>>続きを読む
前半30分近くは、前衛ダンスやアバンギャルドな部分が少し唖然としてしまったけれど、段々引き込まれていった。老いることについてSFという特殊な世界でずっと頭をぐるぐる駆け巡る。まるで装苑を読んでいるよう>>続きを読む
若手俳優からお笑い出身の人などプロよりアマチュアの人をうまく起用しているなぁという印象を持った大島作品。新選組のフォーマットを生かしつつ、主人公が入ったことで関係やルールがねじれていく心理状態を描く。>>続きを読む
石井裕也が自由に作りたいものをやった自由三部作の一作目。(物語に連結はありません)
冒頭の学生シーンの楽しさから徐々に雲行きが怪しくなっていく三人の関係。少し崩れたものはなかなか直らない。そして、悲>>続きを読む
オンライン試写で観た。
吉川晃司でおなじみの水球と今の時代を反映したマイノリティに立たされた中で、水球を志していくスポ根映画。ユーモアって国によって違うからなぁと思いつつ、ラストは・・・
子連れ狼弱者の自分でもくぎ付けになるくらい面白く観られた。拝一刀の顔つきは、シブくてマブい。血も景気よく噴き出して、敵のバリエーションも豊富で顔がぱっくり割れるのも驚き。刀を持つか?持たないかのスリリ>>続きを読む