琴乃さんの映画レビュー・感想・評価

琴乃

琴乃

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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

彼女が美しいのは彼女が世界や自然そのもので、事象と一体となっているから 彼女は人間じゃないみたいだ 仏像のようにほほえみ、世界を裸足で歩きじかに手で触れる その聖性が無学、貧しさ、善意、無抵抗から生ま>>続きを読む

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.0

部屋のビーズのじゃらじゃらカーテンが馬鹿みたいに切実 舒淇さん、象徴と個人を同時に行えるすごさ
いついかなるときもDVは許すな

緑の夜(2023年製作の映画)

3.5

キャストも伝えたいこと(なぜ我々は許しを与えられる側なのか?何故許されなくてはいけない?という問いかけ)もとても良いのに脚本がやっつけすぎてええ…てなってたら終わってしまう 悔しい あと女性の生きづら>>続きを読む

THE MOON(2023年製作の映画)

4.0

詩的 痛くつらいのにどこか夢っぽく、よく眠れそうな気がして韓国の映画館でもらってきたフライヤーを枕元に貼った ギョンスの孤独の演技のよさ、月のような目

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

5.0

号泣してる 耐えられない 天使も人間も帝国主義とホモソーシャルのなかで殺される、みんな狂っていてみんな殺されている、被害者しかいない、イデオロギーが人間を壊す、許されない、許しがわからない、だけど彼は>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

大人になっていくというか社会に放り出される過程でこれって「ある」が山盛り どれが良い悪いじゃなくて、その人なりにこの気味の悪い世の中で折り合いをつけて生きていくしかないってことなんだろうし、でもうまく>>続きを読む

インファナル・アフェアIII 終極無間 4K(2003年製作の映画)

4.0

ヤンはあんなに泥まみれで必死に生きていたのに勝手に天使のように思い出されることになんだか腹を立てつつもうトニーレオンの美しさ愛らしさが誰にも止められなくなっており、おせんべいかじり始めたときにはハムス>>続きを読む

Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業(2021年製作の映画)

4.0

ガザのことがあってマックやスタバを買わなくなったのをきっかけに消費の責任について考えるようになったけど、なんでこんなめちゃくちゃな世界なんだ、大量消費と資本主義……私のような都会に住んでいる貧しく余裕>>続きを読む

インファナル・アフェアII 無間序曲 4K(2003年製作の映画)

4.5

エリックツァンよすぎる
(エディソン・チャンとショーン・ユー絶妙に似ててどっちがどっちか混乱したのは内緒にしといて)

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

5.0

ローグワンで好きだったものがいっぱいに詰め込まれてる
スカリフが美しい海と緑の星だったようにとにかく世界は広々と美しく神聖に描かれて、それを野蛮な暴力が醜く破壊していく様 祈りへの意識、祈り戦う人への
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.6

ジョン・ウィック4 走れメロス編 ジョンは激怒した
俊敏なハムスターのようなドニーさん、広東語で暴言吐くドニーさん、ぐるぐるパンチ、SPLサモハンとのバトルみたいなシーン、この世のアクションへの夢をぜ
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

げーーっしんどい なんでこんなにしんどくなっちゃうんだ、このわかりやすい「成長物語」みたいなのが見ててしんどい でも私も人に覚えられるのが嫌で同じ店に行けないこと(常連になるなんて考えただけで恐怖)同>>続きを読む

シャクラ(2023年製作の映画)

4.5

台湾で一人ぼっちだったちょっぴり孤独な旧正月に観に行った ドニーさんは世界一強くかっこよく、常にクライマックスのような盛り上がり、急速な場面転換も音楽が良いのでアクロバティックにつながる、衣装の質感が>>続きを読む

霊幻道士(1985年製作の映画)

4.0

今年のハロウィンはちゃんと清朝官僚スタイルのキョンシーになりたいから動きを研究しようと思って観たら働き者で苦労人の師父がかっこよくて最高だった 面白い!ラストバトルの展開アツすぎ
「キョンシーになった
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

5.0

真夜中近い台北の映画館に友人たちと観に行って、私はおいおい泣き、友人たちは優しかった これは伝統的な風習で新しい価値観を描いたことに意義があるよって台湾の友人の誇らしげな顔 日本では同性婚もできないっ>>続きを読む

カンフー・パンダ(2007年製作の映画)

3.8

ときめきが止まらない 好きのてんこ盛り 血管にはカンフー映画が流れてる
(マスター師傅だと師匠師匠になるけどなんかいいね、ものすごく師匠)

(要不要买菜の「下山」という曲があって、YouTubeに(
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.5

本当だ、ずっと詩だ
天使ってこんなに優しいんだ もっとずっと怒った顔をしてると思ってた

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.5

何かしたい、その世界を知りたい、私たちそれぞれが自分には世界がどう見えているのかを伝え合いたい 私の世界を話したいしあなたの世界が知りたい、偶然同じ星に生まれた個体同士、その人が見ている世界のことが知>>続きを読む

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.5

観ながらずっと心がガクガク震える
「罪にならない人殺しは?」
「戦争の時じゃないか?」
じゃあ自分を殺してしまうのは、土地を時代を言語を文化を意識を若者を魂を殺してしまうのは?それは何と呼べばいい?目
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

胸は痛くとも健全 現実にはバッドもハッピーもないから

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.5

特に「彼女」とのシーンの写真のすべてが美しく、一枚一枚すべてポスターにしたいくらい なめらかで鮮明な映像よりもずっとドラマチックでスリリングに思えて、ご飯食べながら見るのによさそうって軽い気持ちで見た>>続きを読む

ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年製作の映画)

4.0

甲高いロックシンガー歌いのジーザス ラストの天国?でのシーンが最高!!本当に最高だ あとこれ見てメル・ギブソンのPASSIONも見ると面白いと思います

ターシャ・テューダー 静かな水の物語(2017年製作の映画)

4.0

小さい頃、母が突然図書館でターシャの暮らしの写真がたくさん載った本を借りてきて「あなたは好きだと思う」って言ったのずっと忘れられない 

「ずっと天国で暮らしているようよ」

悲情城市(1989年製作の映画)

4.5

混乱と暴力と悲しみ、入り乱れる言語の中で筆談の優しさ 筆談のシーンで声が途切れ、ペンが文字を書いていくその間を私達も共に待つ、これが本当の言語かも、これがあるべき対話なのかもと思える そういう優しさが>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.6

ピンと来るような来ないような、でもポスタービジュアルとか、漢字が一文字ずつバンバン出てくるシーンとかかっこよくて好き これは台湾的な怖さなのかも、土地や人や言葉や文化に染み付いた、私みたいな外国人には>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.6

台北にいられるこの個人的で短い期間のうちに見たかった 台北の夕暮れ 楽しくて退屈、切実なのに他人事のよう ふわふわの髪のさっぱりしたかっこよさ、悲惨な話

インセプション(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とんでもないミッションの理由はそんなこと…?て思うのにだんだんサイトーがかわいそうになってくる
夢の矛盾する感じが大好きだから夢の中の夢っぽい様々なシーンが心地よくて好き

憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

3.8

素晴らしい原題、英題
南國再見,南國
Goodbye, South, Goodbye
心地よい長回し、南の国の植物、そして万華鏡のような音楽たち!
(賈樟柯の「世界」もやっている林強の音楽だった、世界
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