バニラエクストラクトさんの映画レビュー・感想・評価

バニラエクストラクト

バニラエクストラクト

映画(27)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.0

これは現代の感覚で批評してはいけない作品。本作が発表された時代にはあらゆる面で革命的だったんだろうなと思う。
伊藤潤二の漫画を彷彿とさせる不気味な世界や異星人のデザイン、生態の描写は、手描きだからこそ
>>続きを読む

ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

特にサバイバル技術を知ってるわけでもない、軍事政権に追われて国を脱出しなければならないような状況を深く考えたこともない人が、なんとなくのイメージと面白さ優先で考え付いたアイディア満載映画というかんじ。>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.5

主人公二人はともかく家族三人は物語に対して都合のいい記号程度の扱われ方しかしていなくて、その扱いの軽さ(掘り下げの無さ)に逆にびっくりしてしまった。主人公二人はそれに比べれば多少掘り下げられてはいるも>>続きを読む

誰も眠らない森(2020年製作の映画)

1.5

スマホの普及で昔風のホラー映画は作りづらくなった(いつでも外部と連絡がとれてしまうので)という話を聞いたことがあるが、本作はその対策として「ネット中毒者のためのリハビリキャンプなので下界と隔絶した山奥>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

まずジャンルとしてはホラーではない。死から蘇った異形が自分を殺した相手に復讐する、強いて言うならホラー風味の強いスリラーアクション映画。そんな内容にもかかわらずホラーと喧伝した配給会社の意図は測りかね>>続きを読む

フューリーズ 復讐の女神(2019年製作の映画)

-

Twitterで話題になっていたので視聴。

よくある「唐突な誘拐からの謎の殺人ゲームに巻き込まれ」という内容ではあるものの、殺人鬼と女の子をペアにするというアイディアは面白い。ただそのアイディアを存
>>続きを読む

テリファイド(2017年製作の映画)

4.0

アルゼンチン発のオカルトホラー映画。乱暴な言い方するとアルゼンチン版の「呪怨」。実際「呪怨」を意識したのだろうなという展開や設定が多いが、単なるフォロワーに留まっていないしっかりしたオリジナルの恐怖が>>続きを読む

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

1.5

作りは非常に現代的で、あらゆる部分に高度な配慮を感じる。エロとかゴアなシーンもほぼない(ギャグの範疇に収まるレベル)なのでお子様との視聴も安心安全。80年代の低予算ホラーっぽく作ってはあるが、本物の当>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.0

大沢たかおの怪演が最終的に全てをかっさらっていった感はあるが、壮大な物語にふさわしいスケール感もきちんとあり、俳優の演技もしっかりしていてアクションも悪くなく、特に吉沢亮の堂々たる佇まいには驚いた。邦>>続きを読む

武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

-

「この人気俳優にこれをやらせたい/こういうシーンを撮りたい」という製作者の意気込みは分かるが、それを物語の中で自然に見せるための布石が不足しすぎ。特に剣道部のメンバーが少年を剣道場に連れてくるあたりは>>続きを読む

ディラン・ドッグ デッド・オブ・ナイト(2010年製作の映画)

2.5

イタリア発の有名コミックス「Dylan Dog」の実写版。初の実写化ではなく、デモンズ95(Dellamorte Dellamore)に続く2回目の実写化になるのかなと思う。
原作コミックスにおける主
>>続きを読む

フローズン・ライター(2011年製作の映画)

1.0

行き詰った作家(しかも名前がジャック)が起死回生の一発を書きに人里離れた場所にやってきて精神病んで陰惨な展開、という親の顔より見たアレ。
展開としては導入部(現実)→作家の妄想(執筆中の物語)と現実が
>>続きを読む

Mr.タスク(2014年製作の映画)

1.0

ほぼ室内劇でダラダラ進行、特殊メイクもさほど目を引くレベルというわけではないし一応ナンセンスギャグの体ではあるのだが、やっている事があまりにも常軌を逸しているのと、なまじ演技力のある俳優が出演して>>続きを読む

フッテージ(2012年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

作家が起死回生の一発を書きに引っ越した先が幽霊屋敷、古代バビロニアからの悪魔に憑りつかれる娘、見ると絶対に死ぬフィルム、などなどどこかで猛烈に聞いたことある設定ばかりなので苦笑いしか出ない。むしろここ>>続きを読む

ロボコップ(2014年製作の映画)

3.5

登場人物の名前こそ同じだが同じ内容ではないため「ああいう境遇に置かれたもう1人の警官とその家族の物語」くらいに考えると丁度いい。そつなくまとまってはいるし、旧作より「主人公の家族」「大企業の商品開発の>>続きを読む

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

2.7

作中に滲み出る己の危ない系の性癖をなるべく隠し味程度に収める監督が多いなか、この監督は自分がゲイ(女はどうでもよく、カワイイ男を撮りたい!)ということを隠すことなくあっけらかんと出しまくっていて、それ>>続きを読む

クリスティ(2014年製作の映画)

2.0

非常に簡潔な映画。筋も非常に分かりやすく、特に導入部分に関してはこの手の映画のお手本なみの簡潔なつくりで実に観やすく、さっぱりしていて良い。が、問題はそこから先。

この手のホラーサバイバル映画は追い
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

2.0

厳しい積雪地帯の鬱屈とした雰囲気とそこに生きるネイティブアメリカンの人々の暗い実態の見せ方はかなり衝撃的で良かったが、ベースとなる物語はそれこそ西部劇あたりからあるような「娘を殺された父親の追跡&復讐>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.0

アメリカ映画とは思えないほど「和ホラー」だった。リメイクでもなんでもなくアメリカ人が1から呪怨を作ろうと思ったらこうなるのかなっていうような…。必要なセットと役者の数が少なくて済むこと、いかにも日本人>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

2.5

伏せるけど、とある脚本上の手法をわりと大胆に採用しているため、鑑賞後に賛否が割れるのは間違いない。とはいえ物語の骨組みも起伏もしっかりしているし、破綻もしていないと思えるので個人的には賛。主人公姉妹の>>続きを読む

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

2.5

原作のみ履修で観に行ったのだが、完全に原作「ママ」の映画化だったので、そういう意味では若干肩透かし。もっとも個人的に「R15+の劇場ならではの何か」を期待していたからそういう反応なのであって、単純に原>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

2.6

全方面に「配慮」が行き届いたいかにも現代風の作風なので(面白い面白くないはさておき、これを観た後嫌な気分になる人は少ないだろう)それほど映画の好みがわからない人と上品に鑑賞して食事にでも行きましょうか>>続きを読む

ハイランダー/悪魔の戦士(1986年製作の映画)

3.8

観たことあるぞこの独特のマンガっぽい雰囲気…と思ったら「ゴッドアーミー」のグレゴリー・ワイデン(脚本)で超納得。

これはねー厨二まっさかりの時に観るべき映画w。露骨にぼくのかんがえたさいきょうの○○
>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

風邪が流行る季節に啓蒙兼ねてTVで流すにはぴったりの映画じゃないでしょうか。目を背けるような陰惨な描写もほとんどないし。ただ淡々と登場人物たちを追っていくドキュメンタリー的な作風&登場人物たちはみな「>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

噂に違わぬ胸糞映画で感動した(褒め言葉)。とりあえず家族や恋人と観る映画では100%ないし、人間(特に家族)に不信感を持っている人はそういう部分を助長されるかもしれないので、観る年齢や状況やタイミング>>続きを読む

のぼうの城(2012年製作の映画)

-

都合が悪い部分だけ現代風の解釈だから!ナンチャッテゴメ~ンで押し通しすぎ。やるなら全て当時の厳しさで統一するか、全て現代の軽妙さで統一するかしないと(100歩譲って時代劇ではなく架空ファンタジー映画>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

5.0

マイケル・ベイのトランスフォーマーシリーズが高校生~大学生(男子)をターゲットにしているとすると、こちらは小中学生(男女)をターゲットにしているかんじ。
ロボのアクション、特にCGのレベルは相変わらず
>>続きを読む