このレビューはネタバレを含みます
特にサバイバル技術を知ってるわけでもない、軍事政権に追われて国を脱出しなければならないような状況を深く考えたこともない人が、なんとなくのイメージと面白さ優先で考え付いたアイディア満載映画というかんじ。100歩譲って主人公が若くて体力のある男だったらまだこの机上の空論サバイバル生活でもまあまあ有りに見えたかもしれないが、臨月～出産直後の女性と新生児を主人公に据えるのは流石に無理ありすぎというか、一周回って出産のダメージと新生児の体温管理の重要性をなんだと思ってるんだくらいの軽い憤りすら感じる。
そもそもゾンビパンデミックが発生しました級に荒廃して、なりふり構わず逃げようとする人々をかたっぱしから射殺するようなヤバ政権に支配されてる国で、誰もが携帯電話を持ってて使い放題（充電を節約温存しようという概念が無いか非常に薄い）な時点でもうサバイバルというよりもご都合ファンタジーにしか思えず…。
あと汚しメイクが全くダメで（血や怪我の表現は悪くないのだが）全然漂流サバイバルしてる人に見えない。主演の女優さんは文字通り体張ってめっちゃ頑張ってると思うが、まあそれだけでした。
