元空手部さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

男はつらいよ 寅次郎真実一路(1984年製作の映画)

3.7

大原麗子が主人失踪して浮気疑うところで画面奥手に子供入れる構図がいい、というよりとにかく大原麗子が最高

フルスタリョフ、車を!(1998年製作の映画)

4.2

クストリッツァをもっと混乱させたような、カメラがものすごい動くからそらに拍車かけてる 壁蹴ったらカメラまで揺れたりするへなちょこユーモアは本当に好き

光りの墓(2015年製作の映画)

3.8

ただし、要再見
集中力が切れたのもあったが全二作比べると外連味が足りない印象 映画見る場面は面白い、なかなか見ない撮り方

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

所々の場面が死ぬほど怖かった、最後の魂抜かれてテレビ見てる場面とか 八月の狂詩曲でもこんな感じの怖さがあったことを思い出す

世紀の光(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

カメラ目線おばさんに注意を引かれ、エアロビに全部持ってかれる よくわからんが大傑作

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.3

ながら見ながら名作、アスペの子が主人公なだけに結構過剰な演出しててそれがたまにキズなところもあったが総じて泣ける

天城越え(1983年製作の映画)

3.7

ただし、要再見
加藤泰が関わってるだけあって固定ショットが多い

アン・ラシャシャン(1982年製作の映画)

3.8

面白かった記憶があるがあまり思い出せない、また見たい作品

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.8

こう簡単に比べるのはバカな気はするが、アンチクライストより面白いミソジニー映画
男は女の全てを欲し、女は男の部分を欲する、カメラワークだけでもお互いの欲求一致してないのがわかるのがいい

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

4.0

徹底した固定ショットが映画に品をもたらしてる 極端なアップの後に来るロングの落差もいい

黒い家(1999年製作の映画)

3.8

サイコモノながら過剰な演技と映像表現とが相まって完全に笑わせに来てる、しかしながらメチャクチャ面白い
パラパラとサイコパスの説明をする男のモンタージュなんて絶対死ぬまで忘れない

炎628(1985年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

連続性を重視しない編集にかなり独特な動きをするカメラに終始乱される、一種のユーモアすらあるその混乱に戦争の狂気が表れていていい
直後に焼き殺されるのにご丁寧に自己紹介して、映画的に署名される村人たちの
>>続きを読む

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.6

敢えて再現ドラマに徹してるんだろうが、その割には冒頭で雅楽流したり、桜のインサート入れたり通俗的な解釈を入れているような箇所があったのは残念
しかし最後の演説の場面はかなりいい、井浦新の映像に対して
>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.0

メロドラマの名作、会話を切り返しで撮ると変な色気が出てきてそこに二人並んで歩くショットがあると情のもつれが見えてくるような気がする なんでか知らんがただの何気ないアップが視点ショットにも見えてしまう

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.2

過激にした駅馬車だしハッタリのかまし方なんてレオーネと見紛わんばかりの技巧、要はメチャクチャ面白い

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.6

よくわからん鳥のショットが荒野感醸し出してていい

二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.5

劇中なんども童謡が流れ、いかにも大船調のロングで豆みたいに撮られている子供の姿には可愛らしさもあるが内容はそんなホンワカとしたものではなく、当時の残酷さが容赦なく描かれる

心中天網島(1969年製作の映画)

4.5

ほとんど三味線とセリフだけで音響が成立してるのはすごい 黒子の存在を考慮に入れたカメラワーク(単体のアップまである)も面白い セットであることを最大限生かした演出は今見ても新鮮

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.0

ぶつ切りなカット割りの中に入る暴露的なアップやズームがたまらない 子供を望みすぎた不妊症の女のブラックコメディ

地下水道(1956年製作の映画)

4.3

灰とダイヤモンドといい、抵抗三部作では光への渇望や恐怖が描写されている

デッド寿司(2012年製作の映画)

3.6

くだらない内容だが、ちゃんと各場面に見せ場があってダレないし面白い 曲調が似てると思ったらギララの逆襲と同じ音楽監督だった

ハリーとトント(1974年製作の映画)

3.5

まだこの映画を面白いと感じる年ではなかった、トントは可愛いけどあんまし目立たないしね

田園に死す(1974年製作の映画)

3.9

やけに俯瞰が多いなあ、と思ってたらそういうことだったのかと気づかされる 将棋台とちゃぶ台はよく似てる

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

4.2

アニメでこの間を持たせるのはすごい 静かな間の中に短く鋭利なショットが入るのがまたいい

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

3.7

設定は面白いんだがいかんせん物語に動きがなさすぎる、短い説明的なショット繋げて内容を分かりやすく描写するのもいいんだが、それのせいで映画の流れが単調になってる

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

撮影がかなり上手い、かなり極端なカットばかりだが構図がしっかりしてる分奇をてらうだけに終始してない テンポもよく進むし30分あっという間に終わってしまう
スマホ画面に唾吐きかけるのは射精意識してるのか

カメレオンマン(1983年製作の映画)

4.1

モキュメンタリーを見慣れた現在の我々からすると目新しさはなかったりするが ウディアレンらしいユーモアが所々冴えててやっぱり非凡で面白い

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

4.1

ハリウッド嫌いな映画オタクがハリウッドに反旗をひるがえすという内容 たかが映画のために死人がバンバン出るというぶっ飛びぶりには笑える ハリウッド映画の撮影、編集法でこの強烈な反ハリウッド映画が撮られた>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

3.8

FAKEもそうだったが単純な二項対立を脱構築しようとする姿勢には賛同する 爽やかな音楽とともに語られる青春ドキュメンタリーとして完成させたのには驚いた

血と骨(2004年製作の映画)

4.0

ロングで撮られる暴力描写はとにかく圧巻、ここまで完成されてると下品さを強調させるために時折入るアップが邪魔にも見えてくる