ゴッドファーザーでも模倣された冒頭の結婚式のシーン、掴みとして完璧。感情を押し殺して計画を遂行する三船は侍の顔とはまた違う顔だけど素晴らしいし、その彼がいとも殺されてしまうことがまた巨悪の存在を際立た>>続きを読む
完璧な構成。前半は権藤の苦悩に焦点を当てた息詰まる密室劇、こだま号での身代金受け渡しという中盤の大きな山場を経て、後半は知能犯との戦いがスリリングに描かれる。権藤と竹内が対面するラストシーン、常に片方>>続きを読む
全編を通して登場するたけし自身の手による絵、会話の途中で唐突に挿入される凄惨な事件現場の様子など、印象に残る画作り。捜査中に自らの判断ミスから部下を死なせ、図らずも相棒・堀部の人生まで変えてしまった西>>続きを読む
黒と白、影と光のコントラストが美し過ぎる。薄暗い藪の中に射し込む陽の光の見事さよ。人間の暗部をこれでもかと見せつけて絶望の淵に叩き込みながら、最後は人間への深い信頼で結ぶ構成も完璧。
森雅之の圧倒的な怪演。カットされまくった序盤で字幕に頼らざるを得ないのが残念だし、森雅之を取り巻く人々の性格に色々と難があり過ぎて感情移入は厳しい。モノクロ画面を通してみる白銀の世界が美しい。
挫折と挫折の交差、その裏ではささやかな成功を収めた者と既にその人生を終えた者。結局絶望的だけれど最後の二言で全て持って行かれる。あとどうでも良いけど出てくる中華料理屋がちょっと宝来軒風なんですよ…
キャラの変貌ぶりが楽しい。やる気のない大友、男気を見せる木村、わめき散らす石原。車にタイトルを被せる演出は3部作で一貫したものだけど、水中から引き上げられる車に被せたこのビヨンドのやつが一番好き。
2001年宇宙の旅を意識してる感じがすごく伝わってくる。よくこんな話を思いつくね。