そうそう製作されないオリジナルの大作SFだけど、脚本に疑問が。
主人公も嫁も、お互いのこと信用してなさ過ぎ問題。
ノマドと呼ばれる大量破壊兵器とか、死者の記憶をUSBで取り出して30秒だけ喋らせられ>>続きを読む
朝の支度をパントマイムでするボウイや、ローレンスが死刑を告げられて暴れる横で亡くなった兵の経を読み続けるたけしが『儀式』以上に儀式している。
良い映画でした。
結婚式とか葬式に居る、何の仕事してるか分からん親戚の叔父さんってこの時代も居たんだと思った。
満州から引き揚げた主人公の名前は「満州男」で三島由紀夫そのままの男も出てくるのでめっちゃ直喩的。
結婚式>>続きを読む
1968年の新宿駅前が今とそこまで変わらなくてビビる。
終始キョドってる主人公の横尾忠則が、新宿紀伊國屋でジャン・ジュネを万引きする事で始まる出会い。
本人役の唐十郎、麿赤兒、紀伊國屋の社長が当時の>>続きを読む
画面の四隅に暗く見えるエフェクトをかけてるのが、演出力の無さを誤魔化してるように見える。
トッドヘインズ『Safe』みたいな、気まずい誕生日パーティー。
過去一でギンギンの映像。
コロナ禍以降のアメリカ映画の画面が90年代ノワールばりにどんどん暗くなってて個人的にテンション爆上げ。
モロに座頭市なドニーイェンが最高だし、TPS的な離人感のあるアクショ>>続きを読む
高校生監督として注目された手塚治虫の息子、手塚眞が24歳で撮った商業デビュー作。
モロに『ファントム・オブ・パラダイス』。
傲岸不遜なボーカルにバンドメンバーが一斉にあっかんべーしたり、腹を抱えて笑>>続きを読む
過去一でグロい!けど豪華。
またNYの街頭にバスター・キートンの映像で、「これからスラップスティックやりますよ」宣言。
一作目にあったネオンノワールのケバケバしさはかなり後退して、90年代っぽい深み>>続きを読む
相変わらずキワどい表現あるけど、子供同士のネチネチした会話がめっちゃバームバック。
ここ何作か観てない間に、もはや望月峯太郎みたいになってるウェス・アンダーソン。
繰り返される核実験とUFOの脅威、画面外の音からうっすら漂い続ける不穏さが良かった。
劇中劇を飛び出した先に別の構造が>>続きを読む
1901年に製作された最古のストップモーションアニメ映画が発掘された...という設定の短編。
絵面はおぞましいけど、ちょっとコント風味なのが楽しい。
実在のカルトをモチーフにした、チリ産ストップモーションアニメ。
部屋中をウネウネと動くアニメの手法も衝撃だけど、短編『骨』も併せてフェイクの部分が光っていた。
音響そのもので演出を補強してるから劇場>>続きを読む
良すぎる。
1941年のビーチに鳴り響く真珠湾攻撃の速報、絵に描いたようなアメリカの夫婦が戦争で引き裂かれるが貞淑や善良さを気取ることもなく、戦闘機を作る工場では男女間の闘争...
普通この手の話っ>>続きを読む
渋谷TSUTAYAのレンタル事業終了と知ってVHSを何本かピックアップしてきたが、目ぼしいものはほぼ借りられていた。
今作はデュモンの出世作で一応当時のカンヌで三冠に輝いた映画。
過去に妻子を亡くし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
さえぼうが言うところの「黄金の心を持った娼婦」映画。
ヒモ男のファスビンダー にたかられる主人公が日夜立ちんぼに出掛けるが、当のファスビンダー はゲイに目覚めており、上客のユダヤ人に父がユダヤ人を殺>>続きを読む
父親が9.11で亡くなったデヴィッドソンの私小説的な映画。
アパトー経験値が低いからか、こんな暗いマンブルコア初めてかもしれない。
『mid90s』とかと並べて観たいけど、こっちはもっと70年代の自主>>続きを読む
予告にもある列車が車両ごと落下する時の「まだ落下するの!?」みたいな感じが良かった
『進撃の巨人』にインスパイアされたらしいけど、聖書的なモチーフが散りばめられている。
都度入る回想シーンが時間的な省略をほぼしないので、別々のタイムラインに居た夫がヌッと侵入してきた様な厭な感じがあ>>続きを読む
前作以上にアクションが荒唐無稽すぎて、ロジャー・ディーキンスが一流の撮影をすればするほど破綻して見える不思議な映画。
軍艦島とハビエルバルデムの組み合わせは異様で良かった。
スト中で脚本の決定稿が無いまま撮影したらしいが、何がなんだか...
全身石油塗れの死体は、前に金粉塗れの死体があったと思うけどあれのオマージュ?
ピアースブロスナンで育ったから何となく観てなかった。
画面の黒の艶ハンパない。
このレビューはネタバレを含みます
『ゲド戦記』『星を追う子ども』みたいな宮崎駿のパロディを延々と見せられてる感じ。
前半の現実パートの演出は流石。
不穏さに不穏さを積み重ねていく。(廊下のジジイ、何?)
夜中に起きた主人公が玄関を>>続きを読む
トリアー28歳のデビュー作。
全編セピア色でびしょ濡れのノワール。
サイレント映画の様な審美的な構図とその意味を優先してるから人物の行動がチグハグなところあるけど(あんな治療器具で埋まったベッドで仮>>続きを読む
トリアーの映画学校時代の短編。
光過敏症の女が不眠で、夜明けまで過ごす時間。
既に独自の映画言語を習得している。
多分ビー・ガンとかと監督としての資質が似てる。
タルコフスキーからの影響の受け方と>>続きを読む
ParaviとU-NEXTが統合して昔のテレビ映画が色々ある。
これは子供の頃に見て割と面白かった気がする。
当時は『氷の微笑』と並んで「衝撃の展開」と宣伝されたらしい。
英語話さない俺でも分かるくらいメインキャストの演技が酷いの、どうにかならなかったのか、、
アポロ着陸のパレードをバイクと馬で追いかけっこして、そのまま地下鉄に突っ込む流れがドタバタで面白い。
不発弾が地面に落下するまでインディの絞首刑が延期される“猶予”の時間や、変装がバレて乱闘が起きる>>続きを読む
『IT』みたいなジュブナイルものっぽい雰囲気で陰湿な監禁ホラー。
原作はスティーブンキングの息子らしい。
1シーンに1つの感情しかないからあまり怖くないけどイーサン・ホークの怪演が光ってる。
空き瓶>>続きを読む
霧や「森が動く」のマジックリアリズム的表現。
三船と妻は同じ方向を向くかバラバラの方向を見ているかして、決して視線が交わらない。
原作にはない共に予言を受けた2人の関係性が描かれていて、これが黒澤の>>続きを読む
会長からの帽子を被せられるとことか、『ドライブマイカー』のルーフから出たタバコ並にやってる感強くてそこまでノレないのだけど、撮影と編集の小気味良さで帳消し。
月永雄太すごい
ボクシング映画というよりロマンス映画。
マーク・ロブソンってカルト系のイメージあったけど、じっくりしたドラマでした。
世界の終わりをちゃんと見せてくれる映画。
何故最後ハル・ウィルナーが追悼されてるのか「?」だったけど、新型コロナで亡くなった最初の著名人だったのか。
グァダニーノで一番好きかも。
アンドリュー・ワイエスみたいなアメリカの原風景。
クライマックスはゴダールが褒めてた『フューリー』のスローモーションをそのままサスペンスに使ってる様に見えた。
影が印象的なビシッとキマった絵が連続するのでコッポラとかマイケル・マンに影響与えてることは窺えるけど、どうしても原作の石原慎太郎の顔がチラつく。
ノワールから役者の芝居とか動線を抜いた感じというか、最>>続きを読む