このレビューはネタバレを含みます
さえぼうが言うところの「黄金の心を持った娼婦」映画。
ヒモ男のファスビンダー にたかられる主人公が日夜立ちんぼに出掛けるが、当のファスビンダー はゲイに目覚めており、上客のユダヤ人に父がユダヤ人を殺した罪を咎められると何故か自ら死を望みだす。
警察署長は「この街が彼女を殺したのだ...」と結論付けるが、無神経なセリフだと思う。
「都市の邪悪」そのものの様な男がベッドでカメラに向かって独白し続ける長回しが夢幻的。
奥に居るカーフェンが半歩ぐらい踵を上げている状態で、「時が止まってるのか?」と正面に回ると眼をガン開きで震えている。
怖い。