つばきさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

銀幕スターを夢見るパールは話し方もいつも夢見心地でディズニープリンセスのよう。現実は人里離れた農場で父親の介護、母親の抑圧に耐えている日々。そんなパールが覚醒するまでの物語。

パールを肯定することは
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フレーミングホット!チートス物語(2023年製作の映画)

4.5

チートスのフレーミングホット味の誕生の裏でのサクセスストーリー、たかがスナック、されどスナック。移民であるメキシコ系の主人公が差別により就職できずにいたが、きっかけを得てフリトレーで職に就くもその職種>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

謎のダンスシーンから始まるのになんの説明もなくなんだ?と思っていたら最後!!!あまりにもびっくりして呼吸を忘れてた、太ももの秘密のツボ……。

今作は搾取構造を多様に描いていて、男から女への搾取、弱い
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リトル・マーメイドIII/はじまりの物語(2008年製作の映画)

3.3

本編で描かれなかったアリエルの家族の物語、トリトンの過保護っぷりに納得した、悲しい事故だったんだな…。

アースラとモルガナが狡猾で巧妙な罠を仕掛ける好敵だったからか、マリーナが小物っぽく蛇足に感じた
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

4.0

大人になって見返すとアースラに同情してしまった、愛されなかったことを嘆いて悪に走って、フロットサムとジェットサムを失ったことをきっかけに巨大化するのがなんとも切ない、愛すことはできたんだな…。

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

2.8

仗助と康一くんがただの知り合い程度の距離感でしか描かれていないまま、いきなり虹村家との話に展開したので意味不明になっていた…。全体的に薄暗くてシンプルに何も見えないところが多くてわかりにくかったかも。>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.2

テレビ版のドタバタさを想像して観に行ったらちょっと違った雰囲気で、大人向けの岸辺露伴は動かないでした。

ルーヴル美術館の荘厳な空気が画面から伝わってくるカメラワークになっていて、美術に明るくないわた
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

2.8

思ってたテンションと違ってわたしにはハマらなくて分割しながら観ました、最初はアルコールを食事とともに嗜んでたのが、成功体験を得てからはあれこれと理由を付けて飲んでは失敗、しかし辞めない理由を作り続けて>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

おだやかなトーンの、おだやかじゃない仲違い。なんと言い表せばいいのかわからないけど、コルムの気持ちも少しわかってしまった。耐え切れなくて真剣に相手に向き合ってみたものの、相手がまともに取り合わずにすべ>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

2.5

ぬるま湯にほどよく浸かるように、下品に振り切るでもなく、ギャグがぶっ飛んでるでもなく、衝撃の事実が明かされてもなんとなーくだるいままで、結果何がしたかったのかよくわからず…。おばちゃんポリスがいい味出>>続きを読む

かしこいメンドリ(1934年製作の映画)

4.0

働かざるもの食うべからずという教訓、ふたりの仮病が妙に腹立たしくて、オチには笑ってしまう!

まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

4.0

研究倫理とは?人権とは?改めて人間の在り方について考えさせられるドキュメンタリーだった。こんなひどい話がと思う自分と研究結果を発表してほしいと思う自分がいることに気付き、ひどく困惑している。

ライフ・オブ・ザ・パーティ(2018年製作の映画)

3.7

ツッコミどころは多いけどカラッとした笑いのライトコメディ、世代を超えたシスターフッドに癒される!別作品ですが、インターンシップが好きな人は刺さると思います!

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ジェーン・ドゥ、呪いの手紙の死体版というかんじで出会ったが最期。災厄をもたらす魔女というとこどもを攫ったり呪いの呪文を唱えたり行動的なのを想像するけど、こちらの作品は自分からは基本何もしないが関わると>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.5

元々ハイクオリティなので映画の大スクリーンに映ると迫力がとてもあり、一度見ている戦闘シーンも思わず目を背けてしまうほどゾクっとしてしまった。堕姫の配色が艶やかなのもあり、より一層スクリーン映えするなあ>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

なんとも言えぬ後味のスリラー?ホラー?あまりジャンルに振り切ってはいなかったので予告のイメージよりもライトな感じ。

チーズバーガーをお腹いっぱい食べられる人生でじゅうぶん。

母性(2022年製作の映画)

4.0

ルミ子の役がなぜ戸田恵梨香さんだったのかがすっと腑に落ちた。彼女だからこそあの役ができたのだと思う。じっとりと重々しく語られるでもなく、彼女の中ではあれが事実なのだと背中がぞわりとした。

ミッキーマウス ザ・ストーリー(2022年製作の映画)

5.0

大好きなミッキーマウスのドキュメンタリー!!とてもよい作品でした!!ミッキーとは何か?彼の歴史を辿る上で欠かせないウォルトについての話を中心に、彼がどのような影響を世の中に及ぼすのか?ディズニーが戦争>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.7

自分には刺さらず後半だるさを感じてしまったけど、確かに新しいタイプのタイムループだった、さくっとスタイリッシュかつちょい下品な軽めの映画が観たいときにおすすめ。

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.8

見事なミスリードを誘う演出と後半の痛快な展開がたまらない〜!とある村にウェイ系パリピが迷いこんだら、そこはなにやら怪しい雰囲気で…?お約束を踏まえつつ、こちらの観たいものを存分に見せつけてくれた作品。>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

映画を作っている側の会話が染み渡る。わたしたちは時には流し見するかもしれないし、飽きちゃうかもしれない。そういう映画たちにも膨大な時間を費やして撮った映像を切り捨てていく葛藤があるのだろうか、そう考え>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

それが当たり前と受け入れて、淡々と生きづらさを受け入れていくさまが見ていて苦しい。すべての事に息ができなくなっていく感触が伝わってくる、真綿で首が締まってゆく。階級の違う彼女たちは関わったけれど、交わ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

ダンス!アクション!人情!爆発!ロマンス!観る映画に悩んだら全部詰まったこれがオススメ。それくらい盛りだくさん!内容についてはあらすじをざっと読むくらいで行った方が楽しめるとおもいます、わからなかった>>続きを読む

ノートルダムの鐘 II(2001年製作の映画)

2.2

フィーバスが偏見まみれの男になってて、カジモドと対等な友情築いたのはどこ行ったよ!?って!!どれもこれも1でやったこと台無しでは…って感じで蛇足気味。なんかエスメラルダもはっきりしないし。わたしには合>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.0

心根の優しいカジモドが初めて人に触れて、傷つきながらも成長する物語だと思ってた!こんなにしんどい内容だったなんて…。大人になって見返してみると、ストーリーがくっきりわかるので、フロローをただの怖い意地>>続きを読む

バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.0

可もなく不可もなく…ドラマのシーズン3自体が結構蛇足っぽいなあと感じてしまっていたので、映画での完結を見届けたくて観たもののやはり、うーん。

お馴染みのおじさんたちのわちゃわちゃとバイプレイヤーズの
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ホーカスポーカス 2(2022年製作の映画)

4.5

前作に引き続き、ちょっとばかし抜けている三姉妹のドタバタと、魔女としてのおっかない面をそのままに、大昔から蘇ったジェネレーションギャップがたまらなくおもしろい!予告で出ていたロボット掃除機、ちゃーんと>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

こういうのが観たかった〜!!ゆるゆる会話×殺し屋、真逆の物が見事に混ざり合ってびっくりするほどおもしろかった!2人のだる〜い空気、とても好き。

「2人で生き残ろうね」
「帰ったらケーキたべようね」

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

暗闇の中、カタカタ人形動いてるし、こっち見てるし怖いなあ…廃墟…って不穏な空気が盛り上がってからの、ダチョウに顔を食ってやる!って襲われてぶっ壊そうという判断があまりにも早い、主人公まったく動じず…!>>続きを読む

バケーション・フレンズ(2021年製作の映画)

3.5

あまりにもぶっ飛んでるカップルと、真面目街道一直線のカップルがバカンスで出会って一緒にハメ外すなんてベタだけど、人間の芯の部分を見つめろってところを忘れるなって教訓にもなったし、ひたすら笑えるからなん>>続きを読む

ピノキオ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

令和版ピノキオでした、いやあよかったです!ディズニーアニメーションのピノキオも踏襲しつつ、改めて原作のピノキオを現代で作り直したものがこの作品ととらえたらとてもよい。世が変われば教訓も変わる。

ふわ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

桶に張った水にポタポタ一滴ずつ黒を垂らしていくような作品。予告をみて、ああはいはいこういう系ね!とたくさんの作品を普段観ている人ほど肩透かしを食らうはず。思ってたのと違う。

とても静かで淡々と波が立
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マシン・ガン・ケリー:ライフ・イン・ピンク(2022年製作の映画)

3.6

破天荒に見えるスターの素顔、周りの反応、人間ってグラデーションだなあと。

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

4.0

そして3人仲良くいつまでも暮らしましたとさ、めでたくなし???サスペンスですが、コメディタッチ。滑稽にすらうつる何もかもが子育てに対する外野からの余計なことへの皮肉でもあって、風刺ムービーだなと思った>>続きを読む