eさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

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パリにいるセシルはあまりにも聡明で自らの優位さを持て余しているようにもみえるけど、別荘でのセシルはあまりにも子ども。まるでジーンセバーグの並外れた賢さを隠すみたいに、わざと子どもらしく振る舞っているよ>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

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ジャンヌが歩けばどこだって其処はランウェイ。パリの街まで彼女を際立たせるために存在しているように感じてしまう。(パリはカラーよりモノクロの方が美しくみえるのは私だけ?)

東京タワー(2004年製作の映画)

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恋はするものじゃない、堕ちるもの/生まれたときは傷ついてないんだよなぁ、傷つかないと生きていけないのに女は傷つかないように生きようとする/貴方の好きな本を読んで、貴方の好きな音楽を聴いて、もうこの部屋>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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暗闇の中スクリーンを見上げるつぶらな瞳、”デン”と林檎を差し出す真っ直ぐな瞳、祈るように”ソイ、アナ”とつぶやく月夜に光る瞳。純粋すぎる瞳はきっと、父母の想う悲しみも、負傷兵の本当の痛みも、スペインの>>続きを読む

恋する人魚たち(1990年製作の映画)

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湖の辺りに住む3人の人魚たちの、秋から冬にかけての恋物語♡
自由奔放なママと、シスターに憧れるシャーロットと、魚に憧れるケイト(と、ママとシャーロットが恋する男たち)。破天荒で滅茶苦茶な家族だけど、母
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

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男2人でのややっこしい話が長々と続くから、早くグレイス・ケリーを出しなさいよ!ってずーっと思ってた。けど、ドキドキ!引き込まれる!さすがヒッチコック!優等生チックな笑顔が癪に触る夫から早く逃げて!!で>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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リドリー・スコットによるフランス中世の羅生門。
如何なるときも狼狽えず、目に涙を溜めながらも凛として背筋を正すマルグリットに尊敬の念を覚える。度重なるセカンドレイプ、親世代との認識の差異、味方になって
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Love Letter(1995年製作の映画)

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雪に身を任せ、そっと目を閉じ呼吸を止める冒頭の彼女。もしかしたら今も山で眠る恋人を想っていたのかも。それでも"生きなきゃ"と言わんばかりに立ち上がり、祈るように空を見上げ歩き始める。思春期の淡い恋とは>>続きを読む

乙女の祈り(1994年製作の映画)

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天真爛漫な少女たちの胸の奥に秘めた憎悪!欲望!狂気!

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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トーベについての古い解説本を何冊か読んだけど、どの本にもヴィヴィカとの恋愛を説明しているものはなかった。"2人は良い仲"だったとしか。同性愛が法律で禁じられた時代の運命の恋、そして本の中で永遠に生き続>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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〈Dreams are messages from the deep.〉
地球の遥か彼方、しかも数千年先の未来。人間が生きるのに過酷を要する惑星は、音にならない音が轟き、色といえない色を纏い、眩しすぎ
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

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マニッシュ!マニッシュ!マニッシュ!拗らせカップルの皮肉なロマンティック・コメディ、愛すべき非モテオタク。2人の行く末を暗示するような色味を抑えたブラウンファッション(とっても似合ってる!)。「男と女>>続きを読む

恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

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美しき姉と弟。神聖なる絶対領域である子供部屋に第三者が足を踏み入れる時、夢と現実を繋ぎ止めるための永遠の死が実行される——。

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

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この時代の女の人ってみんな白い下着なのなんで??

彼岸花(1958年製作の映画)

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道端で細やかに咲く真っ赤な彼岸花のように、部屋の隅でそっと輝く真っ赤なやかん。「ギリ、ギリギッチャッンボ」

秋日和(1960年製作の映画)

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原節子に年頃の娘がいるなんて!晩春では娘の立場だったのに(友達に相談に行ったのに腹立てて帰っちゃうのなんてそっくり)、すっかり世代交代している。それにしても司葉子はキレイ、岡田茉莉子はカワイイ。母娘の>>続きを読む

赤ひげ(1965年製作の映画)

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♪レ〜ソソラシ〜シ〜ラシド〜ファ〜ラ〜ソ〜
オープニングクレジットでも休憩でも、クライマックスでもかかっていたこの曲。ぶっきらぼうだけど温かくて優しい赤ひげにぴったりの曲だな。嬉しいとひげをこする癖が
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ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

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ぴりっと張りつめた冬の冷たい空気のなか、きらきらと輝く川のほとりで出会い、そして別れた2人。悲しくて悲しくて仕方がなくても、残された者は前を向かなくてはならない。美味しいものをたらふく食べて、心も身体>>続きを読む

2010年(1984年製作の映画)

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キューブリックの継承としてはゼロ点(そもそもそれを狙ってないと思うが)だけど、その難解さを解き明かしてくれた点では高得点。太陽になり損ねた木星"ゼウス"の行く末。

レミニセンス(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本当の神話では、オルフェウスは振り返ってしまい妻エウリュディケは冥界に引き戻されてしまう。彼が最後に過去の記憶に生きることを選び、オルフェウスの振り返りが過去への執着なのだとしたら、後ろ向きに生きても>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

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うーん船での上陸は迫力に欠けるし、恐竜の初登場シーンもあんまり感動しないなぁ

晩春(1949年製作の映画)

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北鎌倉に暮らす父と娘。娘は父とこのまま暮らしていたいけど、父は娘の結婚が気になってしまう。そんな父がついた一世一代の嘘——。
サマーニットのよく似合うパーマの原節子が珍しくいかりん坊になっていて、三宅
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恋人たち(1958年製作の映画)

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何かから隠すように髪を覆う絹糸のようなスカーフ、モローに輝きを与えるパールの宝石たち。夫のいる晩餐の場では黒いタイトなリトルブラックドレス、開放された夜は白い天使のようなレースのナイトガウン。

〈暗
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万引き家族(2018年製作の映画)

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"万引き家族"って、万引きを生業としている家族っていう意味かと思っていたけどそれと同時に、いろんな家族から万引きして構成した家族っていう意味もあるのかな。だから治は万引きは悪いことじゃないって言ってた>>続きを読む

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

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もしかして、ラピュタって映画版ナウシカで描けなかった漫画版ナウシカの後半を描いてる?ん?それともこっちの方が先??
身をもって少女を守ろうと光を放つロボット兵器、狙われる石、神殿と化す墓の内部。ラピュ
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