わせさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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原子力戦争 Lost Love(1978年製作の映画)

3.5

ある心中事件と原子力問題に潜む繋がりと闇。原作の小説を書くにあたって田原総一朗が取材をしているので原子力問題についてかなり攻め込んだ内容となっている。が、しかし、山口小夜子の美しさに惚れ惚れとしてしま>>続きを読む

ダメージ(1992年製作の映画)

3.0

恋愛は人を狂わせる劇薬であると思う。例えその道が破滅に繋がっていたとしても馬鹿らしくとも止められず、最後には呆気なく破滅する…不倫なんてするもんじゃない。マーティンが落下した日、アンナの服装が喪服に見>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.8

何が伝えたかったのかイマイチ分からなかったしそもそもメッセージ性のある作品なのか分からないけれど、ただ1つ分かるのは本作にどんな意味が込められていようと、込められてなかろうと、こんなカオスで最高な映画>>続きを読む

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.5

RRRと同じ監督(S・S・ラージャマウリ)と俳優(ラーム・チャラン)がタッグを組んだ過去作。RRRよりも遥かに癖が強めでこれはこれで凄く楽しかった。バイラヴァとミトラ姫の悲恋的な恋模様、ダイナミックな>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

とてつもなく大規模で物凄く小規模な親子喧嘩と仲直り

アカデミー賞で沢山受賞していたので滅茶苦茶に酷評してやろうと思ったら普通に泣かされた。負けた…ウェイモンドに、泣かされた。。。自分の感受性の豊かさ
>>続きを読む

狂覗(2017年製作の映画)

3.0

演技はあまり…だったけれど、話の纏まり方はしっかりしている様に感じた。生徒が教室に居ない時間帯に行う秘密の持ち物検査でクラスや学校の闇やどんどん暴かれていくという話。想像していたよりは上手く出来ていた>>続きを読む

血の祝祭日(1963年製作の映画)

3.2

世界初のスプラッター作品がこれらしい。殺害時の描写は笑える程酷いしもうこれはこれで面白い位なんだけど、死体自体は結構エグく出来ていて驚いた。ストーリーも古典ホラーって感じで良かった。おじさんの目のキマ>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.0

モダニズム建築で有名なコロンバスが舞台。年齢も性格も対照的な男女の交流を淡々と・繊細に・暖かく描く。こういう作品が堪らなく好きだ。長回しを多く用いる、間や空気感を大切にする、無機質ながらも暖かい、自然>>続きを読む

アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

3.2

高貴な家柄で育った美しい娘、アンジェリカが亡くなった。その彼女を撮影するという仕事を命じられたカメラマンが彼女の幻覚に囚われてしまうという話。対比的なモチーフが幾つも登場するのにメッセージ性を感じる。>>続きを読む

静かなふたり(2017年製作の映画)

3.8

ゆったりと時間が進む感覚があるけれど、本編は70分とかなり短尺だからかダラダラとしていなくて観易かった。時間も世間体も気にせず自由気ままに生きていく彼らに羨ましさを感じる。時折はさまれるマヴィの書いた>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.5

哲学も習った事の無いまだまだ餓鬼の私が全部を理解する事は出来なかったけれど、ナタリーの様な自立した女性になりたいと思ったし、哲学という学問に大変興味を持った。嫌な出来事や新しい出会いを経て自由を獲得し>>続きを読む

ブラウン・バニー(2003年製作の映画)

3.5

ギャロがひたすらに格好良い。ギャロが主演だからこんなナルシシズムな内容でも成立している…と鑑賞中何度も思ったが、音楽はとても良いし映像面もロードムービー感がしっかりと出ていてお洒落だったしで、最後まで>>続きを読む

キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.3

共通の趣味を持ちそれに付いて熱く討論をするという素敵な関係性のふたり。恋愛と友情の間で彷徨う心。話が進むにつれて堕落的で重い空気感が漂っていたのが良かった。デイン・デハーンの憂いを帯びた瞳、あんな目で>>続きを読む

イマジン(2012年製作の映画)

3.7

リスボンという場所はとても美しい所だった。視覚的にだけでは無く聴覚的にも。耳を研ぎ澄ますと聞こえる、鳥の声や木々のさざめき。目を閉じれば其れをいつも以上に堪能する事が出来た様な気がした。聴覚・嗅覚・想>>続きを読む

バレット・オブ・ラヴ(2013年製作の映画)

3.3

アクション/ドラマ/コメディ と記載されているが、これは間違いなくラブストーリーでしょう・・・。かなりドッタンバッタンした内容の作品だったけれど、役者陣の演技や表情管理が滅茶苦茶に良くて観終わった後に>>続きを読む

さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.8

現実的な話なのに何処か夢っぽくて、色褪せた様なスクリーンはノスタルジーを感じさせる。凄く甘酸っぱくてキラキラしているけど、ワイルダーとのキスは物凄く官能的だった・・・。自分のジェンダーについて考える時>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.7

彼の存在自体は知らなかったけれど、海外の裁判で自分自身を弁護した例があったのは既知で、今回この映画でそれが彼、テッド・バンディであった事を知った。鑑賞後に実際の映像を見てみたのだけれど、確かにとても魅>>続きを読む

マイ スキニー シスター(2015年製作の映画)

3.5

フィギュアスケートを習う外見も性格も正反対の姉妹の話。元々ストイックだった姉のカターシャが自分を追い込むがあまり拒食症に陥ってしまう。そしてそんな姉を心配ながらも嫉妬心も同時に抱き、悩みこんでしまうス>>続きを読む

水曜日に抱かれる女(1993年製作の映画)

2.8

序盤・中盤は正直退屈だったが終盤のどんちゃん騒ぎは楽しかった。精神病棟でジョンと同じ部屋だった患者の顔が好き。あいだあいだに出てくるサーカスの幻想が良かった。

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.4

2011年7月22日、ウトヤ島にて起こった銃乱射事件を実際に行われた時間と同じ72分間、ワンカットで描く緊迫感溢れた作品。撃たれてる描写は殆ど無くて、ただただ逃げ惑う人々や叫び声、何処からか響く銃声に>>続きを読む

YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~(2021年製作の映画)

2.0

英語の授業で鑑賞。とても良い躾だと思うけど、ノリがどうしても苦手だった。

クロエ(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体を通して見ればドロドロの愛憎劇だけれど、クロエのキャサリンへの想いはとても純粋無垢なものだった…。欲望や思惑が渦めく一方、人の弱さが全面に出た作品でもあった様な気がする。アマンダってやっぱりとても>>続きを読む

花宵道中(2014年製作の映画)

3.3

安達祐実の女郎姿が何とも美しい。月光に照らされた私と貴方だけの花魁道中。1度きりの人生、めいいっぱいに花を咲かせ散ってゆく朝霧…。

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.8

煩いノイズが永遠に響いていて、道行く人々は皆自分に暴言を吐いてくる。頭には受信機、爪には送信機が埋め込まれている。暗闇しか感じられない彼の人生を唯一照らしてくれるのは娘の存在だった。母の言葉で腹を決め>>続きを読む

ハニー・シガー 甘い香り(2020年製作の映画)

3.0

脳死で観れるタイプの映画だと思って観たがかなり社会派な題材を扱った作品だった。思春期真っ只中な17歳の揺れ動く心と大人になっていく姿、高圧的な両親、アルジェリアでのテロ、内容に少し纏まりの無さはあった>>続きを読む

アリスの空(2020年製作の映画)

3.5

ポップで鮮やかな色合いと、所々で使われるアニメーション、あまり動きを感じない背景。独創的な衣類。まるで絵本の様な世界観ので楽しいお話なのかと思いきや、実はレバノン内戦を題材にした作品だった。明るい画面>>続きを読む

私はゴースト(2012年製作の映画)

3.0

私はゆうれい、私はユウレイ、私は幽霊…
今までに有りそうで無かった内容だった。

近松物語(1954年製作の映画)

4.0

琵琶湖に浮かぶ船、2人の人影、揺らめく湖。互いの気持ちを心中しようとする寸前まで伝えず、想いが伝わった事で死ねなくなった、一緒に生きたいと言う場面が視覚的にも精神的にも美し過ぎる。おさんが茂兵衛を追い>>続きを読む

ジョーライン〜 SNS アイドルへの道〜(2019年製作の映画)

2.8

オースティンは本当に心から優しい子なのだろうけど、そんなインフルエンサーは幾らでも居て、彼が居なくなっても代わりなんてすぐ出てきてしまうのが現実。インターネットでのビジネスはドロドロしていて、成功が全>>続きを読む

淑女と髭(1931年製作の映画)

3.0

ヒゲ剃ったら人生が変わった男の話。内容も面白かったけど、どちらかというと、この時代の映画は小物だったり置物だったり部屋に注目して観てしまう。ラストは少々強引さを感じたが、スッキリした終わり方で良かった>>続きを読む

ノット・オッケー!(2022年製作の映画)

3.3

Disney+に期間限定で入れたので友達のレビューを読んで気になったこの作品を鑑賞。実際に現代にはフォトジェニック命でブランド物を沢山借りて写真を撮りそれを投稿したり、彼女の様にPhotoshopで背>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

最後まで徹底して子供目線で戦争を描いていたのが凄く良かった。ジョジョは素直で単純なただの男の子。前半は明るく、まだ何も分かっていない子供らしい明るさを感じられたけれど、中盤から終盤は徐々に自国の状況や>>続きを読む

バッドガール 最狂の女子高生(2017年製作の映画)

2.0

アクションというより、サスペンス色が強い作品だった。姉の死の真相を確かめるために、在校生の妹が補習に潜り込むが実はハメられていたという話。実は今作は続編らしく、それを知らずに観てしまったのでよく状況が>>続きを読む

殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

3.4

何度も頭の中にはてなが浮かんだが、終わってみるとかなり上手く纏められていたなと思った。養鶏場を舞台に登場人物の欲望や思惑が展開される。話が頭に入って来なさそうな程印象的な映像と音楽に衝撃を受けた。特に>>続きを読む

ノベンバー(2017年製作の映画)

4.5

美しい描写と、音楽と、慈恋。映画はこうでなくっちゃいけない…。 (持論)かなりシュールなダークファンタジーで、冒頭の牛の場面はドキドキ、その後はとにかく映像の美しさに圧倒された。ワンシーン・ワンシー>>続きを読む