らさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ら

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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.8

年末に景気の良いのをと思って観たが、ピッタリだった。ラテン音楽はアガる。終始ハイテンションなので、最後まで観るとなかなか疲れるが…。

ミュージカル映画あんまり得意じゃない層にとって「もしかしたら、よ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

こんな悪趣味(いい意味で)ブラックコメディだったとは。ぶっ飛んだ社会風刺。笑えるけど、あまりにも今っぽすぎて心から笑えない…みたいな。豪華キャストたちの演技が何より良かった。

激突!(1971年製作の映画)

3.8

ものすごい久しぶりに観直してみたけど、やっぱりすごい映画。最高にイヤな感じで胃がムカムカする。

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

3.7

よくこれだけ思いつくなと思うほどの笑いの数々。ぶっ飛んでいてハイテンション。スーザンはどう考えてもヤバい人なのに何故か魅力的なので、二人が結ばれるのにも妙な説得力がある。犬と豹の演技もすごかった。

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.1

思っていた以上にとてつもないド傑作。さすが『ゴッドファーザー』を撮っていた時期のコッポラの作品。説明ではなくショットと作業のディティールによって物語を紡いでいく手腕は余りに見事だし、硬質でエレガントな>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.4

初ホン・サンス。会話劇のフィックスによる長回し、カットを割らずに時々ズームでリズムを作る、ノンリニアな編集などが特徴的であることは分かったが、絶賛されているほどのものは捉えられなかった。よく分からなく>>続きを読む

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.7

リアリズムを追求した映画かと思いきや、結構ケレン味たっぷり。原作の脚色の度合いが問題になっていたのは頷けるが、役者の演技はすごいし、娯楽映画としてはかなり見応えがあった。

美しき結婚(1981年製作の映画)

3.6

行動や発言こそ違えど、サビーヌの陥りがちな考え方は自分に似たところがあるかも知れないと思った。こういうキャラクターを主人公にできるのってすごいよなぁ。しかも皮肉というよりは、暖かく見守るような趣で。あ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.7

キャラクターたちが魅力的で良かった。もっと群像劇的でも良かったとすら思ってしまうほど。下北沢という、魅力的だがややもするといやらしく映ってしまいそうな舞台も活きていた。

押し付けがましい教訓は無く、
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.8

恥ずかしながら第二次大戦後のドイツのローマ占領というのは考えたことがなかった。レジスタンスものは歴史的な重みがあるが、どうしてもワクワクしてしまう部分がある(この映画では特に子供たちがレジスタンスに関>>続きを読む

ザ・イースト(2013年製作の映画)

3.7

自分の中に眠る過激さとまともさが喚起された。実在の組織や社会を反映した政治的な内容なのに、スリリングで楽しめる作品になっている。『The OA』に連なる部分も垣間見えてよかった。

勇者の赤いバッヂ(1950年製作の映画)

3.7

「勇者の赤いバッヂ」ってそう言う意味だったのか。生々しい戦闘描写に人間描写。70分のストイックな映画。名作。

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

このレベルの王道アクション・スリラーを定期的に観たい。細かい気になる部分や批判もあるけれど、嬉しくて楽しくてどうでも良くなっちゃうなぁ。さすがテイラー・シェリダン。

少年コナーとハンナ、保安官イーサ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

時代背景は中世フランスだが、基本的には現代の#MeTooやフェミニズムなどを当時の舞台に再現したもので、今っぽい。その上で豪華なスペクタクルもある程度見せてくれる。2時間半以上あるのに「テンポが異常に>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・ガンのノリは苦手な部分もあるんだけど、補って余りあるくらい面白かった。派手なシーンも実写特撮の割合が多くて見応えがあるし、全然飽きない。いわゆる"悪趣味"路線で振り切りながら、色んな政治的>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

ミュージカル映画苦手層にもアクセスしやすい演出。しっかり「ミュージカル」しつつも、普通の劇映画的な自然な撮影が試みられており、物語も濃くて唯一無二の没入感がある。アンドリュー・ガーフィールド素晴らしか>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

立場の上下や、関係性のややこしさを突き詰めたような話で辛かったが、とても現実味がある。関係性にやけに拘泥する文化に馴染めなかったり不思議に思いつつも、時に絡め取られてしまったりする自分のような人間にと>>続きを読む

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

3.6

これ以上ないくらいシンプルな映画。プロットなんてこれで十分なんだと思わせてくれる

イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

3.9

美術と音響(音楽)がたまらなく良かった。不思議な音楽で不思議なダンスを踊る未来描写を見せてくれるダンスシーンも印象的。『2001年宇宙の旅』に影響を与えていると「言われている」けど、キューブリックは誰>>続きを読む

ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.9

こういう負け犬たちの映画にはどうしても弱い。キャラクターの掘り下げがあまり深くない(特にデイヴ以外)が、それぞれちゃんと個性的なので想像する余地がある。何より自転車レースのシーンは臨場感があってめちゃ>>続きを読む

らせん階段(1946年製作の映画)

3.7

終盤まではボーッと見ていたが、終盤のスリリングな展開に完全に惹きつけられた。主役は母。恐ろし頼もし素晴らしい。

サスペンスに都合の良いミスリードや設定が臆面もなく用いられているところも良い(昔の映画
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.6

明るく軽やかでユーモラスで楽しい。肝心のヒロイン(お春さん)の歌があまり上手でないのは少し残念だと思った。ラストは面食らってしまったのだけど、当時のお客さんはどう思ったのだろう。

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.7

ブラック・ウィドウはアベンジャーズのキャラクターの中でもトップレベルに好き(1番かも)なのに、ようやく観た。ドラマの『ワンダヴィジョン』も『ファンコル&ウィンター・ソルジャー』も『ロキ』もまあまあそこ>>続きを読む

肉体の冠(1951年製作の映画)

3.7

熱い友情。ジャック・ベッケルといえば個人的に『穴』のイメージが強いので、『現金に手を出すな』も『肉体の冠』の作風も意外に感じる。

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

3.8

これこそ自分の過ごしてきた「原体験」としての映画なので、トニー・スコットの画面は安心する。一瞬もゆるまず、一瞬も飽きない。9.11以後の愛国者法を元にした作品かと思いきや、それ以前の公開であるというこ>>続きを読む

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.8

思ったよりも全然没入感があった。『抵抗』ほど確立されていないものの、ブレッソンのストイックな演出には独特の気持ちよさがある。職業俳優ではないクロード・レデュの童顔が役柄にぴったりで良い。

赤西蠣太(1936年製作の映画)

3.6

基本的にコメディタッチなのが楽しくて良い。二役演じ分ける片岡千恵蔵を堪能できる。

幻の女(1944年製作の映画)

3.7

純粋に面白かった。ジャズバンドのシーンなども熱い。謎解きにあまり興味がないので、途中で種明かしがされてしまったり、真犯人が分かってしまうサスペンスは結構好き。あとは「謎解き」というフックを抜きに映画を>>続きを読む

スーヴェニア 私たちが愛した時間/ザ・スーベニア 魅せられて(2019年製作の映画)

3.5

物語上の起伏が少なくても、映像がとても美しいので見ていられる(鼻炎薬で眠すぎて二割ぐらい寝ていた気がするが)。オナー・スウィントン・バーンはこれからじわじわ来そう。予告を見る限り、続編の方が面白そうな>>続きを読む

フランクおじさん(2020年製作の映画)

3.8

『アメリカン・ビューティー』然り、アラン・ボールは家族の愛と厄介さを巧みに描く。本作も、LGBTQ当事者でなくとも、家族や親族というものを知ってさえいればどうしたって感情移入してしまう作品になっている>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひたすら映像の快楽度が高く、全然飽きない。マシュー・マコノヒー演じるムーンドッグのみならず、周りの人間もみんなヤバい。痛切さもなく、ハーモニー・コリン史上最も陽気なのでは。

倫理的・道徳的・政治的な
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ジャックポット(1974年製作の映画)

3.8

「だけ」の映画で最高。エリオット・グールド何故こんなにセクシーなんだろう。『M★A★S★H マッシュ』や『ロング・グッドバイ』を観た人はより楽しめる。